英国旅行記
☆☆☆☆☆ 英国旅行記1 ☆☆☆☆★ 2000.5.3
【1】すべて予定通り!
始発の新幹線で出発し、上野にて京成線に乗り換え。
乗り継ぎ時間が短かかったので、JR線と京成線の連絡ホームを重たい
スーツケースをひいて走りました。
そして京成線特急「成田空港行」に乗り込み、程なく出発。
ところでこの京成線特急は運賃千円で、京成スカイライナー(二千円)や
成田EXPRESS(三千円)と比べて割安なのに空港までの時間は
少し遅いくらいとなかなかお買い得感の高い足であると、またまた利用
していまいました。
そして9時すぎに空港に到着。そのまま全日空のカウンターに行き
チェックイン。
銀行で英ポンドを1万円ほど両替して、出国ゲートへ。
今回のGWは史上最高の出国者数を記録したと報道されていた通り、
出国ゲートは長い行列。
でもさすがにゲートの数でものを言わせているのと、出国審査官の
手際の良さで行列は長くとも案外短時間で出国審査が終わりコンコースへ。
そしてしばらく待機した後、搭乗手続きを行い11時20分に、
予定通りロンドン行きのANA・NH201便は新東京国際空港を
出発しました。
→定刻通り出発できるというのがこんなにうれしいものだと思ったのは
前回のカナダの時の教訓でしょうか・・・・。(笑)
(前回は24時間も出発が遅れたのでした・・・・)
【2】長い空の旅
英国・ロンドンまでの飛行時間は約12時間。
その間に機内食2回(昼食・軽食)、映画2本(アンナと王様、他1本)
ありましたが、それでも時間はたっぷりありさすがに座っているのが
つらくなり通路を歩いて化粧室へ。
窓から下方を見ると、シベリアが見えました。
→シベリアはまだ深い深い雪の中でした
東京→ロンドンの空路は昔は北極まわりだったそうですが、今はロシア上空
を飛び、デンマークをかすめていくルート。なので延々と陸の上を飛んで
いきました。
ただやや気流が不安定でけっこう機体が揺れていましたが、そうすると
すかさず機長から「多少気流が不安定なため機体が揺れますが、
全日空の誇るテクノジャンボには何の障害もありませんのでご安心
下さい。」とアナウンス。
それで疑問、「テクノジャンボって??」が生じたのですが、機内の
パンフを見たら、ボーイング747−400の愛称がテクノジャンボで
あることが判明した次第です。
ちなみにボーイング747−400はおそらく現存する中で最も大きい
旅客機ではないかと思います。
【3】いよいよ英国に到着!
12時間の空の旅を終え、英国時間15時10分。ロンドン最大の
ヒースロー空港に到着。
機内から連絡通路に出ると、ひんやりと肌寒く「やっぱりイギリスは
日本より寒いのだな。」と感心しました。
そして程なく入国ゲートへ。
ふとまわりを見渡すと日本人だらけ・・・。
乗ってきた便がいくらANAだからとはいえ、これはちょっとびっくり。
でも「やっぱりGWって日本人だけのお祭りなんだな〜」と改めて実感
した次第です。
途中空港職員から声をかけられ「あなたは日本人ですね。英国滞在は
何日くらいですか?」のようなことを質問され、「6日間です。」
と答えると「よい滞在をどうぞ。」と言われ、
「おおっ!英語が理解できてるよ〜!」と感動。やっぱりアメリカと
違って英国はクイーンズイングリッシュ(1つ1つの単語を
はっきり発音する)のせいもあるのでしょうか?!
【4】初めて見るロンドンの街
そして無事出口にて、迎えにきた現地係員に連れられて、他のツアー客
と一緒にバスでロンドン市内へ。
バス内でロンドン滞在中の注意等を一通りきいて、各自のホテルに
よりつつ、市内を車窓より見学。
早速ロンドン名物「2階建てバス」を発見し、「ここはロンドンだ!」
と改めて感動しました。
【5】夜の来ない街・ロンドン
しばらくして、泊まるホテル「グランドプラザ」に到着。
外見はいかにもヨーロッパらしい石造りの建物で中もいたって
シンプル。
フロントでチェックインをして、部屋へ。
これから6日間はここを根拠地に英国に滞在する訳で、どんな部屋かな
〜と入ってみると、これがなかなかに落ち着いていていい感じで、
狭いながらもゆっくりできそうでした。
荷物を置いて早速ロンドンの街へ。
でも・・小雨が降っていて上着1枚ではとても寒い状態で、少しホテル
のまわりの繁華街を歩いて店に入り飲み物を買ったりして部屋に
戻りました。
そして今日は1日が32時間あったのでさすがに疲れて寝ました。
ただ、ロンドンは午後8時半くらいまで明るくてようやく9時から
薄暗くなってきたようでしたが、とにかく滞在中も夜のイメージが
まったくといっていいほどありませんでした。
これはおそらく緯度が高いのとサマータイム(夏場は1時間進める)
のせいであると思います。
いずれにしても、夜の来ない街ロンドンでした。
**英国旅行記2へ続く**
☆☆☆☆☆ 英国旅行記2 ☆☆☆★★ 2000.5.4
【1】ケンジントンガーデンズ
ホテルにてコンチネンタルブレックファーストと呼ばれる朝食(パンと
シリアルとコーヒー・紅茶)をいただき8時頃ロンドンの街へ出発。
地図を見ながら大通りをしばらく歩くと、目の前に広大な「ケンジントン・ガ
ーデンズ※」。中に入るとそこは広大な庭園。美しい木々や芝生におおわれた
地面と、中央部には広大なサーペタイン池もあり、水鳥が羽を休める動植物の
楽園のよう。
またジョギングやウォーキングを楽しむ人たちもたくさんいました。
とても、なごやかな雰囲気やいかにも英国らしい雰囲気が漂っていたようです。
※ケンジントンガーデンズ
ケンジントン宮殿の庭園として一般公開されている。ちなみに宮殿には
チャールズ皇太子と故ダイナア元妃が住んでいたことで有名。
【2】バッキンガム宮殿
ケンジントンガーデンズを通り抜けしばらく歩いてやってきたのは
「バッキンガム宮殿※」。
英国女王エリザベス2世陛下滞在を示す王室旗がはためいており、
赤と白の派手な衣装を身に着けた衛兵が警備についていてちょっと
近づきがたい雰囲気。
とりあえず遠巻きに宮殿を見学して、クイーン・ビクトリア・メモリアル
のわきを通ってバッキンガム宮殿を後にしました。
※バッキンガム宮殿
1837年より時の女王ビクトリアが移り住んで以後、英国の
公式宮殿となっている
【3】ビックベンとウエストミンスター寺院
バッキンガム宮殿を後にして向かったのは、英国で最も有名であると
思われる「ビックベン※」。
歩いていて初めてビックベンが見えた時に感じたことは「ついに英国に
やってきたのだな・・。」と改めて実感できたこと。
日付変更線からわずか3時間の極東に住む自分にとってはビックベンは
そのくらいの強い印象を受けた建造物でした。
※ビックベン
国会議事堂の北端にそびえる高さ96bの時計台。そのシルエットは
英国の象徴としてあまりにも有名。
その後テムズ川を渡って対岸から見たビックベンもまた格別。
橋の途中で英国の少年たちとすれ違い、少年たちは自分を日本人とみてか
「こんにちは!」と声をかけてきて、はてさて日本から5000マイルも
離れたところにきて日本語をきけるとは・・・とちょっとびっくりでした。
そのあとビックベンを含めた国会議事堂のまわりを歩いて、次に
「ウエストミンスター寺院※」へ。
ここで世界各国からの観光客たちにまじって内部を見学し、その美しさに
感動し、墓所では襟を正した次第です。
※ウエストミンスター寺院
1065年にエドワードT世がノルマン様式で建造したものを、13世紀に
ヘンリー3世がゴシック様式で改築を行った。
歴代の王や詩人などの墓所の他、内部はすばらしいゴシック様式の寺院。
【4】ホワイトホールからトラファルガー・スクエアへ
寺院を後にして、ホワイトホール通りを歩き「ホースガーズ※」に立ち寄ると
馬に乗った衛兵がいました。
※ホースガーズ
騎馬衛兵本部で詰め所がある。毎日バッキンガム宮殿とホースガーズの間を
衛兵が行き来する
ホースガーズを後にしてしばらく歩くと、「トラファルガー・スクエア※」
へ到着。
※トラファルガー・スクエア
1805年にナポレオン率いるフランス・スペイン連合艦隊をトラファルガ
ー沖の海戦で撃沈し、自らも命を落としたネルソン提督をたたえて建設され
た5万人を収容できるという広場。いつも観光客とハトがいっぱい。
その広大さにしばし驚き、その後隣接する「ナショナル・ギャラリー※」へ。
※ナショナルギャラリー
イタリア・ルネッサンスから20世紀初期までの名画約2000点が
集められた世界有数の美術館。
ここで、ナショナル・ギャラリーへ入り見学。
とにかく広くて絵画の言われなどをじっくりと観察する時間もなかった
のでざっとひととおり名画を眺めて目の保養にさせてもらいました。
【5】ウインザー城へ
トラファルガー・スクエアからロンドンの中心地区であるソーホー〜
ピカデリーへ。
そして程近くらあるロンドン発着のオプショナルツアーを取り扱っている
日本人向け旅行代理店へ。
ここで「ウインザー城午後半日観光」を申し込み、さっそく出発。
ロンドン郊外へ出る小旅行とはいえ立派なツアーなので、日本語ガイド
による英国の裏話もきけて道中はとても楽しい思いをさせてもらいました。
そして、約1時間半ほどでロンドン郊外の「ウインザー城※」に到着。
※ウインザー城
ロンドンから約37`離れたテムズ川を見下ろすなだらかな丘の上に立つ城。
エリザベス2世女王陛下も公務のない週末はここで過ごすことが多いという
お気に入りの離宮。
まずは日本語のガイドブック(各国語がそろっている)を売店で手に入れ
それを片手にウインザー城の城門をくぐり内部を見学。外側から見るごつごつ
とした城のイメージとは異なり内部は宮殿そのもの。
また内部には絵画・彫刻・陶器などのすばらしい王室のコレクションやら
見事な広間の内装やらをじっくりと見学することができ大満足でした。
半日の郊外観光とはいえ非常に楽しめたツアーでした。
その後、ロンドンに帰ってからまた現地旅行代理店にて他にはどんなツアーが
あるかと見たところ「バースとストーンヘンジ1日観光」がおもしろそう
だったので申し込んでみました。
【6】初めての地下鉄
ツアーはピカデリー付近で解散となったので、そのまましばらく歩いて散策。
そのあと、ベーカーストリートにて初めて地下鉄(アンダーグラウンド※)
乗ることに。
※アンダーグラウンド
ロンドンの地下は地下鉄の路線が網の目のように走っていて、大変便利。
運賃はゾーン制になっていて、ゾーン1〜6までの単独キップと
1日乗り放題のトラベルカード、週末乗り放題のウイークエンドカード
などがある
自動券売機に£2硬貨を入れてゾーン1のキップを買おうとしたところ
なぜかコインが戻ってしまいうまくいかず。窓口でゲットしました。
後でわかったのですが、じつは自動券売機に£2硬貨※が対応して
いなかったのでした・・・。
※£2硬貨
英国の通貨は紙幣で£50、£20、£10、£5。
硬貨で£2、£1、50p、20p、10p、5p、2p、1p。
ただ£2硬貨は1998年6月に導入されたばかりのため、古い券売機
には対応していなかったらしい
どうにかキップを買って改札を通ると、いくつかある路線ごとに入り口が
いくつもあり、まずはアンダーグラウンドの路線図とにらめっこ。
その結果ホテル最寄の駅に行くには、「サークルライン→山手線みたいなイメ
ージかも?!」に乗れば良いことがわかり早速実行。やはり内回りと外回りが
あるので、それも確認してホームへ。
やってきた電車に乗って1つづつ駅を確認していくと、なんと電車は
サークルラインを外れた駅「Royal oak」に到着・・・。
よくよく調べると、乗った電車はサークルラインではなく
ハマースミス&シティラインだったことが判明しました。
それで同じホームに異なるラインが乗り入れていることがわかり以後は
間違えなくなったのですが・・・・。
結局また逆送して戻り、サークルラインに乗り換えてようやくホテル
最寄の駅である「ベイズウォーター」に到着。
時間は20時をすぎていましたが、外は明るくまだあいていた近くの
コンビニで食料を買って帰りました。
とロンドン2日目はいろいろありましたがなかなか充実した1日
となりました。
**英国旅行記3へ続く**
☆☆☆☆☆ 英国旅行記3 ☆☆★★★ 2000.5.5
【1】ハイド・パークとマーブルアーチ
英国第2日目は、徒歩と地下鉄にてロンドン市内1日観光をしました。
ホテルを出発して最初に向かったのは「ハイド・パーク※」。
パーク内を散策していると、なんと凱旋門を発見!
「えーと、ここはフランスではないよな・・。」と思っていたら西洋系の
旅行者が近づいてきて凱旋門をバックに記念写真を撮って下さいと依頼
されました。
そこでガイドブックを見るとこれは「マーブルアーチ」であることが判明し 、
説明書を読むと「バッキンガム宮殿を飾る凱旋門だった。」と書いてありまし
た。
そんなモニュメントを見つつ、その名も「マーブルアーチ駅」から地下鉄に
乗りました。
【2】シャーロックホームズゆかりのベイカー街
地下鉄・セントラル線を1駅乗り、ボンド・ストリート駅でジュビリー線に
乗り換えベイカー・ストリート駅へ。
駅を出ると、そこはもうベイカー街。
シャーロック・ホームズの住んでいた221b番地を目指して歩き、やがて
そこには記念プレートがはめ込まれており、通り過ぎた数件先には
「シャーロックホームズ博物館」がありました。
隣のグッツショップでホームズグッツを手に入れ、博物館のチケットを買い、
博物館へ。
守衛のいる古風なドアを押して入ってみると、そこはもう小説の世界でした。
ホームズとワトソンが座って語らったであろうソファーに自分もすわって
ホームズの帽子をかぶってパイプを持てば気分は名探偵。
心なしか頭が冴えた気がしました。(笑)
【3】ロンドン塔とタワー・ブリッジ
ベーカー街を後にし、再び地下鉄ベイカー・ストリート駅から今度は
ベイカールー線に乗り、ピカデリー・サーカス駅で降り、再び日本人向け
現地旅行代理店に行き、「ロンドン塔」のチケットと「マダム・タッソー館」
のチケットを前もって買いました。
前もって買うのは、団体価格になることやチケット売り場で行列しなくてすむ
という特典があるからでした。^^
その後、再び地下鉄にてピカデリー・サーカス駅よりベイカールー線に乗り、
エンバンクメント駅でサークル線に乗り換えタワーヒル駅まで。
タワーヒル駅を出ると、そこは「ロンドン塔※」。
※ロンドン塔
もともとは城塞として建設されたが、13世紀より監獄と使われた。
のちに女王となるエリザベス1世も2ヶ月間幽閉されていたことがある。
ロンドン塔は数々の塔や建物があり、内部にはいろいろな展示物がありました。
1つ1つの塔を隅から隅までまわると半日はかかりそうな広さでした。
数々の展示品を見ているうちに中世ヨーロッパにタイムスリップしたような
感覚に襲われましたが、中でも目をひいたのは黄金の獅子像でした。
またロンドン塔見学中、テムズ川沿いに見えたのが「タワーブリッジ※」で
その巨大さに圧倒された次第です。
※タワーブリッジ
全長805b、高さ42.4b、水路幅61bという巨大な跳ね橋。
1894年完成。
→19世紀にもうこんなものができていたとは・・・びっくりです。
【4】マダムタッソー館
ロンドン塔を後にし、再びタワーヒル駅から地下鉄に乗り、サークル線で
ベイカー・ストリート駅まで。
次に訪れたのは「マダムタッソー館」
ここは歴史上の人物、芸能人、王室関係者など、世界中の有名人を
ろう人形で精巧に再現した館で、その精巧さたるや本物と見まちがえるほど。
主な人物として、映画界からヒュー・グラント、アーノルド・シュワルツネッ
ガー、ブラット・ピット、ハリソン・フォードなど。
スポーツ界からマルチナ・ヒンギス、千代の富士、マンセルとセナなど。
歴史上の人物としては、ナポレオン、ヒトラー、リンカーン、エリザベスT世
、吉田茂など。
最近では、エリサベスU世、チャールズ皇太子、故ダイアナ元妃、フセイン
大統領、アラファト議長、クリントン大統領、ゴルバチョフ書記長など。
ろう人形とはいえ、世界中のVIPのパーティーにでも迷い込んだような
不思議な感覚でした。
またロンドン名物のタクシーを模したゴンドラに乗って英国の歴史を
かいまみるアトラクションが大変面白かったです。
(このアトラクションはなんと日本語にも対応していました!)
【5】ビクトリア&アルバート博物館
本日最後に訪れたのは「ビクトリア&アルバート博物館」で、通称「V&A」
と呼ばれる総延長がなんと11`という英国では大英博物館にならぶ
巨大博物館です。
そしておどろいたのはとにかく展示物の多いこと多いこと・・・。
その建物の広さもさることながら、世界中の何から何までありもちろん
「日本」コーナーもありました。
びっくりしたのは世界の楽器コーナーにソプラノトロンボーンがおいて
あったことで、他にもホルンのようなものもありました。
ひととおり眺めるために歩いて、見終わった時にはへとへとになっており、
どうにかもよりの地下鉄駅サウス・ケンジントンからサークル線にてホテルに
帰りました。
と英国2日目は、ロンドン市内をくまなくまわり楽しい1日となりました。
**英国旅行記4へ続く**
☆☆☆☆☆ 英国旅行記4 ☆★★★★ 2000.5.6
【1】郊外へ
英国第3日目は、現地旅行会社のツアーバスに乗って郊外やカンタベリー
への1日観光をしました。
朝食もそこそこにホテルを出て、もよりの地下鉄駅ベイズウォーターより
サークル線でビクトリア駅へ。
そして、徒歩でツアーバス※の出る「ビクトリアコーチステーション」へ。
ここから現地旅行会社のツアーバス「リーズ城、カンタベリーとドーバー」
に乗り込みロンドンを出発しました。
※ツアーバス
ツアーバスはロンドンより英国各観光地を巡る旅行者用のバスで
日本人向け(ガイドが日本語を話す)の他、英国人向け(ガイドが英語を話す)
など多種多様。行き先もさまざまで英国でのフリータイムを楽しむ手段として
利用できる。
さて今日のガイドさんは、英語なまりの日本語を話すとても愉快な雰囲気の
英国人女性でした。
バスはロンドンを後にして高速道路に乗り一路「リーズ城」へと向かいました。
【2】リーズ城
約1時間ほどで「リーズ城※」に到着。
※リーズ城
857年サクソン王家の邸宅として建てられ、その後ヘンリー8世の宮殿と
して使われてきた。内部には14〜19世紀の家具やタペストリーが展示
される一方で城のまわりに広がる花壇・庭園は大変美しく
「世界一愛らしい城」と言われている。
リーズ城に到着するやその庭園の美しさに感心し、まずは庭園を見学。
そして内部も見学すると中世の王族の生活がどんなものか肌で感じる
ことができました。
【3】カンタベリー
リーズ城を後にして、次に向かったのがカンタベリー。
ここでフィッシュ&チップスの昼食になりました。
この「フィッシュ&チップス」、いままで西洋を舞台にした小説などで
登場人物がよく食べていたのを思い出しとても楽しみだったのですが
実際に出てきたものは日本風に言うと「白身魚のフライとフレンチフライポテ
ト」でした。
ガイドさんは「定食」と言いましたが、いかにも英国の定食といった
位置付けに他ならぬのか?!と妙に納得した次第です。
(ところで定食という言葉は誰にならった?!とききたかったです)
この「フィッシュ&チップス」なかなかにおいしくマスタードやケチャップを
かけて食べるとまた一段とおいしさが増すのでありました。
昼食後、ガイドさんとともに「カンタベリー大聖堂※」へ。
※カンタベリー大聖堂
597年にローマからやってきた聖アウグスティヌスによって建てられた
修道院が始まり。その後、増築が行われ現在は巨大な大聖堂となっている。
外部もさることながら内部の巨大な回廊とステンドグラス、ゴシック様式の
建物郡は圧倒的スケール。
地下聖堂もあり、とにかく巨大。
外部の巨大さに驚いて内部に入ると、その壮麗さには驚くばかり。
ひととおり見学するも、物音一つしない静寂の聖堂や歴史ある地下聖堂など
は言うにおよばず。またたくさんの司祭が出入りしておりその規模にも
驚くばかりでした。
その後、カンタベリーの街を歩いて再びバスへ。
【4】ドーバー
カンタベリーを後にし、このツアーバス最後の目的地ドーバーへ。
ドーバーは英国とフランスとの海峡であるドーバー海峡の港町で
また古来より英国の出城(ドーバー城)もあり防衛の要としての
都市。
第二次大戦中は侵攻してくるドイツ空軍と迎え撃つ英国空軍がさかんに
ドックファイトを展開したのもこの地であったということです。
ドーバーでは海岸にてフリータイム。
海岸にて大西洋の海水を手にとると、はるか極東の民である自分が
とうとうここまで来たのかという思いがこみ上げてきました。
(記念に大西洋の石を拾いました)
またガイドさんの話では、「英国からフランスへの海底トンネル
を通る高速鉄道ユーロスターが開通してからドーバーはさびれる
傾向にあります。」という訳で、現在より過去の街という印象が
残ったドーバーでした。
帰り際フランスへの定期便が出航していきましたが、いずれなくなる
のかな?と思いつつ眺めてみました。
【5】ロンドンヘ帰着
ドーバーを出発したツアーバスは高速道路で一路ロンドンヘ。
「ビクトリア駅」で解散となりましたが、ガイドさんが最後に
言い残した言葉「また何年かしたらイギリスに帰ってきてください。」
が印象に残った郊外1日旅となりました。
その後、再び地下鉄でホテルに帰り近くのおみやげ屋さんに入ったり
ケーキ屋さんに入っておいしそうなケーキを買ったりしました。
と英国3日目は、中世ヨーロッパの匂いを数多く感じる1日となりました。
☆☆☆☆☆ 英国旅行記5 ★★★★★ 2000.5.7
【1】英国の地理と歴史
集合時間が7時45分と早いため朝食は携帯食ですませ、ホテルもより
の地下鉄駅「クイーンズウェイ」からセントラル線でオックスフォード
サーカス駅まで乗り、そこからベーカールー線に乗り換えピカデリー・
サーカス駅へ。
8時すぎ、現地旅行会社のバスにてロンドンを出発。一路郊外へ。
昨日行ったカンタベリーが英国東南部だとすると、今日向かうのは
英国西南部。
ただ車窓から見える景色は昨日とあまり変わらずで、緑の草原と
金色の菜の花畑が続いていました。
今日の最初の目的地「ストーンヘンジ」まで、ガイドさんから英国の
地理・歴史をことこまかく説明されて意外な英国の姿を知りました。
★意外な英国の姿とは?
「現在の英国は国土の大半に草原が広がっているが、これは昔から
ではなく、大航海時代に船を作るため森林を伐採し尽くした結果
であり、それ以前の英国は森林が広がっていた。」
「英国は日本の4分の3の国土面積であるが、使える土地は日本の
4倍にもおよぶ。」
また今日のガイドさんは、ベテランの日本人女性で説明は大変興味深く
わかりやすいものでした。
そうこうしているうちに本日最初の目的地「ストーンヘンジ」が見えて
きたのでした。
【2】世界遺産「ストーンヘンジ」
「ストーンヘンジ※」はかけがえのない世界遺産※の一つで、謎多き建造物。
※世界遺産
世界遺産とは世界中にある文化財や自然の中でもかけがえのないものとして
ユネスコに登録されたもので、著名なものとしては「ピラミッド」
「万里の長城」、日本では「屋久島」などがこれにあたる。
※ストーンヘンジ
約5000年前に建造されたと思われる謎の巨石群。
夏至の日の出位置や日食・月食の時期まで予測できる。
古代の超文明の産物なのか、宇宙人によるものなのかは不明。
ストーンヘンジに到着後、日本語のオーディオガイドをかりて観光。
これがなかなかに優れものでストーンヘンジの歴史や機能が手にとる
ように理解できました。
そして大草原のど真中に位置するストーンヘンジで古代の世界に
思いを馳せたのでした。
【3】お風呂の語源となった街「バース」
ストーンヘンジを後にして、ふたたび英国の田舎を通って一路バースへ。、
道路の左右は一面の麦畑と菜の花畑。地平線まで延々と続くその絨毯の
美しさには、ただただ目を奪われるのみでした。
そして英国にしてはめずらしい峠を越えるとバースの街が見えてきました。
そもそもバースは、お風呂好きのローマ人が英国で温泉の湧き出るこの街を
リゾート化したのがきっかけでした。
またバースに滞在する名士たちがロンドンとのやりとりのため定期的に
馬車を走らせることを始めたのが、「郵便」の起こりと言われています。
また興味深いことに英国は「郵便」以外にもいろいろなものの発祥の地で、
「ゴルフ」「テニス」「サッカー」なども英国から発祥したそうです。
と以上はすべてガイドさんの受け売りですが・・・。(笑)
バースはいわゆる丘陵地形の街ですがイメージとしては長崎?!といった
感じでしょうか。
そしてまずバースで最初に訪れたのは「ロイヤルクレセント※」です。
一目見て「なんだ!これは!すごい建物だな〜」と感心。
バースの街のやや高台にあり、ここから街を見渡せる・・はずなのですが
その後木が成長したため今では街は見渡せないそうです。
※ロイヤルクレセント
18世紀以降温泉保養地として注目されたバースをリゾート都市として
発展させた建築家ジョン・ウッドが親子二代で完成させた。
この建物の建築様式をジョージ朝様式と言う。
ロイヤルクレセントを後にして、今度は街の中心部にある
「ローマン・バス博物館※」へ。
※ローマン・バス博物館
太古の昔に湧き出したバースの温泉をケルト人が女神の住みかとして
崇めていたものを、侵攻してきたローマ人が65年頃にきちんとした
温泉施設につくりあげたもの。その後ローマ人の撤退で一度は
荒廃するが、近代になり発掘作業が行われ現在は発掘された彫刻などの
博物館となっている。
ここでまた日本語のオーディオガイドをかりて、それをききながら見学。
おどろいたのは、ローマ時代に作られた下水道が今も機能していたこと。
これには恐れ入りました。
そして、あとはバースの街を歩きました。国際都市ロンドンとはまた違った
雰囲気の英国らしい風情のある街でした。
そして入ったのが「衣装博物館」。
ここには貴族の衣装が展示されていて、女性ならば一度は着たいであろう
ドレスが山ほど。それも年代ごとに展示されておりファッションの移り
かわりまでわかってしまう程。
また日本語のオーディオガイドもあるのでなかなか面白かったです。
そして再びバスに乗り込み約2時間半でロンドンに到着しました。
【4】ピカデリー・サーカス
ロンドンで最も華やかなピカデリーサーカスの近くでバスが止まり
そこで解散。
またまたピカデリー・サーカスを通って、地下鉄に乗ってホテルへ
帰りました。
と英国4日目は、超古代の神秘ストーンヘンジと古代ローマの遺跡の
あるバースにふれ、英国だけでなく世界の歴史をかいまみた日となりました。
**英国旅行記6へ続く**
☆☆☆☆★ 英国旅行記6 ★★★★★ 2000.5.8
【1】ロンドンをわが町の如く歩く・・・・・
英国最終日。今日はロンドン市内で行き残した場所へ行きました。
ロンドン滞在5日目となり、地下鉄もマスターしたので市内ならば
自由自在に行くことができるようになり、少しはロンドンの地理に
明るくなったかなと思いました。
まずは5泊したホテル「グランドプラザ」をチェックアウト。
スーツケースはホテルのセーフティに預け入れて身軽で出発。
地下鉄クイーンズウェイ駅からセントラル線でセントポールズ駅まで
乗り、「セントポール大聖堂※」へ。
※セントポール大聖堂
604年にサクソン人により建造されたのが最初とされ、その後
バイキングの焼き討ちや度重なる大火で焼失したがそのたびに
再建されてきた英国国教会の主教座を担う巨大聖堂。
敷地内をぐるりとまわり、正門前に来ると各国の見学者が列を作って
おり、それを見つつセントポール大聖堂を後にしました。
【2】大英博物館
再び地下鉄・セントラル線でトッテム・コートロード駅へ。ここが
「大英博物館※」最寄の駅。
※大英博物館
大英博物館には世界中の貴重な至宝が収蔵されている。これは
日の沈まない国と言われた大英帝国の黄金時代に各地から運び込まれた
もので、特にエジプトの出土品とギリシアの彫刻群が大きな見所と
言える。
現在大英博物館はリニューアル工事中で、建物外部にはクレーンが
とりつき、内部も工事中。そこをかいくぐっての見学でした。
さすがに広大な敷地のため、ざっと歩いて見学。
まずはエジプトコーナー。
なんと紀元前1270年頃作られたという第19王朝ラムラス2世の
石像が正面に鎮座し、その斜め手前には「ロゼッタ・ストーン※」。
まさに本物のロゼッタ・ストーンはガラスケースの中に大切に
保存されていました。
※ロゼッタ・ストーン
1799年にナポレオン率いる仏軍が英軍との対戦中にエジプトの
ロゼッタ村で発見した石板。
石板には象形文字、古代エジプト文字、古代ギリシア文字が同じ
内容で刻まれていたため古代ギリシア語を手かがりに象形文字を
解読することができた得がたいものである。
そして次にギリシアの彫刻群。貴重な展示物をひととり見て
大英博物館を後にしました。
【3】コートールド・ギャラリー
その後地下鉄を乗り継いでテンプル駅へ。
ここで月曜日が入館料無料となる「コートールド・ギャラリー※」へ。
※コートールド・ギャラリー
ロンドン大学付属の美術研究所で、印象派と後期印象派の絵画が
見もの。
ガイドブックにのっていた必見絵画「ゴッホとゴーギャンの壮絶な関係」
をチェックし、ギャラリーを後にしました。
【4】最後にビックベンへ
ロンドンでの滞在時間もあと2時間となったところで、最後にもう一度
ビックベンへ行きました。
地下鉄ウエストミンスター駅から、地上に出てウエストミンスターブリッジ
を渡り、対岸へ。そこにはミレニアムイベントで今年限りの大観覧車
「ロンドンアイ」があります。
それを見つつ、今度はまたブリッジをゆっくり渡りました。
ウエストミンスター駅に降りて最後の地下鉄を待つ間「英国のことが
少しはわかったかな。」と思いつつ5日間の英国での思い出を
回想しました。
そして地下鉄にてホテル最寄のベイズウォーター駅まで行き、最後に
近くのレストランで「フィッシュ&チップス」を食べました。
ホテルに戻ると、迎えの車が来ていて早速ホテルのセーフティーから
スーツケースを出し空港へ向かうことになりました。
【5】ヒースロー空港にて
迎えにきたのはワゴン車で、乗客は自分1人でちょっと太った英国人
運転手さんがとばしにとばしました。
見慣れたロンドン市内を後にしてヒースロー空港まで約40分で
到着。
最後に持っていた小銭の残りをチップとして運転手さんに渡し
ヒースロー空港※ターミナル3ビルに入りました。
※ロンドンには4つの空港があり、その中で最大規模の空港が
ヒースロー空港。ターミナル1〜4まであり、外国系(英国から
見た)航空会社の便はターミナル3に離着陸する。
早速全日空のカウンターに並ぶと・・・ほとんど日本人。
団体ツアー客の列にまじってならぶこと15分。
無事チェックインを済ませて出国ゲートにならび免税品店へ。
この免税店がまた充実していて、「英国王室御用達グッツ」やら
「地下鉄グッツ」「英国グッツ」「紅茶・サーモンなどの食物」まで
なんでもあり。
という訳で出発時間までゆっくりとお買い物タイムに入りました。
まずは頼まれていたWESTライトなる銘柄のタバコをゲットし、
あとは紅茶。木箱に入った最高級のものを買いました。
あとは、王室御用達のチョコレートなどを買い、ロンドン滞在中に
乗りまくった地下鉄のグッツ「Tシャツ、マグカップ、マウスパット
、トランプ」などを買いました。
そしてコーヒーの好きな上司のために英国を代表するホテル・サヴォイ
のコーヒーを買い、持ちきれなくなったところで
「全日空東京成田行きのNH202便を御利用のお客様に御搭乗の案内を
致します。御搭乗ゲートは31番でございます。」とアナウンスがあり
ゲートへ歩き始めました。
それにしてもロンドンで日本語のアナウンスがあるとはちょっと意外でしたが
考えてみれば日系の航空会社なので至極当然なのかもしれません。
そして、無事搭乗完了。
いつもながら客室乗務員の挨拶は「おかえりなさいませ。」で、またまた
「やはり日系はいいなあ。」と再確認した次第です。
【6】白夜のフライト
英国時間18時に全日空NH202便はヒースロー空港を出発。
帰りはジェット気流に乗るため約10時間のフライトでした。
またまた映画2本「海の上のピアニスト、プロポーズ」と食事2回。
あとは延々と空の旅。
ここで夜になるのかな〜と思っていたらいったんは夕暮れになった
ものの、完全に暗くならないうちにまた明るくなり白夜のフライト
になりました。
13時25分。機は無事に東京成田に着陸。
後は帰国ゲート・税関を抜けて、また京成線特急と新幹線を乗り継いで
18時頃帰宅となりました。
【7】英国旅行を終えて
初めてのヨーロッパ。まさに西洋世界の本拠地に乗り込んだ今回の旅行は
いままでになく楽しいものとなりました。
また英国はある意味日本に非常に良く似た社会で、例えば「左側通行」
「ポストが赤い」「島国気質」と思わず日本にいるように錯覚すること
さえありました。
これは、日本が英国の社会を模倣した結果であるのですが例えば世界が
度量衡をメートル法に統一する中で未だヤード・ポンド法を用いていたり
するのもいかにも英国らしいように思いますし、通貨にしてもユーロを
導入しないのもしかり。
また米国などと圧倒的に違うのが人。
英国人は初対面の人と話すのが苦手というのはまたまたバースに行った時の
ガイドさんの請売りですが、これもまた日本人の気質に似ている気が
しました。
そんな訳で日本人が無理しないで自然に入って行けるのが英国なのかな
と思った次第です。
また今回は一人旅。すべて自分の気の向くまま歩いてみましたが、
結果としてロンドン市内は言うにおよばず郊外も西に東にと
行きたいところはだいたい行ったかなという満足感でいっぱいに
なりました。
という訳で長かった英国旅行記は終幕です。
今後の皆様の旅の資料としてご活用いただければ幸いであります。