北海道旅行記2002
☆☆☆☆☆ 北海道旅行記1 ☆☆☆☆★ 2002.6.21
*** 網走編 ***
【序章】
今回訪れたのは北海道の道東地方。網走・釧路・帯広といった
地域。北海道の中でも見所の多いところで、行く前の期待感はとても
高いものでした。
※北海道のあらまし
道庁所在地の札幌を中心に、道南に函館・室蘭、道央に旭川、道東に
帯広、釧路、網走、北見、道北に稚内などの都市がある。
また、空の玄関である空港は特に充実しており道南に函館空港、
道央に千歳空港・旭川空港、道北に稚内空港、道東にいたっては
女満別空港・とかち帯広空港・釧路空港・中標津空港・
オホーツク紋別空港を擁し、それぞれ首都圏から約1時間半ほどで
結ばれている。
【1】雄大な自然の広がる北海道へ
新幹線→東京モノレールと乗り継いで羽田空港へ到着。
ずらりと並んだJALの自動チェックイン機に航空券を入れて座席を
決めると、搭乗券が出てくる。
けっこう時間に余裕を持って空港についていたつもりが、ちょっと
待ったらもう搭乗案内のアナウンス。
コンコースよりバスで航空機の隣まで行き、階段にて搭乗する。
この階段で搭乗というのもなかなか乙なもので、ターミナルビルから
直接航空機に搭乗してしまうより「これから出発するぞ!」という
気分が高まるもの。
(手などふってみたいもの・・・・笑)
【写真HK01:これからこの飛行機に乗ります!】
【写真HK02:機内の様子。平日のせいか空席あり】
搭乗して間もなく、航空機は滑走路へ。離陸する機がたくさんいて
順番待ちに。見ていると、小型機ありジャンボあり・・・東京から
いろいろな地方に向かっていくんだな〜となんだかわくわくして
しまう。
そんな中ようやく自分達の機の順番が来て11時5分の定刻より
やや遅れてJL537便は北海道女満別空港へ向けて無事離陸。
今回乗った航空機は、ボーイング767型機。中型機で254名
乗りの、2座席−通路−3座席−通路−2座席。質感や乗り心地は
ジャンボ機とあまり変わらない感じと言える。
約1時間半という空の旅。さすがに国内線では機内食はないが
ドリンクのサービスあり。 JALオリジナルのスカイタイムを
もらう。
時間があるので機内誌を読むと「うどんでスカイ」「そばでスカイ」
「ラーメンでスカイ」「カレーでスカイ」などユニークなネーミング
がおもしろいJALオリジナル製品あり。
思わず買ってしまいたくなる。(笑)
【2】女満別空港より網走の町へ
1時間半の空の旅を経て13時半すぎに女満別空港に無事到着。
航空機から出るや否や冷たい大気が体をつつむ・・・。(寒)
気温は14℃くらい・・・さすがに北海道は寒い!という訳で
ひんやりした中、ゲートを出てツアークーポンを受け付け
カウンターに出そうと、歩いて行くとJALSTORYのカウンター
にだけ人が並んでいる〜(TT)。とよく考えて見たらJAL便
が着いたのだから当然といえば当然かと納得。
しばし順番待ちの末、無事宿泊券と網走トクトクパスポート※を
もらう。
※網走トクトクパスポートとは
1.博物館網走監獄入場券
2.オホーツク流氷館入場券
3.お食事券
4.お土産券(千円分)
がセットになったクーポン券でうまく使えば網走でとってもオトク♪
その後、カウンターの係員が日産レンタカーの女満別空港支店まで
送ってくれまずは北海道での足になってくれる車をゲット。
じつはレンタカー初体験♪
という訳でどんな車なのかな〜とわくわくしていたところ、思いのほか
いい車でびっくり!新車に近いサニーで、よく走りそう!
さらにナビ付ということで、さっそく第一の目的地である
「博物館網走監獄」にセットし出発!
さて、北海道の道を走ってみておどろくのはとにかく交通量が少ない
こと。そして道が真っ直ぐ! ほとんどの場合自分一人で道が貸切状態
になるのでとてもよい気分。
2キロ先の標識が見えてしまったりすることはあたりまえ・・・。
と「すごいな〜広いな〜」と感動しつつ目的地へ向かう。
【2】博物館網走監獄
14時前、無事第一の目的地「博物館網走監獄※」に到着。
※博物館網走監獄
1912年に建築された網走監獄の旧建造物を、1985年に移築し
博物館として一般に公開し、かつての網走監獄の様子を伝えている。
入り口で傘をかりて足早に見学。「これがあの網走監獄か〜」と感心
しつつも「こんなとこに入りたくないな・・・」と身震いがおきるほど
リアル。
中でもマネキンがいる監獄は不気味・・・。怖い程で子供が見た日には
夜泣きしそうな気配。(大人でも怖いかも?!)
【写真HK03:博物館網走監 正門】
【写真HK04:博物館網走監獄 休泊所(看守付!)】
【写真HK05:博物館網走監獄 五翼放射状平屋舎房(内部)】
北海道での最初の目的地でカルチャーショックを受けて次の目的地へ
向かうことに・・。
【3】オホーツク流氷館
次にやってきたのは「オホーツク流氷館※」
※オホーツク流氷館
オホーツク名物の流氷がマイナス15度の屋内に展示されていて
さわることもできる。
雨のためダッシュで館内へ滑りこむ。
さっそく人気の厳寒流氷体験室へ。まずは防寒服を着込んでから
入ると・・・・「うぅ寒い〜」という訳で、大きな冷凍庫に
入っているかのよう。
凍えそうなのを耐えて流氷にさわったり、バナナでクギをうったり
して楽しむ。ただし外へ出る頃はすっかり体も冷えてしまう。
【写真HK06:オホーツク流氷館 厳寒流氷体験室】
【写真HK07:オホーツク流氷館 バナナでクギうち!】
あとは、3面マルチハイビジョンシアターで流氷の映像を見て
流氷館を後にすることに。
【4】オホーツクバザール
網走の代表的な見所を2つ見た後は、遅い昼食。
トクトクパスポートについている昼食券とおみやげ券が使える
オホーツクバザールへ。
2階のレストランでシーフードラーメンを食べる。
大きなホタテとエビ、カニが入って北海道の食を見せつけられた
ような感じ。
【写真HK08:オホーツクバザールにて シーフードラーメン】
昼食後、1階の売り場にておみやげ券を使い「網走番外地」を買う。
ここまででトクトクパスポートをすべて使いきることに成功!
と、約2時間という短い時間でかけ足で網走を見て回ったが、
雨にたたられたもののとても充実したひとときを過ごすことが
できた。
*** 北海道旅行記2 知床・川湯温泉編へ続く ***
☆☆☆☆☆ 北海道旅行記2 ☆☆☆★★ 2002.6.21
*** 知床・川湯温泉編 ***
【1】オシンコシンの滝
網走を後にして、オホーツク海沿いに一路知床へ向かう。
しばらくすると、右手に視界が開けて海が見えてくる。これが
初めて見るオホーツク海! 冬場は流氷がやってくるあの海
なんだな〜としみじみ。
左手に海、右手に山・・・・。とても神秘的な感じの知床への道
を走ること約1時間。途中から知床半島に入り次の目的地である
「オシンコシンの滝※」に到着。
※オシンコシンの滝
約80mの高さを流れ落ちる美しい滝。そのままオホーツク海
に流れ込んでいる。日本の滝100選の1つ。
【写真H09とH10:オシンコシンの滝】
ここはツアーバスもよくとまる知床の観光スポットのためか
雨の中でもけっこうにぎわっていて写真を撮るのも競争という
感じ。(笑)
そして、滝に併設されているおみやげ屋さんのオシンコシン舘を
のぞくとなんとストーブが焚かれていて「ああ、やっぱり
どさんこでも寒いものは寒いんだな〜」と妙に得心してしまう。
滝を見た後、オホーツク海をしばし鑑賞。灰色の海・・・水平線
北海道の雄大さをまたしても感じてしみじみ。(本日2回目)
【写真H11:オシンコシンの滝よりオホーツク海】
ここで時間があればオシンコシンの滝からさらに先に行く予定
だったが、時間がないため涙をのんでUターン。
もときた道を網走方面へ向かう。
(この先は今後のお楽しみということで・・・・m(__)m
)
【2】川湯温泉
オシンコシンの滝を後にして、走ること1時間半。
それにしても北海道!! 道が真っ直ぐなこと真っ直ぐなこと!
そして原野。
この風景、2年前に行った英国の田園風景と似ているな〜などと
ふと思う。でも北海道はそこに荒々しさを感じる一面があって
それはやはり厳しい自然の賜物。北海道の冬の厳しさは温暖な
英国にはないものだから・・・。
【写真H12:原野】
薄暗くなってきた18時半頃に本日の宿泊地である川湯温泉※に
到着!
※川湯温泉
硫黄山のふもとに位置し、古くから温泉地として有名。
成分は草津温泉に良く似ている。
なお第48代横綱大鵬の生まれそだった地でもある。
ホテルの案内地図の方位を見まちがえて(またドジッた・・)
、15分ほど温泉内をうろうろして行き止まりにはまったり
していたものの、川湯郵便局の位置関係で方位の間違いに
気づいてどうにか本日宿泊の「川湯第一ホテル」に到着。
車を駐車場に止めると同時にピシッと決まっている初老の
フロントマンが雨の中飛び出して来て、荷物を持ってくれて
部屋へご案内!
すぐ入れ替わりで女将がやってきて「ようこそ川湯第一ホテル
にいらっしゃいました。ごゆっくりおくつろぎ下さいませ。」
とのあいさつに恐縮しっぱなし。
そして後でわかったことだが、驚いたことに案内された部屋は、
なんと第一ホテルに2部屋しかないという和風特別室!
特別室は部屋の中に砂利庭園があり、さらに豪華な和風
中間照明。さらに檜風呂まであるという「特別室」の名に
恥じない立派なつくり。
定員5名の豪華部屋に2人で泊まって、至れり尽せり・・・。
【写真H13:川湯第一ホテル 425号室(和風特別室)】
【写真H14:川湯第一ホテル 425号室(和風特別室)の檜風呂】
さらに自分などは「寒いから暖房を入れたいのですがスイッチ
はどこですか?」とわがままを言ってしまい、それで急遽
ファンヒーターを用意してもらってかえって申し訳なかった
な・・と恐縮の連続。m(__)m
そして食事も豪華!! これも後でわかったことだが出てきた
食事は3パターンある中の最高級料理の「カニ三昧」。
カニ三昧では、ズワイガニ丸ゆで、タラバガニの足4本、
家ガニ半分。もう〜このカニトリオをどう制覇するかは
おなかと相談。(^^;)
【写真H15:カニ三昧】
【写真H16:カニ三昧のカニ】
またまた格安のパックツアーでこんないたれりつくせりで
よいのだろうか? と自問自答。これは主催旅行会社の
力なのか、ただただ川湯第一ホテルの好意なのか・・
いずれにしてもうれしい限り。
【3】温泉でひと休み
食事のあとは、楽しい温泉浴。長旅で疲れた体を癒しに大浴場へ。
ガラッと戸を開けて入ると空いていてほとんど貸切状態。
備えつけられていた炭シャンプーなるものを使ってみる。髪と
顔が真っ黒になるのかな(髪はもともと黒だけど・・笑)と思ったら
大丈夫!
あとは温泉をちょっとなめてみたらしょっぱい!!やっぱり
硫黄の吹き出る硫黄山のふもとの温泉だけあって成分が濃い
のだろうなと思いつつ、草津温泉に成分が似ているというのが
うなづける。
さらに注意書きに「温泉に入ったら真湯(水道水を沸かした湯)
に入ってから出るようにしましょう。」となっていたので、
やっぱり強烈な成分なので、体についてたままだとまずいの
だな・・・・と納得。
と、温泉で疲れを癒してからは部屋にて就寝。
あまりにも眠いため、布団にどうにかたどりついたところで
力尽きて布団の上で寝てしまい、うたたね状態・・・。
それでも風邪をひかなかったのはストーブのおかげという
ことで川湯第一ホテルに感謝。
とそんなこんなで過密スケジュールの第一日目が終了!
***** 北海道旅行記3 つつじヶ原と釧路湿原編へ続く
*****
☆☆☆☆☆ 北海道旅行記3 ☆☆★★★ 2002.6.22
*** つつじヶ原と釧路湿原編 ***
【1】つつじヶ原の早朝散歩
北海道2日目は、午前5時半に起床! 小雨の中ホテルを
出て、「つつじヶ原早朝散歩※」へ参加。
※つつじヶ原早朝散歩
5時45分に川湯郵便局前に集合し、地元ガイドが誘導し、
硫黄山駐車場までの約2.5キロの遊歩道を1時間かけて散策し
エゾイソシシジ、ガンコウラン、ハイマツ等の高山植物を
見ることができる。
【写真H17:早朝散歩のルート】
雨の場合は中止とのことだったので、前日のうちにホテルの
フロントに「早朝散歩に行きたいのですが、催行の可否を
連絡していただけますか〜?」とお願いしておいたものの
「今日催行されるとのことです。」と連絡がきたのが
5時40分!
「ひぇ〜遅れる!!」ということで、大急ぎで郵便局まで
走っていったらもう散歩が始まっていてどうにか行列の尻
に食らいついて一安心。
ガイドさんから冊子をもらいまずは歩き始める。
形態は行列の先頭にメガホンを持ったガイドさんが、
説明しつつあと2人くらいサブのガイドさんが中ほどと最後尾
にいるという状態。
ガイドさんはみんなボランティアとのことで、「こんな朝
早くから大変だな〜!」と思うと同時に北海道の大自然の
中で活動しているなんて誇りをもっているんだろうな〜と思う。
とあれこれ考えつつ、歩いていくとワラビの大群。
どれもこれも大きく成長していて、さすが北海道!と感心。
(内地のワラビは大きくなる前に食べられてしまうのだ?! 笑)
そこを抜けると高い木がなくなって景色がパッとひらける。
見れば一面の白いエゾイソツツジの絨毯!
【写真H18:エゾイソツツジの絨毯】
きれいだな〜!! と感動しつつさらに歩みを進めると正面に
硫黄山が見えて白い硫黄煙が噴出しているのが見え
「おお〜!! これはすごすぎる!!」とまた感動。
【写真H19:硫黄山】
そしてさらに歩くとハイマツ林。
【写真H20:ハイマツボックリ】
そんなこんなで、朝から歩いてとっても清清しい気持ちで終点に
到着。ここでは、待っていたボランティアの人たちからヤクルトと
参加記念ポストカードが手渡されて、バスへ乗り込む。
バスの中でガイドさんよりあいさつがあり、拍手でお礼。
歩いて1時間の距離がわずか5分ほどで川湯温泉へ到着。
その後、歩いてホテルへ戻る。
【写真H21:川湯第一ホテル正面】
【2】おいしい朝食
部屋に戻りまずは温泉宿の醍醐味である「朝風呂」をしにいく。
寝汗と歩いてかいた小汗を流してさっぱりしたところで朝食。
これがまたおいしい! やはり朝の散歩はとても体に良いもの
のようで久しぶりにおいしい朝食だったなと感動。
また食事の後の北海道の牛乳がまた格別かも!
一見ごく普通の朝食でも素材の1つ1つが新鮮だからおいしい
のではないかなと。
【写真H22:朝食】
【3】霧の摩周湖
ホテルを後にして、最初にやってきたのは「摩周湖※」
※摩周湖
通称「霧の摩周湖」と呼ばれており、霧が大変多く晴れた
摩周湖を見ることが難しいとされている。「晴れた摩周湖
を見た独身女性は結婚できない」などというジンクスも
ある程稀なことのようである。
と、摩周湖に近づくにつれ霧が出てくる・・・「やっぱり霧
なんだ〜。」とがっかり。結局何も見えず・・(TT)
【写真H23:霧の摩周湖(何も見えない・・・) 】
そのまま摩周湖を後にして、一路釧路へ向かうことに。
【4】釧路湿原
あいかわらずまっすぐで広い道をしばし走ると標茶町(しべちゃ)
に到着。まずはサルボ展望台※へ。
※サルボ展望台
塘路湖やその周辺のサルルン沼、マクントー等の湖沼群を一望
できるほか、阿寒岳を望める。駐車場より徒歩15分。
車をとめ、急な山道を登っていくと木で組まれた展望台があり
階段を登るとそこには360度パノラマが広がる!
「ここが釧路湿原なんだな〜」としみじみ。
しばしその雄大な景色に見入ってしまう。
また雨上がりの心地よい爽快感とちょっと寒いくらいの大気が
パノラマをいっそう際立てる・・。
【写真H24:サルボ展望台より釧路湿原】
サルボ展望台を後にした後は、ちょっと寄り道して釧路川を
見たりする。イメージとしては「アマゾン川」みたい。
いわゆる治水工事のなされていない自然のままの川という
意味。
と、そろそろ小腹も空いてきたので一路釧路市内へ。
るるぶ北海道でみつけた「元祖ラーメンめん蔵※」にて
昼食!
場所がよくわからないので電話してみたら愛想の良い店主が
親切に教えてくれてことなきを得る。
※元祖ラーメンめん蔵
釧路湿原から汲んでくる天然水を毎日使用し、鶏ガラをベース
に天然だしを入れ、
昔ながらの「支那そば」を思わせる
あっさり味の細めんが特徴。
店に入ってチャーシューメンを頼む。ほどなく出されたラーメンは
宝石のような味わい。とろけるようなチャーシューにみずみずしい
スープ。そしてコシのある麺。久しぶりにこんなおいしいラーメンを
食べたな〜と大満足。
釧路に来たら必ずまた来たいお店♪
そして、食後は再び釧路湿原へ。今度は湿原西部の釧路湿原展望台
へ向かう。ここはツアー客も多くいわゆる定番中の定番の場所。
まずは入り口で入場料を払って資料室を見て、展望台へ登る。
屋内展望台と屋外展望台があり、屋外に出るとだいぶ寒い・・・。
ということで、少しだけ景色を堪能した後引き上げる。
その後、さらに北上して「北斗展望台」に到着。
パノラマ度ナンバー1というだけあって開放感もひとしお。
【写真H25:北斗展望台より釧路湿原】
さらに、北上。この釧路湿原を肌で感じてみようということで
木道にチャレンジすることに!
木道初体験は温根内ビジターセンターの裏から約2`のコース。
いわゆる「温根内木道」。
なんか・・こういう木道だとどうしても縁を歩いてみたくなる。
しかし落ちたら湿原なだけに・・ということでほどほどにして
おく。(笑)
【写真H26:温根内木道 縁を歩くのだ!】
そんなこんなで徒歩にて釧路湿原を満喫。しめくくりにふさわしい
内容となる。
その後は湿原を後にして一路阿寒湖へ・・・・。
***** 北海道旅行記4 十勝川温泉と帯広編へ続く *****
☆☆☆☆☆ 北海道旅行記4 ☆★★★★ 2002.6.22〜23
*** 十勝川温泉と帯広編 ***
【1】阿寒湖とオンネトー
釧路湿原を後にして、一路阿寒湖※へ向かう。
※阿寒湖
周囲23`の湖。天然記念物のマリモが生息していることで
有名。
時間に余裕がないため、少しでも近道しようと考えたのが
大失敗・・・(TT)
ナビが遠回りのルートを示すことはよくあることなので、
「標識を見て進むぞ!」と思って走っていたら、結局遠回り
してしまうことに。
この原因はなんといっても「阿寒町」の広さ。そして思い込み
によるミス。「阿寒湖=阿寒町」であると思って「阿寒」の
標識を見て進み着いたのは阿寒町の街。
阿寒湖はそこからさらに30`も走らねばならず、その後
「知らないところはナビに従うのが一番早い」という教訓を
得る。
そんな訳で1時間ほどロスしてしまったので、阿寒湖を
見たのはほんの一目だけ。写真を撮るヒマもなく温泉街を
通って雰囲気だけでも味わうことに。
見ればなるほどなかなか盛っている! おみやげ屋も
たくさんあって「こんなところに泊まってみたいな〜」と
感じさせる場所かも。
と未練を残しつつも、次の目的地「オンネトー※」へ移動。
※オンネトー
オンネトーとはアイヌ語で大きい沼を意味する。湖底から
湧き出す温泉によって湖の色が変化して見えるので
5色沼とも呼ばれている。
【写真H27,H28:霧のオンネトー】
ところがところが、オンネトーに近づくにつれまたしても霧!
しだいに濃霧になり視界も5bを切るほど。そんな訳で
摩周湖に続き、ここでも霧のオンネトーを見ることに。
せっかく来たのだからということで、オンネトーの遊歩道を
歩くも・・霧で見えないのと寒いのとで音を上げて戻る。
その後、近くのオンネトー茶屋によって茶屋の御主人と
会話。なんでも何代か前に長野県佐久地方からこの地に
移り住んできたとのこと。
店内には有名人のサインがたくさんあって、なるほど!
こんな北海道の山奥にあってもここにはたくさんの人が
訪れたのだなと感心してしまう。
【写真H29:オンネトー茶屋】
帰りしな、観光バス何台かとすれ違う。ここオンネトーも
ツアーバスの定番ルートなのだが・・・「ああ霧で見えなくて
かわいそうに・・。」と思うも、それは自分たちも同じ
ということで。
【2】十勝川温泉
オンネトーを後にして本日の宿泊地の十勝川温泉※へと向かう。
※十勝川温泉
十勝川のほとりにある温泉地。植物性モール温泉で、世界でも
ドイツ南西部とここ十勝川だけというめずらしい温泉。
このモール温泉の特徴は温泉熱の人体皮下浸透度が非常に高く、
短時間で体の芯まで暖まり、植物性でまろやかなため皮膚を
刺激せず、また天然保質成分が多いため化粧水の役目を果たす、
入浴後に肌がスベスベになるため美人の湯とも呼ばれる。
走ること約2時間。道東の山中から広い十勝の大地へ到着!
今日泊まるのは十勝川温泉の中でもひときわその威容が目立つ
「第一ホテル 豊洲亭(ほうしゅうてい)」に到着。
ホームページ→http://www.daiichihotel.com/japanese/index.htm
到着すると、またフロント係がとびだしてきて荷物を降ろして
くれ、車も駐車場へ持っていってくれるとのこと。
まさに横付け状態で、チェックイン。
宿泊クーポンをフロントに出して手続きを行い、部屋へ。
自分たちが今日泊まる部屋は本館と豊洲亭の間にあるつぎの間。
5階の502号室(鴛鴦)
つい最近に改装されたらしく広くて豪華な部屋。窓からは
十勝川大橋が一望できるすばらしいながめ。
そしてまずは夕食。せっかく十勝にきたのだからということで
オプションで十勝牛のステーキと十勝じゃがいもを頼む。
正直なところ昨日川湯第一ホテルのカニづくしで「今日また
カニが出たらどうしよう。」と言っていただけに今日のメニュー
はカニはほんのダシ程度。
やっぱりパックツアーだからそのあたりちゃんと考えている
のだよ・・・と言えばそれまでだけどうれしい。
食前酒からはじまってサーモンとエビの焼きもの。あとは
十勝牛のステーキ♪ これがやわらかくてとけそうな味。
イタリアのフィレンツェで食べたあのステーキもおいしかった
けどこれも北海道大自然の味!というかこれこそ和牛!
でしょう♪ というところ。
【写真H30、31:豪華な夕食】
そして食事のあとはお楽しみのモール温泉。
大浴場へ入ると吹き抜けになっていて、庭園露天風呂、展望風呂、
檜風呂、ジャグジー、サウナ、ミストサウナと2層にわたる
豪華大浴場。
そしてなんともいいのはお湯の質。イメージは麦茶の中に入って
いるよう。そしてしだいに肌がすべすべになっていくのが実感できる。
ぞくにいう硫黄臭はまったくなくて真湯に入っているさっぱり感
なのに体ポカポカ肌ツルツル。植物性モール湯の素晴らしさに
虜になってしまいそうな感じ。
とそんなこんなで北海道第2日目が終了!また部屋に戻るや
すぐ寝てしまう。
翌朝、朝食前に散歩に出る。
ホテルの前は十勝川なので、川原を散策。冬は白鳥が来るという
川辺を見ると十勝川の豊かな流れ。
【写真H32:十勝川大橋】
【写真H33:十勝川温泉第一ホテル豊洲亭】
その後、朝食。バイキング形式だがとにかく1つ1つがおいしい。
その中でもビーフシチューが最高! おしげなく十勝牛が使われ
て十勝じゃがいもとろけそう。
自分はビーフシチューが好きで良くつくるが、これは最高でしょう!
というところ。
と、豪華な温泉と食事に大満足の後ホテルを出発。
【写真H34:十勝川温泉第一ホテル豊洲亭 入口】
【3】北海道生まれの世界に誇る銘菓「三方六」
ホテルを出発し、十勝大橋を渡って一路帯広の街へ。
まずは帯広駅前のエスタ帯広に行きおみやげを買う。
その後、北海道銘菓で有名な「柳月スイートピアガーデン※」へ。
※柳月スイートピアガーデン
2001年7月3日にオープンした工場兼販売所。その美しい建物は
お菓子を連想させる。
【写真H35:柳月スイートピアガーデン】
柳月ホームページ→ http://www.ryugetsu.co.jp/pc/
ここはバスツアーの定番ルートでもあるが、あのおいしいお菓子
「三方六※」の生産工場兼販売所。
※三方六
昭和23年に北海道開拓100周年を記念してつくられたお菓子。
第27回世界菓子博覧会モンドセレクションにて最高金賞を受賞。
そのおいしさは都度に有名である。
入るとすごい人・人・人!!
いろいろなお菓子がバスケットに入っていて一個単位から買うことがてき
小豆茶の無料サービスとあわせて、ちょっとしたもの。
そして会計を待つ人の行列ができており、「いや〜どんな不況になっても
いいものは売れるんだな〜。」と感心。
そして2階の生産ラインを見学しにいくとちょうど三方六が生産されており
「おお〜三方六ってこう作られるのか!」とまたまた感心。
そんな訳で、なかば催眠にかかったように三方六を買うことに・・。
【4】十勝名物豚丼
さて、いよいよ北海道の旅も大詰めとなって最終目的地である
「とかち帯広空港」へ向かう。
帯広の街を出ると再び大平原が広がり、走ること1時間。
北海道での最後の食事は空港の近くのお店でとかち名物豚丼を
食べることにする。
【写真H36:とかち名物豚丼】
この豚丼がまたおいしい! 炭火焼でやわらかくてあっという間に
食べてしまう。
その後、とかち帯広空港へ。
まずは3日間お世話になったレンタカーを空港のニッサンレンタカー
事務所に返して空港ロビーへ。
また自動チェックイン機にてチェックイン!
空港係員が「お使いになったことありますか?」と親切に声をかけてきて
くれて「はい!あります。」と自信を持って答えたものの、まごついて
しまい恥ずかしい・・・。
保安検査を受けてコンコースへ。
展望室があり行ってみると、2機の飛行機がとまっていて整備中。
いままで空港というと大きな空港のイメージしかなかったがこういった
静かな空港もまた情緒があっていいなと感じる。
13時35分。楽しかった想い出とともにJL532便にて無事帯広を
出発し15時すぎに無事羽田空港に到着。
そのまま東京モノレールと新幹線を乗り継いで帰郷。
二泊三日の夢の北海道旅行が終焉。
【5】北海道旅行を終えて
今回訪れたのは北海道の中でも、道東と呼ばれる地域で見所が多い
ところでした。あいにくと寒さと雨と霧にたたられたものの大自然と
おいしい食べ物と優雅な温泉めぐりで総じていい旅だったのではない
かなと思います。
また東京からわずか1時間半ほどで北海道の大自然にふれられる
という航空機の力もすごいものだなと改めて感じた次第です。
☆☆☆ 北海道旅行記 完 ☆☆☆
長い間読んでいただきありがとうございました!
※参考
今回の北海道旅行は以下のツアーを利用しました。
JALマイレージバンク会員限定ツアー
名湯めぐり<網走・川湯・十勝川>3日間レンタカーコース
※次回予告
北海道の魅力にとりつかれたか?! 9月に再度北海道取材の
旅を計画しています。 今回見れなかった知床・根室、そして
阿寒湖での宿泊。霧で見れなかった摩周湖とオンネトーも
今度こそ取材してきたいと考えていますのでお楽しみに!
☆☆☆☆☆ 続・北海道旅行記1 ☆☆☆☆★ 2002.9.13〜14
*** 知床編 ***
【序章】
前回の6月の北海道旅行が悪天候や日程に余裕がない等の理由
により北海道道東のほんのさわりだけを見てきた旅になったのに
対して、今回の旅は3泊4日でじっくりの旅。
宿泊地も、知床ウトロ温泉・阿寒湖畔温泉・然別湖畔温泉と
バランスがよいため道東の3つのポイント「知床・根室・
阿寒湖」をしっかりおさえることができそうでした。
【1】天気は良好! 再び北海道道東へ!
6月に行ったのとまったく同じ便で北海道入りということで、
まずもって手馴れたもの。
新幹線→東京モノレールと手際よく乗り継いで羽田空港へ到着。
まずはJALの自動チェックイン機に航空券を入れて座席を
決め搭乗券を受け取る。
北海道での時間を稼ぐため早めの昼食を空港内でとることにし、
見晴らしの良いレストランに入りモーニングセットを頼む。
北海道での御馳走にそなえてお腹の調子を整えるためおかゆ定食とする。
味は可もなく不可もなく・・・というところ。(梅干がおいしい♪)
昼食を終えて、保安検査ゲートへ。あいかわらず厳重なチェックで
あるが金属を体からすべてはずしておけば問題なし。(^_^)
保安検査が混んでいて時間がおしたため搭乗ゲートに行くと、既に
大多数の人が搭乗した後で、最後の15人としてバスに乗り航空機
まで移動し、階段にて搭乗。(だいぶヒヤリとした・・・・)
自分たちを含む15人が乗り込むとすぐに航空機が移動を始め、滑走路へ。
定刻通り11時5分に離陸し一路北海道へ。
機体はボーイング767で、前回と同じ。もしかしてシミの位置まで
同じかも?! (笑)
途中ドリンクサービスがあり、コンソメスープとスカイタイムをもらう。
本来は1人1つなのだが・・・「友達がどっちがいいかな〜」と迷って
いたので「両方もらえばよいではないか。」と助言。これはあくまでも
機内サービスの効率化のためであり、けして欲張ったのではないことを
明記しておこう・・・。(-_-;)
とそんなことをやっているうちに約1時間40分の空の旅は終わり、
12時45分に女満別空港に到着!
【2】一路知床へ
空港を降り立って、即ニッサンレンタカーの受付カウンターへ。
JALストーリーのクーポンを出すと、ホテルの宿泊券と
「特典BOOK北海道」「JALACTIVEクーポン&ガイドブック」
を渡される。しっかりと耳をダンボにして説明をきいてから送迎車にて
レンタカー事務所へ。
ここで手続きをして、いざ出発!
車は今回もサニー。でも前より新しくナビも標準装備っぽい。まずは慎重
に網走方面へと走り出す。
これからはじまる旅への期待感がふくらむ中、もらった特典の確認を
行う。
前回の網走トクトクパスポートでは行く場所が指定されていたのだが、
今回もらった「JALACTIVEクーポン&ガイドブック」は
フリークーポンが5枚ついていて、たくさんある協賛店の中から自分
の好きなところを選んで使える優れもの! アクティブ、グルメ、
クリエイティブなどよりどりみどり。
検討した結果、このクーポンは「知床観光船」と「阿寒観光船」に使う
ことに決定。ちなみに知床観光船は普通に乗ると2700円かかるので
非常にトクした気分になる。
走ること1時間半。前回涙を飲んで引き返したオシンコシンの滝に到着!
今回は寄らずに通り過ぎ、トンネルに入る。これからは未体験ゾーン!
ということでわくわくドキドキ♪ 高揚感で満たされる。
トンネルを抜けるとそこは知床ウトロ温泉。
「ここがウトロなんだー」としばし感動!
【3】知床五湖
ウトロを通りすぎ道を上がってゆき本日1つめの目的地である「知床五湖」
へ向かう。
途中で知床峠への道と分岐があり、知床五湖方面へ。
走ること約20分でついに到着!
まずは駐車場から歩いてすぐの展望台へ。
タッタッタと木道を歩いていき展望台に着くと感動的な景観が広がって
おり大感動!
【写真H37:知床五湖展望台より知床連山】
そして、いよいよ本命の知床五湖へ。本日は羆(ひぐま)出没のため
三湖・四湖・五湖は立入り禁止のため、一湖と二湖の散策に出かける。
【写真H38:知床五湖探勝歩道案内図】
次の目的地である知床観光船の出航時間が迫っていたので、駆け足で
一湖へ向かう。
「おおおっ!!」 一湖を見たとたん足がとまってしまう。湖面に
うつる知床連山が幻想的でなんともよい感じ。
【写真H39:知床五湖の一湖にうつる知床連山】
夢中で写真を撮ってから、またかけ足でニ湖に向かう。ニ湖は森の中
なのでおちついた面持ち。ニ湖は一目見て、ふたたび足早に駐車場へ向かう。
【4】知床観光船
知床五湖を後にして一路、ウトロ港へ。
16時15分出航の本日最終の観光船に滑り込みセーフ!
日没の関係で水晶岬で折り返す航路となるが、この観光船は欠航が多いため
乗れるときに乗っておくことにする。
今回乗ったのは「オーロラ号」 冬場は砕氷船として流氷観光船となる
なかなかに頑丈な船でまずは心強い。
そしてその力はなかなかのもので力強くウトロ港を出港!
出発するとパーッと鳥の群れがやってきてエサをねだりはじめる。
カモメ? ウミユリ? 生物学に疎い自分は「鳥」としかわからないが。(^^;)
また波がかなり高いため揺れもすごくて手すりにつかまっていなくては
「おっとっと!」とよろけてしまうほど。観光案内のテープが流れる中
甲板にてオホーツク海の風に身をゆだねる・・。
とうような悠長な船旅ではないが、鳥の群れが観光船をとりかこみなにしろ
賑やかな船旅となる。
【写真H40:オホーツク海】
【写真H41:知床の絶壁】
【写真H42:船に群がる鳥達】
【写真H43:しっかり船で休んじゃってる鳥】
水晶岬まで着くと、はるか先の方に知床岬(かな?!)が見えてなんだか
うれしい感じ。
ここで船がUターンして、再びウトロ港に向かう。
と、さすがにずっと甲板にいて体が冷えてきたのでしばらく中へ。
しばらくして船が港に入る頃には、すっかり寒くなって北海道の夏の
短さを実感。
【5】豪華な知床第一ホテルにて
すっかり冷えた体を温めるためにも、本日の宿泊先である
「知床第一ホテル」に向かう。ここはウトロ温泉でも高台にある巨大
ホテル。
ロビーはラスベガスメガリゾートのテーマホテルを思わせる豪華な
内装と圧倒的な広さで、まずは度肝を抜かれる。
知床第一ホテルのホームページ
↓
http://www.shiretoko-1.co.jp/
フロントマンに案内されて部屋にいき、荷物を置いてまずは夕食。
夕食は味広場マルスコイにてバイキング。
バイキングというと質より量! という感じだがここのは質も量も
すごい! タラバガニは山積み。おさしみもてんこもり。ステーキは
いつもあつあつの焼きたて・・・。
さてではさっそく欠食児童になってお腹がパンクしない程度に
食べ始めることにする。まずはお皿を持たないで場内をぐるりと
一周。
これはバイキングを楽しむ極意であり、昨年ラスベガスに行った時
ガイドさんから一番最初に教えられたラスベガスバッフェ(バイキング)
の楽しみ方で、まず一回りしてから自分の好きなものだけをお腹いっぱい
食べるというもの。ここでは栄養のバランスなどを考える必要はない
・・・なぜなら2〜3日偏食したくらいで死ぬようなことはないからだ・・
という訳(^_-)
その結果自分が選んだのは海の幸のおさしみ(サーモンなど)とタラバ
、知床男爵いも、ビーフステーキ。あとは海鮮汁。これに集中!!
まさに好きなものをお腹いっぱい食べてしまったのである。
特においしかったのが海鮮汁で、とろけるサーモンの味がしみていて
最高!
【写真H41:知床第一ホテルのバイキングの海鮮汁】
そして、最後にパフェを食べる。パフェは作ってもらえるのだがこれも
絶品。バニラアイスクリームにチョコレートソースとフルーツをのせる
簡単なものだが、北海道の旬のものがぎっしりつまったお腹にはこたえる
のだろう・・・。(笑)
【6】ナイトツアー「夜の大自然号」
そして夕食後、ナイトツアーに参加することにする。
せっかくの旅なのだから夜も有効に活用したいものだが、今回はバスで
知床五湖付近まで行き野生動物と星の観測をするツアー。
地元のガイドさん(近くのお土産もの屋さんの店主でもある)とともに
2台のバスにて出発し一路知床の森へ。
しばらく走るとさっそく野生のエゾシカを発見!
途中何回かエゾシカを見つけて車を止めて見つつ、奥へと進む。
知床五湖の入り口でUターンだが、そのその付近でバスを降りて星の
観測。
「おおっ天の川が見える!」という訳で大感動。
ガイドさんよると「まさに星降る夜・・・今日はめずらしく天の川が見えて
最高の観測日和だそう。」つまりは知床近海に船がいてもだめ、月が出て
いてもだめ、曇っていてもだめ、霧がかかっていてもだめ・・・となかなか
良い条件はそろわないとのこと。
「日ごろの行いがよいからなっ。」と思っている訳ではないが、ラッキー
なことである。 そしてよーくみると、星を見ている位置から25Mくらい
前にエゾシカの群れ発見! まさに野生。
ガイドさんよると、人間を見てよってくる動物は餌付けされているもので
野生ではないのだそう。キタキツネなどは特に餌付けされやすいため
要注意だとのこと。
結局キタキツネを見ることはできなかったが、エゾシカの群れと満天の星を
見る事ができとても良い思い出ができガイドさんとツアーに感謝。
【7】大浴場であったまる
ナイトツアーから帰り、すっかり冷えた体をあたためるべく大浴場へ。
とても大きな浴槽にて十分あたたまり一日の疲れを癒す。
ほんと旅からはずせないのは「見る」「食べる」「入る」だろう。
自分的にはどれも好きだが、やっぱり「入る」かな〜などと考えたり
するとこういった温泉のある宿はありがたいものである。
と、しっかりあったまったところで就寝! 北海道第一目は大変充実した
ものとなった。
〜〜 (-_-)zzz 〜〜
ぐっすりねて午前6時前に目がさめる。外を見ると「オホーツク海」。
【写真H45:ホテルの部屋よりオホーツク海】
まずは朝食前に朝風呂にいき寝汗を流すことにする。
【写真H46:大浴場入り口】
朝から最高にさっぱりとして、朝食!
いい具合にお腹も減っておいしく朝食を食べて、いざ北海道第2日目の
はじまりはじまり!!
【8】知床峠
朝食後、午前7時半にホテルを出発!
【写真H47:知床第一ホテル入り口】
今度は知床峠へ向かう。
知床峠に着くと素晴らしい景観にまずは見入ってしまう。羅臼岳に国後島。
いままで地図の上でしか知らなかった北方領土を目の当たりにすると印象は
「近い!近いぞ〜!」というもの。
その昔、子供の頃に北海道の東に2つの大きな島があるけどどうして日本の
領土なのに行けないのかなと疑問に思っていたが、その後知った事実は
割り切れないもの・・・。
【写真H48:知床峠より羅臼岳】
【写真H49:知床峠より国後島】
知床峠にて北方領土を間のあたりにしてなにやら高揚感が残る中、次の
目的地である根室へ向かうことにする。
*** 続・北海道旅行記2 根室編へ続く ***
☆☆☆☆☆ 続・北海道旅行記2 ☆☆☆★★ 2002.9.14
*** 根室編 ***
【1】樺太マスとサケの遡上
知床峠を降りるとそこは、羅臼町。ウトロに比べるとひなびた雰囲気で
あるが、それゆえに開発されていない自然そのままという趣もある。
途中、羅臼川の堤防に車をとめて川原に下りてみると・・・すごい数の
サケと樺太マスが遡上(川上り)していてこれまたびっくり!
いままで遡上はテレビなどで見たことがあったものの、実際に見たのは
初めててしばし見入ってしまう。
かわいそうなのはせっかく段差を上ったのに、力尽きてまた下に落ちて
しまったり、体中キズだらけになって虫の息になっているサケ、
力尽きて死んでしまったサケなどが岸にうちあげられていたり・・(;_;)
それでも川を上るサケって健気・・・。思わず応援してしまう。
【写真H50:羅臼川のサケの遡上】
【2】納沙布(のさっぷ)岬へ
羅臼の町を走り、今度は根室へ向かう。じつはここの距離が半端になく
遠い・・。ほぼ午前中めいっぱい走りつづけて到着する距離である。
国後島をみつつ、標津などを通過してようやく根室に到着。
【写真H51:国後島】
根室市は、北海道の東の端にある人口約3万人の都市で、北方領土※
返還運動の中心的存在とも言え、町のいたるところに「北方領土
返還」の看板が設置されている。
また、道路標識などにロシア語が併記されているのも特徴である。
★北海道の都市人口(参考)
札幌市 176万人
函館市 30万人
小樽市 16万人
旭川市 36万人
室蘭市 11万人
釧路市 20万人
帯広市 17万人
北見市 11万人
苫小牧市 17万人
江別市 12万人
※北方領土について
北方領土は、北方四島からなり以下のよう。
1.歯舞群島 100平方キロメートル 小笠原諸島とほぼ同じ
2.色丹島 253平方キロメートル 徳之島に近い
3.国後島 1499平方キロメートル 沖縄本島より大きい
4.択捉島 3184平方キロメートル 鳥取県と同じくらい
根室市街を抜けると、雰囲気は「最果ての地」。
風力発電の風車や昆布の陸揚げがさかんで、いままでの北海道の原野
のイメージとはちょっと違う感じ。
それもそのはず、日本本土最東端の納沙布岬はすぐそこで、これより
東に日本の領土はない。将来北方領土が返還されれば日本最東端にも
行くことができるようになるが、いまはここまで。
【写真H52、H53、H54:本土最東端・納沙布岬】
納沙布岬※について駐車場に車を止め、さっそく最東端へ。
※納沙布岬
東経145度49分16秒の本土最東端の岬で、日本で最も早く日が昇る
ことで有名。すぐ目の前には歯舞群島の貝殻島や水晶島、そして
国後島などの北方領土が浮かんでいる。岬の先端には明治5年(1872)
に点灯された、北海道で最古の納沙布灯台が建つ。
最東端には灯台があるが、もうそこには歯舞群島が見えていてうまく
すれば人が歩いているのが見えるかも・・?!
もうあそこは外国なんだな〜と思うと妙に旅愁を感じる。いままで
外国というと、旅客機による空の旅の末にたどり着くまさに夢の中
の出来事のようなものだったが、こんな外国もあるのかとおもわず
襟を正したくなるような気分にさせられる。
最果ての地にてしばらく過ごした後、日本最東端のトイレにて用を
足し次なる目的地に向かう。
【3】霧多布湿原
本土最東端の納沙布岬より、再び道東中央部に向けて大返しを始める。
しだいに天気が悪くなってとうとう雨に・・・。(TT)
それでも走り続け、次の目的地である「霧多布湿原※」に到着。
※霧多布湿原
北海道の東端、榊町〜琵琶瀬湾沿いに広がる湿原で、200種に及ぶ
鳥類・植物が生息する自然の宝庫。琵琶瀬展望台からは広大な湿原
の中を琵琶瀬川が蛇行する様や数々の沼、また琵琶瀬湾を見渡せる。
なんとか雨はやんで、琵琶瀬展望台に到着。ここで、これぞ湿原!
とも言えるくねった川を見て感動する。
前回訪れた釧路湿原では見れなかっただけに感動もひとしお。
【写真H55:琵琶瀬展望台より霧多布湿原】
ここで、サッポロポテトを食べて昼食。夕食の御馳走にそなえて
ひかえめに・・・・。
【4】愛冠(あいかっぷ)岬
霧多布湿原を後にしてやってきたのは、「愛冠岬※」
※愛冠岬
太平洋に浮かぶ小島・大黒島、厚岸湾を深く抱いた尻羽岬を一望する
愛冠岬は、アイヌ語で「矢が達しない所」の意味がある。その昔、
アイヌ同士の戦いで、一方が愛冠岬に逃げ、矢が届かなかったため、
戦いが終わったという伝説があるほどの断崖絶壁になっている。
まずは車を駐車場にとめて森の中を歩くこと約15分。目の前が
開けたかと思うと、おっとっとあぶない!!
まさに断崖絶壁で落ちたらひとたまりもないような岬である。
柵はあるが、柵の向こうにも行かれるようで、「ここまで来たら
命がけ」ということで覚悟を決め柵を越えて絶壁の縁まで行ってみる。
さすがに怖い・・・・足がすくむ中命がけの取材となる。
【写真H56、H57、H58、H59:愛冠岬より命がけの取材】
と、肝も縮み上がったところで本日の宿泊先阿寒湖へ向かう。
釧路市内を通り、まりも国道へ入る頃には雨が降り出してしまい
明日以降の取材が心配になるが、無事18時すぎに阿寒湖に到着となる。
*** 続・北海道旅行記3 阿寒湖編へ続く ***
☆☆☆☆☆ 続・北海道旅行記3 ☆☆★★★ 2002.9.14〜15
*** 阿寒湖編 ***
【1】今度はゆっくり阿寒湖を満喫
6月に訪れた時、阿寒湖※はほんの一瞬立ち寄っただけであり
その時に残った悔いを晴らすためにも今度はゆっくりと阿寒湖を
満喫することにする。
※阿寒湖
特別天然記念物のマリモが生息する湖として有名。毎年秋には、
マリモを湖の神に返すマリモ祭りが行われる。
本日宿泊するのは「阿寒の森ホテル花ゆう香」
花ゆう香のページ → http://www.hanayuuka.com/top.html
森のくつろぎとときめきをコンセプトとした、新感覚のリゾートホテルで
樹のぬくもりと浪漫あふれるインテリア、おもてなしとお料理のすべてに、
ゆるやかな時を求めました。
心地よいひとときへあなたをご招待。美しい阿寒の森と湖がまぢかに
広がります。
↑これがホテルのコンセプトで、なるほどとてもゆったりくつろげる
ホテル。客室には花がいけてあったり、冷やした漬物とあたたかいお茶。
いいホテルだな〜と思いつつ一休み。
【写真H60:阿寒の森ホテル花ゆう香客室】
さて、夕食はバイキング。といっても昨日の知床第一ホテルのバイキング
のような量で圧倒するという感じではなく気品あるバイキングという感じ。
【写真H61:阿寒の森ホテル花ゆう香森のレストランハーモニー】
メニューとしては、チーズフォンデュ、ビーフステーキ、お刺身など
よりどりみどり。さらにデザートも充実していておなかがパンクしても
食べ続けたいほど。(笑)
さらにデザートしていたら「よろしければ記念写真いかがでしょう?
買っても買わなくてもけっこうですから。」と愛想のよいおじさんが
やってきたので記念にとってもらうことにする。
【写真H62:バイキングのデザート】
【2】豪華ホテル「鶴雅」へもらい風呂
さて、夕食後は姉妹館の「あかん遊久の里鶴雅」へもらいお風呂。
なぜもらい風呂するかというと部屋に案内された時に「鶴雅への
シャトルバスのサービスを行っておりますので、是非ご利用下さい。」
とすすめもあり、また鶴賀の風呂がとても豪華だからである。
鶴雅のページ→ http://www.tsuruga.com/
浴衣を着てロビーでゲタに履き替えてシャトルバスへ。わずか2分ほどで
鶴雅に到着!
「おおっ!」
目も眩むような豪華なロビーに圧倒される。鶴雅は純和風の豪華ホテルと
いうコンセプトで花ゆう香とは狙っている客層が違うと判明。
ということで、エスカレーターを降りて地下の大浴場へ。
そもそも大浴場へ行くのにエスカレーターがあるのもまたすごいが中を
見てさらにびっくり! さまざまな風呂がゆったりしたスペースに
おさまっていて見るも壮観。
おもしろいのは「洞窟風呂」。下に黒い玉じゃりがしいてあって足の裏
でふむとツボが刺激されていい感じ。あとはゴロゴロと湯船の中で
ころがれば全身のツボが刺激されて元気はつらつという訳。
また露天風呂もなかなか粋な感じでライトが湯船の下にあり幻想的な
雰囲気。
という訳で鶴雅の大浴場を満喫し、再びシャトルバスで花ゆう香に戻ろうと
フロントに行くと「花ゆう香へお帰りですね。」とこちらがお願いする前
にフロントマンが対応。
「あれれ?!」と思ったら、自分の身に付けている浴衣に「花ゆう香」
と書いてあった・・・。(笑)
フロントマンも「そうです。浴衣でわかってしまいますので。」と苦笑。
出ついでということで、花ゆう香の大浴場にも立ち寄ってみるが
こちらはこじんまりとした作り。
帰りに、なにやら華やかな衣装を発見。
これは、ドレスサービス用の衣装で着用して写真撮影をしてくれるもの。
煌びやかな冠まであり「いいな〜」というところ。
【写真H63、H64:ドレスサービス用の衣装と冠】
という訳で、思っていた以上に阿寒湖の夜を堪能して大満足のうちに就寝。
翌朝・・・外を見るとそこは阿寒湖。昨日は暗くて気が付かなかったが
じつは観光船乗り場がまん前にあり、また阿寒湖は凪の状態で水面が
鏡のようでとても神秘的。
【写真H65:早朝の阿寒湖】
さて朝風呂もまた「鶴雅」へ。今度は屋上にある大展望風呂へ。
最上階が内風呂になっていてそこから階段で屋上に上がるとそこは
空中風呂・・・・。こちらは古代ギリシア風のつくりでフェンス
を超えればそこは阿寒湖が広がるというわけ。
と、再びシャトルバスで花ゆう香にもどり朝食。朝食はバイキング
にてマリモを食べる。(^_^)
というのは冗談で、本当はマリモゼリー。阿寒湖=マリモ という
くらい阿寒湖とマリモは親密な関係なのである。
【写真H66:マリモゼリー】
【3】阿寒湖観光船
朝食後フロントに荷物を預けて、観光船に乗る。
出航後、もう1つの桟橋に停泊してお客さんをのせて出発。
阿寒湖はとても波の少ない湖なのかとにかく湖面が静か。
【写真H67:観光船から見る阿寒湖1】
そう思っていたら程なくマリモのいるチュウルイ島に到着。
チュウルイ島にはマリモを夏の間だけ観光用に見てもらう
ための水槽があり我々はそれを見学するという訳。
実際にマリモを見た感想としては・・・大きい。
【写真H68:マリモ】
そしてころころと水の流れにのって動いているのがなんとも
神秘的でかわいい感じ。最も大きさも大きいのから小さいの
までさまざまでじつに愛らしい植物だなと感じる。
チュウルイ島をあとにして、観光船は原生林を見るため
狭いところを通ってゆく。人工物が何もない湖畔ってなんだ
か幻想的・・・。
【写真H69:観光船から見る阿寒湖2】
観光船をおりて、しばらく付近のおみやげ屋さんを散策。
アイヌの木彫りもあるがやはりここはマリモ!
おもしろいのは、ちゃんと水を変えてやれば育つのだそう。
大きなものから小さなものまでよりどりみどり。
【写真H70:マリモがたくさん】
とそんなこんなで、昨夜から今朝にかけての阿寒湖での
ひとときを十二分に満喫し、今度は悔いを残さずに阿寒湖を
後にする。(^_^)
*** 続・北海道旅行記4 オンネトーと摩周湖へ続く ***
☆☆☆☆☆ 続・北海道旅行記4 ☆★★★★ 2002.9.15
*** 摩周湖編 ***
【1】オンネトー
阿寒湖を後にしてやってきたのは「オンネトー※」
※オンネトー
雌阿寒岳の西麓にあり、アカエゾマツなどの樹林帯に囲まれた神秘的な湖。
湖畔から約1qの所に展望台もあり、コバルトブルーの湖面に雌阿寒や
阿寒富士の山並みを映す。
6月に訪れた時には、濃霧でまったく見えなかったが今回はすっきり晴れて
その神秘的な姿を見ることに成功。
透き通ったコバルトブルーの湖水はなんとも美しい。
【写真H70、H71、H72:オンネトー】
せっかくなので展望台に登ってみることにするが、これがまた急坂でしんどい。
到着することには息がきれてしまう。
さぞや素晴らしい景色が見えることだろうと期待していたのだが・・・・・
なんと成長した樹木にさえぎられて湖が一部しか見えない状態でがっかりして
しまう。もしかすると冬場は良いのかもしれない。
あとはオンネトー茶屋によってみると、すごい人!
ここは観光地なのだな〜と感じつつ短い北海道の夏を楽しむ人たちでごった
がえす茶屋を後にする。
【2】摩周湖
オンネトーを後にして走ること約1時間。一路摩周湖へ向かう。
摩周湖は6月に訪れた時には「一寸先は霧」状態で何も見えずにがっかりして
帰った経緯があるのだが、今回も「見れればラッキーだな。」という気持ちで
行ってみる。
まず最初に第一展望台に到着。さすがに夏の観光シーズンだけあってすごい
人! そして車をとめて展望台へ。
正直なところ湖面を見るまで見れるのかな〜という不安と期待でいっぱい
ま中歩いてゆく。
そして展望台につき晴れて青々とした鏡のような摩周湖が目に入る。
「美しい!!」の一言。 しばらくかたまってしまう。
【写真H74〜77:第一展望台より摩周湖】
いままで数多くの湖を見てきたけれどここまで美しくて神秘的な湖は
初めて。
ずーっと見入っていたいところだが、次の第3展望台へと移動する。
第3展望台では摩周湖の左版分が見渡せる位置関係で、前回6月の時
はここによってじたんだをふんで帰っているだけに期待度は大きい。
思ったとおり素晴らしい景観!
岬につきでた展望台より180度のパノラマ(^_^)
【写真H78〜H80:第三展望台より摩周湖】
と、思う存分摩周湖を堪能したところで後ろ髪をひかれる思いで
摩周湖を後にする。
(見れる確率が低いので生きているうちにもう見れないかもしれないので)
【3】川湯温泉と屈斜路湖
摩周湖を後にして、一路屈斜路湖へ。
偶然にも6月に訪れた時に泊まった川湯温泉を通るルートになるが
なんだか懐かしい。川湯第一ホテルの屋根が見えたり、つつじケ丘の朝の
散歩の時に集合した郵便局広場などを見ると「6月の旅も充実していた
んだな〜。」としみじみ。
そして屈斜路湖に到着。しかし天気が悪くなってきて遊覧船はクローズ。
屈斜路湖の湖面は海のような高波がおしよせ危険な状態。
そんな訳で、本日の観光はこれで終了。宿泊先の然別湖へと向かうことに
する。
途中今朝まで泊まっていた「阿寒の森ホテル花ゆう香」に寄り、買い忘れた
記念写真をフロントにて買い求める。
なんだかとってもいいホテルだったのでもう1泊したいところだが、
ここは心を鬼にして再出発。
【4】然別(しかりべつ)湖へ
然別湖は帯広より北よりに位置する湖。途中足寄(あしょろ)町などを
通って延々と西へ西へと向かう。
ここは6月の旅の時にも、川湯温泉→十勝川温泉へ向かう時に通った
道なのでまた懐かしい。
わずか3ヶ月で懐かしさを感じるのも不思議だが、時として10年前の
ことが昨日のことにように思い出されたりすることもあるわけで
そのあたりなのだろう。
と、然別湖に付く直前に日が沈みなんだか幻想的。
【写真H81:日没(十勝にて)】
*** 続・北海道旅行記5 然別湖編へ続く ***
☆☆☆☆☆ 続・北海道旅行記5 ★★★★★ 2002.9.15〜16
*** 然別湖編 ***
【1】ホテル福原にて
かなり薄暗くなった頃、本日の宿泊地である然別湖畔温泉「ホテル福原」
に到着。
ホテル福原のページ → http://www2.ocn.ne.jp/~fukuhara/
いままでの2泊とは違ってフレンドリーな雰囲気が特徴のホテル。
部屋で一休みしていると、然別湖ネイチャーセンターから電話がかかって
くる。
「お客様のツアーには熱気球またはカヌー体験がセットになっております。
ただし熱気球は明日は天候不順のため行いませんのでカヌーのみになります
がよろしいでしょうか?
時間は朝6時からと朝食にも十分間に合いますので是非御参加下さい。」
とのこと。
そんな訳で、せっかくのお誘いということで参加することに決定。
そして夕食は19時からということで、まずお風呂にてあったまることにする。
冷えた体を十分あたためてさっぱりしたところで夕食。
夕食はセットメニュー+バイキング。
【写真H81:ホテル福原の夕食】
という訳で、まずはバイキングコーナーにてサーモンたっぷりの海鮮丼を
つくる。
セットもののお鍋もなかなかおいしくてグーである。
とおなかもいっぱいになったところで、食後にはフロントでチェックイン時に
もらった展望バーの飲み物券でカクテルを飲みに行く。
チェリーブランデーフィズ。
あまあまのジュースカクテルだが、とても口当たりよし・・。
とあとは部屋に戻り就寝。
【2】カナディアンカヌーで然別湖を制覇?!
翌朝。朝5時半起床!
窓から外を見ると朝もや。
【写真H82:然別湖畔ホテル福原から見た朝もや】
あったかい着衣にて部屋を出てロビーにて待機。
しばらくして然別湖ネイチャーセンターの係員が迎えに来て、すぐそこの
カヌー乗り場へ。
本日カヌーの指導と教育を行ってくれるのは、迎えにきた係員と同じ遠山さん。
「金ちゃんで覚えて下さいね〜。」とのこと。
まずは、説明から。
1.カヌーの説明
2.乗り降りの仕方
3.パドルの持ち方
4.フォワードストローク(前進)
5.ラダーストローク(舵取り)
6.スウィープストローク(方向転換)
とにかく短時間であるので必要最低限のことを教わりいざ出航!
金ちゃんのあとについてゆっくりと然別湖※に漕ぎ出すととても気持ちが良い。
※然別(しかりべつ)湖
大雪山国立公園の南東端に位置する周囲13.8qのカルデラ湖。
周辺はトドマツ、エゾマツの原生林が広がり、四季折々の美しい自然景観を
見せる。南西岸には然別湖畔温泉があり、遊覧船や貸しボートの発着場所に
なっている他、然別湖ネイチャーセンターではカヌーや熱気球フライトの
体験ツアーを行っている。
今朝はとても湖面が静かなので思い切って向こう岸まで行きましょう!との
号令に一生懸命パドルで水面をこいで進む。かなり沖に出たところで
コーヒーブレーク。
金ちゃんがポットにコーヒーを入れてきており、ミルクと砂糖も用意している
という周到さ。
「湖上喫茶店でーす!」
という訳で一息つく。
その後、じばらく湖面をあちこちまわって楽しむ。
【写真H84〜86:然別湖にてカナディアンカヌー体験】
不意に金ちゃんの号令「遊覧船が来るので高波がきます! 船を僕と同じ向き
にして下さい!」
というわけで波に対して船を垂直にする。この高波を船の横腹にうけると
転覆の恐れがあるためである。
遊覧船が通って見るからに高そうな波がおしよせてきてヒヤリとするが
重心を低く保ち無事やりすごす。
こうして、終わる頃にはかなり自由にカナディアンカヌーを操れるように
なり、最後港に戻る時はすいすい移動してゆく。
港で金ちゃんにお礼を言い無事カナディアンカヌーの体験終了!
とてもよい経験になる。
その後の朝食がおいしいことおいしいこと・・・(^_^)
他にないサービスとしてあったかい牛乳がありなぜかとても甘いのである。
【写真H87:ホテル福原の朝食】
こうして然別湖を後にする。
【3】札幌ラーメン
然別湖を出てほどなく展望台があり入る。ここからは十勝平野の広さを
実感できる。
【写真H88:十勝平野】
あとは次なる目的地である支笏湖へ向けて出発!
そういえば北海道にきてから、ホテルの食事のみで一度も一般のお店に
入っていなかったので、最後にラーメンを食べようということになる。
まずは日勝峠を越え、延々と千歳方面へと向かう。
12時をすぎたところで、苫小牧市に到着。ここで車の燃料補給をして
おいしいラーメン屋が近くにないかきくと、「味の時計台」を紹介
される。
味の時計台ホームページ
↓
http://www.ajino-tokeidai.co.jp/tenpo/tenpo.html
たしか味の時計台って・・・3年前に北海道にきた時に食べた店だった
なーと懐かしく感じる。
そんな訳で、札幌ラーメンを堪能。
【写真H89:味の時計台の札幌ラーメン】
【4】支笏湖
ラーメンでおなかがいっぱいになった後は支笏湖※へ。
※支笏湖
恵庭岳、樽前山などの山々に囲まれた周囲42qのカルデラ湖。
水深は360mで、真冬でも凍ることがない最北の不凍湖でもある。
周辺の原生林はミズナラやイタヤカエデが多く、紅葉がすばらしい。
湖上遊覧船が定期運航している。
【写真H90、H91:支笏湖】
ここまでくると、道東とはだいぶ雰囲気が違ってきて同じ北海道でも
垢抜けた感じがするのは気のせいだろうか。
ということで、遊覧船に乗りひとまわり。
小さい秋見つけた!ではないけれど紅葉がいままさにはじまったところ
という感じで、色づいた木を発見。
う〜ん秋だなあと感じるところ。
【5】ノーザンホースパーク
支笏湖を後にして最後に訪れたのはノーザンホースパーク
ページ→ http://www.northern-horsepark.co.jp/
ここは新千歳空港からほど近いこともあり、バスツアーでも訪れる
ところが多いようである。
ここではまず、引き馬に乗る。じつは馬に乗るのは初めてだが
乗り心地は・・・・不安定?! ゾウの方がいいかもというところ。
そしてあとはパターゴルフや射撃をやり北海道の晩夏を堪能。
【写真H92:ホールインワンかっ?!】
【6】新千歳空港より帰路へ
ノーザンホースパークを出て、レンタカーを返し新千歳空港へ。
ここは北海道の玄関ともいえる空港だけに巨大。
最初空港係員にチェックインカウンターの場所をきいてしまった
ほどである。(笑)
ページ → http://www.new-chitose-airport.co.jp/
そうして無事チェックイン。
おみやげ屋さんもすごい数にてにぎやかにぎやか。ここで、
北海道銘菓の「三方六」や六花亭の「ストロベリーチョコレート」
などを買う。
そして19時15分発のJAL520便にて東京羽田空港へと
出発。
機体はジャンボ機のボーイング747−400。569人乗りの
現存する最大規模の航空機である。
それが「当便は満席にての出発となります。」とのことで連休の
終わりの混雑ぶりがうかがえる。
また今回は初めて2階席に乗ることに成功。
が、視界が高くて慣れない感じ・・・。座席は3列×2ということで
ジャンボに乗っているという実感がわかないというところ。
約1時間15分の空の旅の後、無事羽田空港に到着。
そのまま東京モノレールと最終の新幹線を乗り継いで帰郷。
三泊四日の夢の北海道旅行が終焉。
【7】北海道旅行を終えて
今回の旅は当初6月の旅が、いまいち消化不良で終わってしまったことに
対する補完の旅として決行することになったのですが、実際はまったく
新しい旅として楽しめたように思います。もちろん再訪して懐かしさを
感じた部分もあり、それは旅のもう1つの楽しみである「再訪の楽しさ」
をも感じた一挙両得の旅だったのではないかなと感じています。
☆☆☆ 続・北海道旅行記 完 ☆☆☆
長い間読んでいただきありがとうございました!
※参考
今回の北海道旅行は以下のツアーを利用しました。
JALマイレージバンク会員限定ツアー
ドライブプラン<知床・阿寒・然別湖>4日間