北海道旅行記 道北2003
☆☆☆☆☆ 北海道旅行記・道北1 ☆☆☆☆★ 2003.9.25
*** 稚内編 ***
【序章】
昨年の北海道旅行より約1年。
今年も夏が終わる前に是非とも北海道を訪れてみたいと思い旅行を計画して
みました。
さて今回選んだ地は「道北」。日本最北の街「稚内」、最北端「宗谷岬」
、最果ての島「礼文島」そして原野の広がる「サロベツ」の3箇所に注目して
まわることにしました。
【1】わずか1時間45分で最果ての地へ
いつも通り新幹線→モノレールと乗り継いで羽田空港に到着。
今回はANA利用。最もチェックイン方法などはどこも同じなので間違える
こともなく無事航空券兼搭乗券をゲット!
このあたりJALグループとANAグループがまったくの別会社でも
手続き方法は同じにして利用客の利便性を優先してくれているのは
感心するところ。
早速保安検査を受けてバスラウンジへと向かう。そういえばANAグループの
バスラウンジに来るのは初めてでなんだか新鮮な感じ。
搭乗開始時刻になるとバスにて航空機へ向かう。
バスが航空機の前で停車すると乗客から
「小さいなぁ〜大丈夫かな?!」などと話す声がきこえてくるが、じつは
この航空機は「エアバスA320」で166人乗りの小型ジェット機では
あるが旅客機として初めて全面的にフライ・バイ・ワイヤーが採用されたほか、
操縦桿のかわりにサイドスティック(ゲーム機のジョイスティックのようなも
の)が採用されているなどの新鋭機なのである。
乗客が全員乗り込むと航空機は滑走路へと向かう。離陸までの間に客室乗務員
による救命具の使い方のデモンストレーションが行われる。
じつはA320以外の多く航空機ではビデオによる説明が主流、そのため客室
乗務員直々のデモンストレーションはある意味めったに見れない貴重なものと
言える。(A320はビデオ設備がない)
定刻通り9:55分にANA571便は羽田を離陸し稚内へと向かい始める。
小さくとも安定感は抜群のA320は快適…ということで水平飛行に入った
ところでドリンクのサービス。今回はスカイタ○ムはないのでANA特製
スープをいただく。
このスープはパッケージ化もされておりスーパーなどで買うこともできるが
空の上でいただくスープはまた格別なものと言えるかも。(笑)
とそうこうしているうちに11時40分定刻通り稚内空港へと到着。
そのまま外へ出ると宗谷バスの稚内バスターミナル行きの路線バスが
ちゃんと待っていてそのまま乗り込む。一瞬ラッキーのように思えたが
よく考えてみると路線バスのダイヤは航空機の発着にあわせて組まれている
のだから乗れるのが至極当然なのかなぁというところ。
【2】稚内市街散策!
終点の稚内バスターミナルでまずは定期観光バス「宗谷岬と記念塔コース」
の搭乗券を買い、14:30分の出発までしばらく街を散策することにする。
その前に稚内駅前の立ち食いそば屋さんでてんぷらそばを食べつつ駅構内を
観察。う〜んなるほど最果ての駅らしくどこか寂しげ…。こんな寂しい最果て
の駅で立ち食いそばを食べる…なんだか風情があっていいなと一人物思いに
ふける。
【写真HN01:稚内駅】
そして駅舎の中にある観光案内所で2時間ほどで見れるところという条件で
きいてみると、「まずは北防波堤ドーム」あたりを散策してみては?
ということになり、早速行くことにする。
歩くこと10分ほどで到着!なるほど見事な防波堤!
※北防波堤ドーム
稚内港北埠頭に建設された全長427m、高さ13.2mの半アーチ型の
波よけドーム。世界に類を見ないユニークな形状で2001年に
北海道遺産に指定され稚内のシンボル的存在である。
【写真HN02:北防波堤ドーム】
【写真HN03:北防波堤ドーム内部→頑丈そう…】
ちょうど「うま宗谷グルメ市」というイベントをやっていて新鮮なカニや
貝柱を試食してみる。「甘さが違うでしょ!」との元気なお兄さんの言葉に
納得。
【写真HN04:北防波堤ドーム内で開かれているうま宗谷グルメ市】
しばらくグルメ市を散策した後今度は山手の方へと歩みを進める。
稚内公園への遊歩道をあがっていくと開けた場所に到着。
ちょうど稚内郵便局の出張販売車がいて、せっかくなので絵葉書を
買うことにする。
そうしたら局員さんが「帰ったらこの種を植えてみて下さい。いま植えると
ちょうど良いですよ。」とはまなすの種をもらい得した気分。(^_^)
そして、九人の乙女の碑※と氷雪の門※を見学。この碑はいずれも今もなお
ロシアに占拠され続けている樺太にまつわる碑。内容を知って悲しい気持ち
になる。
※氷雪の門
樺太(サハリン)への望郷と樺太でなくなった日本人の慰霊のために
建立された銅像。
※九人の乙女の碑
昭和20年、旧ソ連軍の侵攻を受けた樺太で最後まで任務を果たし、
自ら命を断った郵便局の9人の女性交換手の慰霊碑。
最後の打電は「皆さんこれが最後です。さようなら。さようなら。」(涙)
【写真HN05:九人の乙女の碑と稚内郵便局出張車】
【写真HN06:氷雪の門】
そしてそろそろ時間ということで公園から市街地へと下りバスターミナルへ
と向かう。
【写真HN07:稚内公園より稚内市街】
【3】ノシャップ岬〜開基百年記念塔〜稚内公園〜宗谷岬
宗谷バスの定期観光バスは稚内近辺と利尻・礼文でいくつかのコースが
あり、フリーで旅行する人たちにとっては大変便利なもの。という訳で
初めての稚内を知るためにも利用しない手はないということで迷わず
乗車することに…。
さて今回乗車するのは稚内B「宗谷岬と記念塔」コース。
大型バスがだいたいいっぱいになるくらいの人数が乗って出発!
ベテランのガイドさんより「ようこそ稚内へいらっしゃいました。」
とのあいさつから始まり今日のコースの説明や稚内のあらましなどを
話してくれとても勉強になる。
※稚内市のあらまし
人口約4万2千人の日本最北端に位置する市。宗谷海峡をはさんで東は
オホーツク海、西は日本海に面し、宗谷岬からわずか43kmの地に樺太
(サハリン)の島影を望む国境の街。
水産業が最も盛んだった頃は、人口約6万人の賑やかな街だったが
200海里以降、漁獲が減り稚内を離れていく市民が増え、現在の人口
まで減少してしまった。
さて、最初の目的地は「ノシャップ岬※」
※ノシャップ岬
ノシャップとはアイヌ語で岬がアゴのように突き出たところ、
波の砕ける場所という意味。
稚内市街から車で10分ほどのところ。
ノシャップ岬は宗谷岬とならんで観光コースのメインとなっていて、
ここから利尻島と礼文島が見渡せる。ガイドさんの説明で高い島影が
利尻島、低い方が島影が礼文島とのことだが、島影がけっこう薄くて
はっきり見えないので、意外と遠いのだなと感じる。
【写真HN08:ノシャップ岬→左端の島影が利尻島】
ノシャップ岬を出て向かったのは開基百年記念塔。
※開基百年記念塔
稚内市の開基100年と市制30周年を記念して建てられた展望塔。
ここからだと、水平線から5センチくらいの高さで樺太(サハリン)が見える
のだそうで楽しみ…。エレベーターをあがって展望台に上がるとなるほど
見える!あそこはもう外国なんだな〜としみじみ。
一緒に参加した人が「わしは何回も稚内にきておるが樺太が見えたのは
初めてだよ。」とのことで、もしかして自分はすごく運がいいのかなと
感じる。
天気はあいにくの曇りながらそれが幸いして遠くがよく見えるような
ことをガイドさんが言っていたので「あ〜なるほどな。」と納得。
また利尻島・礼文島もかなりはっきりと見えて「あの島に明日行くん
だよな〜」と感わくわくしてくる。
【写真HN09:開基百年記念塔からの景色・遠くの島影は左から利尻・礼文】
そして記念塔から出てバスへ戻る途中、ガイドさんが赤タンポポを発見。
9月末というと花の時期は終わってしまっているがここのところ暖かい
気候が続いたのでくるい咲きなのだそう。
【写真HN10:赤タンポポ】
記念塔を出発してすぐになんとシカが出没!四頭もいてびっくり。
【写真HN11:シカ】
ガイドさんによるとクマも出るのだそうで、このあたりはさすが北海道
というところか。
さてバスは次の目的地の稚内公園に到着!ってあれ?!ここはさっき歩いて
登って来たところだぞ!ということで、本日2回目の来訪となる。(笑)
そんな訳で、見たところはパスして見ていないところを重点的に見学する
ことにする。
まずは公園広場の上の方にある南極観測樺太犬記念碑※を見学。続けて
測量の碑。ここは最北端の町ゆえにこういった碑もあるのだなと感心。
※南極観測樺太犬記念碑
悪天候のためやむなく南極におきざりにされた樺太犬の功績をたたえて
建てられた記念碑。モデルは最後まで生き残ったジロー。
【写真HN12:南極観測樺太犬記念碑】
公園を後にして最後の目的地はいよいよ日本最北端の「宗谷岬」。
今回の旅行では最終日に再び宗谷岬を通るため、ここでは簡単に紹介する
ことにする。
宗谷岬は稚内市街からだと見えないが、車で30分ほどのところにある
日本最北端の地である。
バスは宗谷岬のちょっと手前で山側の道に入り、宗谷丘陵を車窓から
見学しつつ宗谷岬へと向かう。宗谷丘陵では牛が放牧されているが
そろそろ牛が牛舎に入る時期が近づいており、牧場は冬場のエサの確保
などでいまが一番忙しい時期なのだそう。
さて、宗谷岬に出る前に「祈りの塔」「世界平和の鐘」「旧海軍望楼」
などを見て徒歩で宗谷岬へ。
「ここが最北端か!!」
ついに来たのだな…としみじみと感じつつじっくりとその場の雰囲気を
楽しむ。
宗谷岬にあるお店では「日本最北到着証明書」なるものを100円で
発行しておりこれは稚内観光協会の発行する正式なもの。
文面は
「本日あなたは北緯45度31分日本最北端の地、宗谷岬に到着し、
その足跡を印したことを証明いたします。」
とここに日時が刻印されるのだが、なかなかどうしてユニークなもの
である。(しっかり証明書をゲット(^_^)/)
【写真HN13:樺太(サハリン)】
【写真HN14:宗谷岬のお店(流氷記念館がある)】
宗谷岬の観光を終え、バスは再び稚内市街への帰路につく。
帰路ではガイドさんより間宮林蔵※の苦難に満ちた2度に渡る樺太探検
の話や、樺太への航路や観光案内。そして泳いで樺太へ渡った人の話
など最も近い異国の話をきき未だ見ぬ樺太の地への思いを馳せる。
※間宮林蔵(1780-1844)
江戸時代後期の探検家・測量家。「間宮海峡」を発見した人物として、
日本人で唯一世界地図にその名を記した。
さらにガイドさんより冬の稚内の話として稚内は最北の街なのだが、
対馬暖流の影響で真冬でも札幌と同じくらいの気候で−10℃くらい。
また流氷も網走→紋別→稚内と一番最後にやってきて、一番最初に出てゆくの
だそう。なので稚内で流氷を見るのは難しいかもしれないとのこと。
もし見る時は、事前に宗谷バスに電話して「流氷がきてますか?」ときいても
らえれば、すぐお答えしますとのこと。
宗谷バスのページ→ http://www.soyabus.co.jp/
稚内市街に入り、今度は稚内の話として「じつは稚内は稚内駅周辺より
南稚内駅周辺の方がにぎやかで夜遅くまで居酒屋などもやっています。」
なるほどそれで、稚内駅の周囲がさびしいのにも納得がゆくというもの。
とそうこうするうちにバスはバスターミナルに到着!定期観光は終了となる。
観光地以外にもいろいろと稚内の話がきけるのもこういったツアーのいい
ところかもと思いつつ本日の宿へと向かうことにする。
帰り際、すぐ近くの最北端の線路を見てゆくことにする。ほんとうに
レールが切れていて、「ああまさに終点!」と納得。
【写真HN15:最北端の線路】
【4】たこしゃぶ
さて、本日の宿は「紀ノ国屋旅館」。駅やフェリーターミナルにほど近く観光
には便利な立地の宿である。
到着後、さっそく食事♪
メニューは下記のよう。
1.たこしゃぶ
2.蒸し焼きエビ
3.かずのこ
4.貝柱とサーモンとアマエビのお刺身
5.鮭のアルミホイル焼き
6.いくら
7.味付け湯豆腐
8.お吸い物
9.グレープフルーツ
やはり魅力はたこしゃぶか?!というところ。
また量が多くて全部制覇したらお腹がパンク寸前になってまう・・・(-_-;)
とこうして北海道道北の旅の初日は充実した1日となる。
*** 北海道旅行記・道北2 礼文島編へ 続く ***
☆☆☆☆☆ 北海道旅行記・道北2 ☆☆☆★★ 2003.9.26〜27
*** 礼文島編 ***
【1】いざ礼文島へ
朝6時半から朝食をとり、早々に宿を出発!
あいにく雨降りではあるが、フェリーターミナルへと向かう。
ターミナルで礼文島香深港行きの切符を買い、乗船名簿に記入を行う。
もう既に乗船が始まっており係員に切符を提示し乗船名簿を渡して
船の中へ。
乗り込んでしばらくすると7時30分定刻通りにフェリー出発!
礼文島への道のりは1時間55分であるが、かなり速度があるので
出航後みるみる稚内港が遠ざかってゆく。
「いってきまーす!さらば稚内!」というところか・・。
【写真HN16:さらば稚内】
今回乗ったのは東日本海フェリーが保有する3隻あるフェリーのうち
の「フィルイーズ宗谷」で2001年就航の新造船である。
東日本海フェリーのページ → http://www.kaiferry.co.jp/index.html
●フィルイーズ宗谷のプロフィール
全長 95.70m
巾 15.00m
深さ 5.40m
航海速力 19.5ノット
総トン数 3,551トン
旅客定員 夏期/632名 冬期/500名
車輌能力 8トントラック/21台 乗用車/66台
船名は『心の癒し』を基本のイメージテーマとして、
『落ち着く・安心する』と言う意味を持つ【Feel at
ease】
(フィル アット イーズ)という英熟語をもとにした造語。
船内は一等と二等デッキに分かれていて、乗船料も違うわけだが、
一等は個室などもあり予約制で、さらに二等で乗船しても追加料金で
一等船室を使用することができる。
「船旅=豪華」というイメージをそのまま取り入れた感じで船内は古代
エジプト風というところか。また航行中のみ開店する売店もあり、ここでは
パンや新聞、ちょっとしたおみやげなどを買うことができる。
あいにくの悪天候なので、ここで携帯用レインコートを買うことにする。
【写真HN17:フィルイーズ宗谷の内部】
1時間55分の間、ほとんど屋外デッキにて過ごすが離れていく
稚内と近づく礼文島を楽しみつつの船旅となる。
【2】花の島 礼文島
フェリーは9時25分定刻通りに礼文島・香深港に到着。大きくても小回りの
きく船はすばやく接岸して下船となる。
さて記念すべき礼文島への第一歩だが、あいにくの雨…。それでも雨ならば
雨の楽しみのあるだろうということで気をとりなおして、まずは定期観光バス
へと乗り込む。
バスは9時40分に香深港を出発!一路礼文島めぐりへとのりだす。
まずはガイドさんより「礼文島にようこそ。」とのあいさつがあり、
礼文島についてのあらましの説明をしてくれて「なるほど〜!」と理解。
ちなみにガイドさんは生まれも育ちも礼文島という根っからの礼文人
だそう。ちょうどバスが礼文高校の横を通過した折に「私もここの卒業生
です。」という話題から学校の話になり、島全体で高校が1つ(礼文高校)、
中学校が2つ(香深、船泊中学校)、そして小学校が8つ(神崎、船泊、上泊、
内路、香深井、礼文、元地、尺忍小学校)あるとのこと。
(最北だったの須古頓小学校は惜しまれつつ平成11年に廃校となった)
人口4000人の島にしては小学校が多いなぁと思ったが、いずれも小規模
なのだとのこと。
とそうこうするうちに到着した最初の目的地は「スカイ岬※」
※スカイ岬
もともと澄海(スカイ)岬という名の岬。名の通り、青く透き通った海を
見ることができる。
なるほど青く透き通った海がとてもきれい。見学の後、何気なく売店
に入るとたこ天を揚げているおじさんに勧められるままに揚げたての
たこ天を食べてみる。
ちょっとカレー粉をふってあるのかカレー風味で「おいしい♪」
そしてすごくやわらかい!これはおすすめだろう。
他にもサッポロポテトなどおいしそうなものがズラリ勢ぞろい(^_^)
【写真HN18:スカイ岬】
さて、スカイ岬を後にして向かったのは礼文島の最北端の岬である
「スコトン岬※」
※スコトン岬(須古頓岬)
礼文島最北端の岬。対岸に無人島のトド島が見える。ここは
日本最北限と呼ばれ、宗谷岬(北緯45度31分)よりわずか
南の北緯45度27分に位置している。
ここに来ると雨があがって明るくなってくる。ガイドさんいわく
いつもは強風の吹くこの岬が今日はそよ風です。だそうで、それも
この天気の役得ということらしい。
ということで、とにかくこれより北には日本の領土はないという
ところまでやってきて「最果ての地礼文島」をしみじみと感じる。
また最北限の売店では、4台ほどの観光バスがとまっていてけっこう
盛況。ただ観光バスが去ると潮がひいたように静かになるのだろう
なと思われる…。
またここでは「最北限」という言葉がよく使われており、これは
宗谷岬が「最北端」であることからそれに配慮したものであると
考えられる。
【写真HN19:スコトン岬】
さて、スコトン岬を後にしてバスは島をずーっと南下。
途中金田岬灯台と礼文空港が見えるが、空港は今年1月で閉鎖に
なってしまったのだそう。ガイドさんいわく札幌からの便があれば
また違ったのだろうが、稚内からの便だけではフェリーに対抗する
こともできずなくなる前もかなり利用が低調であったとのこと。
再び香深に戻ってバスは峠を登りトンネルを抜けたらそこは西海岸!
その見下ろしの景色に思わず感嘆…。
海岸線近くまで降りきったところに本日最後の見学地である
「桃台・猫台」があり、駐車場より少し階段を登ればそこから
桃岩と猫岩を見ることができる。
【写真HN20:猫岩→猫が後ろ向き】
【写真HN21:桃岩】
【3】礼文島トレッキング
さて、本来ならばここでバスは香深港へ帰って定期観光ルートは終了
なのだが、明日の朝まで礼文島での時間がある自分としてはトレッキング
をしてみることにする。
という訳で、桃岩展望台登山口にてバスを途中下車し礼文島でも
最も有名なフラワーロード※へと足を踏み入れる。
まずは急激な上り坂を登り切り、そこが桃岩展望台。
ここからは猫岩が遠い海上に見え、展望台の高さがよくわかる。
【写真HN22:桃岩展望台より猫岩】
※フラワーロード
桃岩展望台から礼文島の南端へと続く2.5kmのトレッキングコース。
日本海を見渡せる景観も素晴らしい。
桃岩展望台から元地灯台へと歩みを進めてい中雨がふったりやんだり。
時折やや強い風が吹いてきて傘をとばされそうになるのでレインコートを
着て万全の体制をとる。
そんな天候のせいもあってか自分以外は誰も歩いていないという状況で
ここは礼文島の大自然を独り占め!
ただ時折きこえるフェリーの出発の合図のボーッ!という警笛が文明世界
との接点になっている感じ。
【写真HN23:礼文島フラワーロード 桃岩展望台→元地灯台】
しばらく歩いてふと振り返ると、さっき見学した桃台・猫台がはるか
下遠方に…。とにかく見晴らしが良いためにえらく遠く感じるが実際
に歩いてきてしまったのだから人間の足もあなどれないものだな
と感じる。
【写真HN24:礼文島フラワーロード はるか遠くに猫台・桃台】
さらに歩いてゆくと、雨があがり後方から霧が近づいてくる幻想的な
雰囲気につつまれる。やがて前方に元地灯台が見えてきてゴールが近い
ことを知る。
【写真HN25:元地灯台】
元地灯台に着いてしばし休憩。島の南端より水平線を見わたすと
地球が丸いことがよくわかる。
【写真HN26:礼文島南端から水平線】
元地灯台からはわずかに残った花を見ながら島の南端の集落である知床へと向
かって降りてゆく。
【写真HN27:わずかに残った貴重な花】
降りきったところで、だいぶ足にきてしまったので、バス停で次のバスの来る
時間を見るも30分後…。がんばって香深まで歩くことにする。
今度は、海岸沿いの道をひたすら歩く。途中海鳥たちが休んでいたりと
のどかな漁村といった風情。そしてしばらく歩くと香深港が見えてきて
ついに1周してきたんだなーと感じる。ついさっき島に来たばかりなのに
もう懐かしさを感じてしまう…。(笑)
【写真HN28:休む海鳥たち】
【4】三井観光ホテル
歩いてくたくたなので早いが15時半頃に本日の宿にチェックイン。
本日お世話になるのは三井観光ホテル。
【写真HN29:三井観光ホテル】
【写真HN30:三井観光ホテルより香深港方面】
2000年6月に新築オープンの新しいホテルである。
落ち着いた感じのフロントでチェックインしてまずは部屋で休息。
その後、大浴場にてすっかり冷えた体をあたためリラックス。
18時から2階のレストランで夕食。
メニューは・・・
1.貝柱とサーモンとあまえびの刺身
2.鮭のアルミホイル焼き
3.いくら
4.ホタテとイカとしいたけとしめじと白菜の鍋物
5.酢の物
6.豆腐風ねりもの
7.★うに茶碗蒸
8.ズワイガニのしおゆで
9.夕張メロン
「あれれ?!」昨日のメニューと似ているぞと思ったが、どうやらこれらが
いまの北海道で一番の旬なのかもしれないのだと納得。
そしてまずはカニからいただく。
「おいしい(^_^)。」
あと特筆すべきはうに入り茶碗蒸し!これは茶碗蒸しの中に贅沢にうにが
入っている。礼文島にきたらうにを食べていってというガイドさんの話を
思い出しじっくりと味わって食べる。
最後は夕張メロンでしめだが量的にもちょうど良くごちそうさまである。
食後に売店でおみやげを見たらけっこうあるある♪なかなかどうして
充実しておりいくつか買い入れることにする。
こうして礼文島での夜は暮れてゆく・・・。
【5】出航…また来る日まで
バイキングでの朝食の後、ホテルから香深港への送迎バスが出ているので
それに乗って出発!
港についてしばらくすると、船が入ってきて乗客がどやどやと降りてくる。
【写真HN31:プリンス宗谷】
入れ替わりにこちらが乗って9:45に出航!
島の人たちの見送りは船が出港してからも追いすがるように続けられ
やがて小さくなってゆく。
次来る時はいつの日か…と思いつつ礼文島の島影はだんだんと小さく
なってゆく。
【写真HN32:見送る島の人たち】
【写真HN33:さらば礼文島】
*** 北海道旅行記・道北3 サロベツ編へ 続く ***
☆☆☆☆☆ 北海道旅行記・道北3 ☆☆★★★ 2003.9.27〜28
*** サロベツ編 ***
【1】サロベツ原野
再び稚内へ戻ってきて、駅前にて車を借りサロベツへと向かう。
海沿いのオロロンライン※から南下してゆくと、この旅始まって以来初めての
青空が出ていい感じ。北海道の原野が太陽に輝いてとても美しい。
※オロロンライン
2本の国道と1本の道道で結ばれる、小樽から稚内までの沿海ルートに加え、
天売、焼尻、利尻、礼文の4離島の航路のこと。サハリンなどに生息する
オロロン鳥が語源。
【写真HN34:オロロンラインから稚内方面】
稚内から15キロど南下したところに浜勇知園地があり、ここで木道を散策
してみる。花はほとんどなくすすきが大半。さらに南下を続け一番の目玉で
あるサロベツ原生花園※へと向かう。
【写真HN35:オロロンラインから海を臨む】
オロロンラインに別れをつげ内陸へと入っていくとほどなくサロベツ原生花園
に到着。
※サロベツ原生花園
サロベツ原野では一番の目玉といえる花園。観光バスのルートにも入って
おりにぎやか。
まずはビジターセンターに入り、ひととおり展示物を見学。そして木道へと
進む。一周20分のコースだが、花はほとんどなし(;_;)。原生花園の名が
示す通り手を加えられない自然なままの花園なのでそれもまたやむをえない
というところか。
それでも時折というかまれにみつける花がとても貴重なものに思えるから
ありがたみを知るには良いかも?!(笑)
【写真HN36:サロベツ原生花園木道】
【写真HN37:花(^_^)】
歩みを進めると笹が目立ってきて、これは近年進む原野の乾燥化により笹が
進出してきているのだそう。原生花園では笹の駆除の研究も行っている
とのことで、その場所も見学する。
(原野の一部が柵でかこわれていていかにも実験しているという感じ)
【写真HN38:笹の進出した原生花園部分】
ひととおり見学後、サロベツ原生花園を後にして次の目的地へ。
国道40号線を南下して、パンケ沼へと向かう。
途中、名山台展望台に寄ってみるが木が視界をさえぎっていて見えず・・・。
どうやら木々の成長により名ばかりの展望台になっているらしい。最も冬は
木々の葉が落ちて見晴らしがよくなるのかもということも考えられるかも。
名山展望台からほど近いところにパンケ沼発見!
付近には鳥観察用の小屋とちょっとした散策用の木道があるが、ほんとうに
誰もおらず静かな沼。少し歩いてパンケ沼を後にする。
【写真HN39:パンケ沼】
今度は、国道40号を北上しサロベツ原野の最北の沼である兜沼を見に行くが
こちらはなぜか人気のないキャンプ場より覗くだけ…。北海道の秋はかくも
物寂しいもの也…というところか。
ここらでそろそろ寒くなってきたので、最後の目的地の宮の台展望台※へと
向かうことにする。
※宮の台展望台
もともとはサロベツ展望台と呼ばれていたが、昭和38年に義宮殿下が
見学されてその後「宮の台展望台」となったようである。
【写真HN40,41:宮の台展望台】
ひんやりとした夕方の空気が心地よい中、展望台へ登ると目の前にサロベツの
大原野が広がり北海道の大自然を満喫。ずっと天気が悪くてもやもやしていた
もののここにきてやっと晴れ(^_^)
ここでサロベツ原野を見渡し、その広さを実感!
【2】オイル風呂
16時をすぎやや肌寒くなってきたこともあり、一路本日の宿へと向かう。
今晩お世話になるのは「豊富温泉ニューホテル サロベツ」。豊富町の町営の
宿である。
※豊富温泉
日本最北の温泉。石油を採掘中に湧き出した温泉で石油の匂いがすることで
有名。源泉は原油のように真っ黒なのだそう。
【写真HN42:ニューホテルサロベツ】
車を駐車場に停めて中に入ると、とても丁寧なフロント係の人にびっくり。
前の二晩ではなかったお部屋への御案内まであり恐縮してしまう。
「とてもよい温泉ですので是非どうぞ〜。」ということで、夕飯前に早速
温泉へ。
浴室に入ると石油の匂いがしていて「おおっこれが豊富温泉なんだな。」と
感嘆し、さらにお湯に入ると浮いている油が肌にしっとりとからみつき
いい感じ。説明では長時間入っていても肌にやさしいのだそう。
そんな訳で自分はこれを「オイル風呂」と名づけることにする。他に牛乳風呂
もあり充実した内容に大満足。(^_^)
オイル風呂でさっぱりしたところで夕食。
メニューは・・・
1.たこしゃぶ
2.はまちの塩焼き
3.鮪と貝柱とサーモンとあまえびの刺身
4.たこわさび
5.鶏のごぼうまき
6.海苔のつくだに
7.キュウリの漬物
8.特製かまぼこのあんかけ
9.おすいもの
10.特大夕張メロン
ということで、北海道道北最後の夜にふさわしい豪華メニュー。
たこしゃぶは定番?!というかこの旅二回目だが、初日より豪華!そして
たこわさびはピリリと辛い感触がたまらず、鶏のごぼうまきはなんとも
おいしい味付け。
とどめはデザートの夕張!四分の一くらいはあろうかというもので、
甘くてみずみずしい果肉がとろけるよう。
ということでお風呂につづいて夕食も大満足。しばらく食休みの後、
再びオイル風呂へ。
「この石油の匂いはくせになりそうだ…。」ということで、1日の
疲れをすっかりとり就寝(-_-)zzz
【3】オホーツク海紀行
オイル風呂で疲れがとれたせいか心地よい目覚め。早速またオイル風呂へ
行くことにする。
オイル風呂はいい♪ということで、贅沢な早朝のひととき。
朝食は質素ながらもおいしくいただき、8時30分に出発!
北海道4日目は、豊富温泉より東へと進みオホーツク海へ出て、宗谷岬へ
向かうコースをとる。
(初日からあわせると道北をくまなくまわるルートとなる)
まずは延々と森の中を東へと進む。途中牧場などがあって牛が草を食べて
いていたりしてほのぼのした風景が続き、走ること1時間ほどでついに
本日第一の目的地のクッチャロ湖※に到着!
【写真HN43:うしぃ】
※クッチャロ湖
浜頓別町にある湖で北オホーツク自然道立公園の中核を成す。また
白鳥の湖としても有名。
さて、クッチャロ湖に到着する頃気温が下がってちょっと肌寒い感じ。
(日本海側とオホーツク海側とではオホーツク海側の方が寒いらしい
それは日本海→暖流、オホーツク海→寒流だから)
気温は13度くらいでくもり。この旅行中は天気に恵まれずだが
ここにきてまた雨なのか?!と思いつつクッチャロ湖を見学。
残念ながら白鳥はいないようだが、観光バスが1台きてけっこうにぎわ
っていたよう。せっかくきた証拠に売店で絵葉書を買うことにする。
【写真HN44:クッチャロ湖】
クッチャロ湖を出てしばらく走るとついにオホーツク海に出て
「お〜海だっ!」広い北海道と言えど道北は三角のてっぺんで狭く
なっているから、日本海→オホーツク海への通り抜けも楽々という
ところか?!
そして、すぐ近くのベニヤ原生花園に寄ってみるも花はなし…。
木枯らしとはいわないまでも海から寒い風が吹いてきてなんだか
初冬の雰囲気。
とそんな中に「道北花を撮るツアー」という観光バスがやってきて
大勢の人がどやどやと降りてくる。
そしてすごいカメラを持ち出していっせいに通路に並べ撮影を始める。
その人たちも「花ないよ・・・。」と言いつつがんばって撮影
していたよう。(;_;)
寒ざむとした中、さらに北上を進め猿払村に到着。ここには道の駅
があり、インディギルカ号遭難者慰霊碑がありしばし見学。
インディギルカ号とはロシアの貨物船でこの付近で座礁した船の
名前である。
【写真HN45:インディギルカ号遭難者慰霊碑】
ふと見ると一昨日稚内公園で見た赤タンポポがくるい咲きしており
なんだかこの道北の地が遭難者へ花をたむけているようだなと
感じる。
ここをすぎるとあとは三角形のてっぺん「宗谷岬」へと一直線!
いよいよ最果ての地が近づく…。
*** 北海道旅行記・道北4 宗谷岬編へ 続く ***
☆☆☆☆☆ 北海道旅行記・道北4 ☆★★★★ 2003.9.28
*** 宗谷岬編 ***
【1】最果ての地、宗谷岬
猿払村を後にしていよいよ今回の北海道旅行の最後の訪問地である「宗谷岬」
へと向かってゆく。
途中、最果ての地という気持ちが強すぎるのか岬を見るたびに「あれかな〜
?」と車をとめて写真をとるが、そこにたどり着くとまた次の岬が出てくる
というようなことを2〜3回繰り返してついに到着!
一昨日来たのとはまったく逆のルートで来るとまた新鮮味があっていい感じ
だが、どちらかというとオホーツク海まわりで向かった方が期待感がふくらむ
感じかも。
そしてついに宗谷岬に到着!
早速最北端の碑へ。ここはだいたい観光バスの団体やフリーの人、ライダー
などがひっきりなしに訪れているので最北端ながらさみしさは感じないの
だが、写真を撮るには一人の方が良いのでしばらく待って人がいなくなった
隙をついて写真を撮ることにする。
【写真HN46:宗谷岬最北端の碑】
【写真HN47:宗谷岬の後ろの高台より宗谷岬】
【写真HN48:間宮林蔵銅像】
【写真HN49:海側から宗谷岬】
【写真HN50:宗谷岬の音楽碑、ずっと曲が流れている】
さて、北海道での最後の昼食は最北端の食堂にて…稚内の定期観光バスの
ガイドさんと礼文島でのガイドさんが共におすすめの「うに丼」を食べる
ことにする。
じつはうに丼というのはとても高価なもので、通常は一杯三千円!!
そこでガイドさんたちおすすめの品は「ミニうに丼」。こちらは普通の
ご飯茶碗サイズのうに丼で、一杯千五百円♪
おいしいものを少しだけ食べる。飽きがこないうちに食べ終わるという
訳で好評らしい。
実際に食べてみると…「おいしい(^_^)」
そしてもう少し食べたいな…というところで終了となるのでそれもまたよし。
ということで、おいしいうに丼で北海道道北の食を満喫したところで
今度の旅の最後の目的地「宗谷丘陵」へと出発する。
宗谷丘陵は初日の定期観光バスで訪れたものの、車窓からだけの眺めで
物足りなかったのでもう一度来ようと思っていたところで、いろいろな
ところで車を停めて写真を撮る。
もうすぐ牛舎へ入る牛達や、馬が最果ての丘陵でのびのびとしている様を
見ると「北海道は広いなぁ〜。いい気持ち。」と思いさらには宗谷名物の強
風の洗礼も受け、ようやく道北を感じたかなっと満足。
【写真HN51〜55:宗谷丘陵】
【2】帰路
宗谷丘陵を後にして、最北端のお店で少しおみやげを買ったりして
稚内空港へと向かう。
途中レンタカーのガソリンを満タンにするため給油所によると、
「これ記念です。どうぞ!」と店員さんから貝殻でできた宗谷岬の
キーホルダーをもらい、さらに「最北端給油証明書」ももらう。
まぎれもなく自分が最北端を極めたことを実感しつつ給油所を後
にして、残りわずかな道のりを進む。
程なく稚内空港へと到着!
ここで車を返して、無事チェックイン。空港の売店でいくらかの
お土産を買い、少し時間があったので展望デッキへ。
しばらく見ていると利尻島からの便が到着。さらにその後、東京から
の便が到着。便数の少ない地方空港ならではだと思うが、この時間に
合わせて写真を撮りにきている人たちと一緒に自分も写真を撮る。
【写真HN56:東京からの便が到着!】
その後、
14時30分。搭乗開始。
14時45分。羽田空港へ向けて稚内空港を離陸。
こうして、一路東京へと空の旅。下を見るとこの4日間で自分が
走った道やサロベツ原野の兜沼やパンケ沼が見えて
「ああ。あそこ走ったな〜。」と思いつつ見ればオイル風呂の豊富温泉の
ニューサロベツを発見!
「さらば道北、また来る日まで…。」と4日間を過ごした最果ての地に
別れを告げ、あとは延々と続く雲海の上を東京目指して進んでゆく…。
【写真HN57:雲海】
なお帰りの機材はB767−200。200型はANAが1983年に
日本で最初に就航させたハイテク機であり、ANAの国内ローカル線の
主力機である。234人乗りと稚内空港に就航する機材では最も大きい
もの。
帰りもやはり特製スープをいただき1時間50分の空の旅は快調!
16時35分に着陸の衝撃がいつもより大きかったものの無事
着陸!
あとは、モノレールと新幹線にて家路へと向かい旅の終焉となる。
【3】北海道・道北の旅を終えて
北の果て…稚内・礼文島、そしてサロベツ原野と道北をめぐってみて
ひとつイメージが変わったものがあります。それは最北端=寒いというのが
必ずしもあてはまらないということ。
そしてあとは国境の町を強くイメージしたことです。それを象徴するのは
稚内や礼文島に設置されている陸上自衛隊のレーダー基地群で、それは
町のどこにいても見ることができるものです。
そして利尻島・礼文島と稚内を結びつけるフェリーがかなり重要である
こと。定期的にきこえるフェリーの汽笛が町と一体となっている感じ
がしました。
歴史的背景では、太平洋戦争末期にサハリン(樺太)に侵攻してきた
ソ連によって犠牲になった人たちが大勢いたことを知りました。
現在のところ日露友好は進んでいるものの、領土を奪われた悔しさは
この国境の町に住む人たちの心からは消えていないことが慰霊碑の
存在によってはっきりと感じられ、またガイドさんがその話題を口に
する時に口調が微妙に変わっていたのがわかりました。
前回の旅行の鹿児島とはまた違った戦争の傷跡をかいま見た感じですが
とてもよい勉強になったと思います。
最後に道北の自然について…道北の自然はほんとうに手がつけられて
いないところが多いように思いました。なので観光化されていない
ところが多くガイドも売店も何もないという原野・原生花園の類が
主でした。
あとは、礼文島・利尻島。今回は礼文島だけにしか訪れることが
できませんでしたが、離島の魅力は歩いてみてはじめてわかるという
感じがしました。とにかく礼文島で一泊できたことはよかったなと
思いました。
と以上、北海道道北の旅のまとめとしたいと思います。
【4】旅の決算
今回は、4日間ということでそれなりにお金はかかりました。
その会計報告は以下のようになりました。
航空券代(東京→稚内の往復) \ 0(特典無料航空券12000マイル使用)
新幹線代
\ 12,580
宿泊代(3泊4日)
\ 28,080
モノレール代
\ 940
レンタカー代(ガス代含む) \
12,754
定期観光(稚内・礼文島)バス代 \ 6,900
バス・路面電車代
\ 1,140
礼文島→稚内フェリー代
\ 4,200
食事代
\ 2,970
おみやげ代
\5,422
日本最北端到着証明書代
\ 100
レインコート代 \ 500
合計
\70,246
4日間にもかかわらず鹿児島より少し高いくらいになりました。
これは北海道の物価が安いということもあるかもしれませんが
節約を心がけたということもあるでしょう。
では!長い間読んでいただきありがとうございました。m(__)m
*** 北海道旅行記
道北 完 ***