鹿児島旅行記2003
☆☆☆☆☆ 鹿児島旅行記1 ☆☆☆☆★ 2003.7.25
*** 鹿児島市内編 ***
【序章】
今回鹿児島を取材地として選んだのは、以前より明治維新の立役者
である薩摩武士を生み出した風土とはいかなるものか知りたかった
のと、太平洋戦争末期に行われた特攻作戦の基地である知覧に
参拝したかったという大きな2つの目的がありました。
※鹿児島県のあらまし
南九州の薩摩半島と大隈半島の全域を含む面積約9132Ku
人口約180万人(九州では福岡県、熊本県についで第三位)
の県。
県庁所在地のある鹿児島市を中心に、薩摩半島側に指宿市、枕崎市
、大隈半島側に垂水市などがある。
【1】南国鹿児島へ
さて、おきまりの新幹線→モノレールと乗り継いで羽田空港へ到着。
今回も沖縄に引き続きJAS利用。しかし前回と違うのは今回は
JALグループの一員としてのJASを利用すること。
具体的に何が違うかと言えば、JALの自動チェックイン機にて
航空券が出るということ…。
という訳で、自動機にJALカードを入れると航空券と搭乗券が同時に
出て(実際には1枚の券で航空券と搭乗券を兼ねている)無事飛行機に
乗る切符を手に入れることに成功。
早速保安検査を受けて搭乗口3へと向かい、15分ほど待つと搭乗開始。
乗客が全員乗り込むと、飛行機は滑走路へと向かう、定刻通り9:05分に
JAS573便は羽田を離陸し鹿児島へと向かい始める。
今回の機材は沖縄行きの時にも乗った「エアバスA300−600R」で
JASの主力中型機。そういえば、4月のJALとJASの統合にともない
各空港への乗り入れ便も整理され、主要空港(福岡・千歳・関西・那覇など)
はJAL、地方空港(女満別・鹿児島・松本など)はJASと役割分担が
明確にされわかりやすくなった感じ。
さて機内サービスではさすがJALグループ!好物のドリンクである
「スカイタイム※」が用意されていてごきげん♪
※スカイタイム
JALブランドの清涼飲料水。キウイを主原料に甘酸っぱくてすっきりと
した味わいは空の旅にぴったり。
とそうこうしているうちにうとうとと眠くなりしばし眠っていたら「ドン」
という衝撃で目がさめる。
「あれっ?!もう着いたのか〜」
という訳で定刻通り10:45に鹿児島空港に無事到着。
飛行機から降りると「暑い…」さすが南国鹿児島だけあって暑い〜。という
ことで、まずは鹿児島市内へ向かうエアポートシャトル乗り場へと向かう。
ちょうど運良く11時発のシャトルに乗り込むことに成功し、一路鹿児島市内
へ出発!
九州自動車道を経て鹿児島へ向かう間思ったことは青々とした山にかこまれて
いること。「九州って山がちなんだな〜」と思いつつもなんだか異国の地にい
るような気分になる。
約1時間ほどで鹿児島市内に到着し、天文館(鹿児島の中心街)のバス停で
ほとんど乗客が降りてしまい「あれれ?!」と思いつつ終点の西鹿児島駅前に
到着!
【2】薩摩藩77万石の城下町「鹿児島」
さていきなり西鹿児島の駅前にておきざりにされてしまったので右も左も
わからず「あれれ?!」なにやら九州新幹線の工事のためあちこちが
ふさがれていて地理感がつかみにくい状態になってしまったせいもある
感じ。
それでもまずは観光案内所を見つけて入り、今後の予定を決める。
いろいろ検討した結果鹿児島シティービュー※という鹿児島市交通局の
運営する観光用周遊バスに乗ることにする。
※鹿児島シティービュー
9時から17時30分まで30分間隔で鹿児島市の観光スポットを
周遊するバス。1回180円だが一日乗り放題バス(600円)が
お得。
停車駅は・・・
1.西鹿児島駅前
2.維新ふるさと館前
3.ザビエル公園前
4.西郷銅像前
5.薩摩義士碑前
6.西郷洞窟前
7.城山
8.南洲公園前
9.仙厳園前
10.祇園之洲公園前
11.かごしま水族館前
12.天文館
13時のに乗ることにして、西鹿児島駅前のアーケード街で昼食!
なんとなく回転寿司に入って上にぎり(800円)を食べる。味はまずまず
というところ。
観光案内所で一日乗り放題パスと仙厳園の前売りチケット(\1000→\700)を
買いシティービューに乗り込む。車内は木をメインにした感じのいかにも古風
でこれは明治をイメージしたものか?!
【写真K-01:西鹿児島駅周辺、路面電車の線路がある】
車窓から鹿児島の町を見ながら「城下町なんだな〜」と感じつつ30分ほどで
目的地である「仙厳園※」に到着!
※仙厳園(通称:磯庭園)
1658年19代島津光久が別邸をかまえたことに始まり、明治時代には
島津家の本邸として栄える。中国風の特徴を持つ美しい庭園。
さっそく仙厳園に入ると…「あれれ?!これって中国の蘇洲・拙政園に似てい
る」と直感で感じる。それもそのばすで、この庭園は中国の文化を色濃く反映
しているとのこと。
【写真K-02:仙厳園入り口付近より】
【写真K-03:仙厳園より桜島を臨む】
【写真K-04:仙厳園より御殿(島津家本邸宅跡)】
【写真K-05:仙厳園より池】
【写真K-06:仙厳園より千尋巌(山肌の岩に彫刻されている)】
【写真K-07:仙厳園より江南竹林】
そんな異国情緒を楽しみつつ、園内をめぐっていくとさすがに南国の日差しに
バテてしばし休憩。自販機コーナーにてポカリスエットで失われた電解質の
補給♪生き返ったところで、今度は仙厳園の隣にある「尚古集成館※」の
見学へ。
※尚古集成館
1923年に開館した古い歴史を持つ博物館で、島津家伝来の史料を中心に
約1万点を収蔵展示している。
館内に入ると館長らしきおじいさんから「ゆっくり見てって下さい。別館も
ありますので」と声をかけられしばし歴史の旅へ。
島津氏というと、まず第一に戦国時代に九州を統一する活躍をした島津義久。
その後の朝鮮の役で活躍した島津義弘。さらに、幕末の近代日本のもとを
作った島津斉彬。この3名が特に有名であるがその歴史は800年にもおよぶ
九州一の名家である。
そのゆかりの品の数々をゆっくりと見て、さらに別館へ行こうとするといつの
間にかあんなに良かった天気から一転して雨が降りだしてしまいしばし足止め。
別館でもゆっくりしてようやく雨が小雨になったところで、近くの異人館※へ。
※異人館
正式名称は旧鹿児島紡績所技師館だが通常は「異人館」と呼ばれている。
初期の洋風建築の現存する数少ない建物。1867年に英国人技師の住居と
して建てられたもの。
さて、上履きに履き替えて中に入ると内部は無人…。とりあえず来訪名簿に
名前を記入してパンフレットをもらい内部を見学。なるほど確かに内装が西洋
してるな〜というところ。
【写真K-08:異人館】
【写真K-09:異人館内部】
異人館を後にして、再び仙厳園前のバス停より鹿児島シティービューに
乗り込み市街地中心部へと戻り、天文館にて下車。
しばし歩いての散策を始める。
まず最初に着いたのがザビエル公園。ここにはザビエル※の滞鹿記念碑がある。
※フランシスコ・サビエル(1506〜1552)
日本に最初にキリスト教を伝えた宣教師。
1506年4月7日、スペインのバスク地方のサビエル城で貧乏貴族の末っ
子として生まれいくつかの学業を経てイエズス会へ。1540年3月14日
にインドへの宣教を命じられ1541年4月7日に東洋へ向かう旅に出る。
1542年5月6日にゴアに到着。数年の間、インド・マラッカ、モルガ群
島などで宣教活動を行い、1949年に日本(鹿児島)へ上陸。2年3ヶ月
の滞在の間に平戸、山口、豊後で布教。その後中国への布教活動を開始する
も広東港外の上川島で逝去。
【写真K-10:ザビエルの滞鹿記念碑】
はるか450年の昔にザビエルはどんな思いでこの地を訪れたのだろう…
と思いつつお参りをして次の目的地へと向かう。
次にやってきたのは照国神社※。
※照国神社
島津斉彬を祭神としてまつる神社。
薩摩藩主28代島津斉彬は1851年からわずか7年の藩主である間、
西洋文明の吸収に努めて、工業を興し(集成館事業)、西郷隆盛や
大久保利通らを育て、近代日本の基礎を築いた名君。境内には斉彬、久光、
忠義3候の銅像が立っている。
その昔NHKの大河ドラマで「翔ぶが如く」という薩摩人から見た幕末〜明治
初期を題材にしたドラマがあったのだが、このキャストは
島津斉彬 加山雄三
島津久光 高橋英樹
西郷隆盛 西田敏行
大久保利通 鹿賀丈史
で、なるほど〜やっぱりそれとなく似ているものよの…と感心。
【写真K-11:島津斉彬銅像】
ここで境内の3銅像をみつつ、島津斉彬没後の西郷・大久保らの活躍を
知る我々としては彼らの父とも言える斉彬の功績をもっと知るべきなの
かとふと思った次第。
さて、照国神社を後にして少し早めの夕食ということで鹿児島ラーメンを
食べることにする。今回選んだのは「ふくまんラーメン」。
老夫婦がやっていて漬物のサービスがありメニューはラーメンとラーメン
大盛りのみ。お味はさっぱりとした南国風で最後まであきのこない感じ。
【3】城山観光ホテル
夕食後、天文館のマツダレンタリースにてデミオ1300を借りてそのまま
本日宿泊する「城山観光ホテル※」へ。
※城山観光ホテル
鹿児島を代表するホテルで、文字通り城山の頂上に立つ。市街地からは
コバルト色のその威容がよく見える。
ホームページ→ http://www.shiroyama-g.co.jp/
車を駐車場に停め、正面玄関よりフロントロビーに入ると「いらっしゃいませ」
と丁寧な応対で恐縮してしまうほど。
パンフレットによると「鹿児島のプレステージ 水、緑、光に包まれて、桜島・
錦江湾をひとりじめ−。」と書かれているがまさに言葉通りと言える。
部屋に荷物を置いて早速、天然温泉露天風呂「さつま乃湯」へ行ってみる。
ホテルだけに格式を重んじるので浴衣やスリッパでの歩き回りは不可だが、
それはそれちゃんと配慮されていて「さつま乃湯」直通エレベーターを使うと
浴衣で直接温泉に行くことができる。
露天風呂からは鹿児島の市街と桜島が見渡せて展望は最高。
帰りに売店に入り「かるかん、紫芋まんじゅう」などを買いあとは部屋に戻る。
その後、夜景もきれいだろうと取材に出るが蚊がプンプンで辟易。それでも
どうにか夜景の取り込みに成功。
【写真K-12:鹿児島城山より鹿児島市街と桜島】
とそんなこんなで鹿児島1日目は終了!
*** 鹿児島旅行記2・知覧編へ 続く ***
☆☆☆☆☆ 鹿児島旅行記2 ☆☆☆★★ 2003.7.26
*** 知覧編 ***
【1】知覧へ
鹿児島第二日目。
「さつま乃湯」で寝汗を流し、和洋バイキングの朝食。せっかくなので
和を選択し揚げたてのさつま揚げを取りいただくと…「おいしい♪」
ということで普段結構食べることの多いさつま揚げも本場だとかくも
おいしいものかというところ。
【写真K13:城山観光ホテル】
さて9時に知覧へ向けて出発!しかし鹿児島市内は運転がなかなか大変…。
混んでいる上にナビがやたらと右折の指示をするので、辟易。結局ようやく
鹿児島市内を抜け出たのは10時。
その後も、分岐を間違えて遠回りしてしまったりとタイムロスを重ねた
結果知覧には10時40分の到着となる。
まず村営駐車場に車を停め、「知覧武家屋敷群※」へと向かう。
※知覧武家屋敷群
江戸時代の知覧は当初、島津家の分家である佐多氏が治めていたが
すぐれた当主が多く出て薩摩藩の中でも重要な役割を果たしその功績
により、知覧の私領地化と島津姓の使用が許された。
知覧の港が琉球貿易の拠点であったことから、武家屋敷にも琉球の
文化の影響を多く受けている。
曲がりくねった道を進み、7つの庭園を順番にまわっていると雲行きが
怪しくなってきて「まずい…」と思って急いで見学してさて戻ろうか
というとこで、豪雨に!「しまった…」 まさに立ち往生状態。
【写真K14:知覧武家屋敷群参道】
【写真K15:知覧武家屋敷群佐多民子氏庭園】
小ぶりになった隙をついて駐車場へと走ったが、すぐに降り始めて
しまいほんの30秒ほどでずぶぬれになってしまう。
(しぼれば雫が出るほど…)
九州の集中豪雨のすざましさを身を持って体験した訳だが、とにかく
気を取り直して次の目的地へ向かうことにする。
【2】知覧特攻平和会館
この旅の大きな2つの目的の1つである知覧への参拝をここで果たす
こととなる。
また雨になると困るので傘を買う。(しかしこの後は全くふらず)
※知覧特攻平和会館
太平洋戦争末期、米軍の日本本土上陸を阻止するため沖縄洋上の
米海上艦隊へ人類史上類のない特攻攻撃(片道の燃料と爆弾を積み
再帰を考えない敵艦への体当たり攻撃)が行われた。
その犠牲者となった陸軍特別攻撃退隊員の遺影・遺品・記録等の
資料を収集・保存・展示して当時の事実を後世に正しく伝え
世界の恒久平和を願う施設。
ホームページ↓
http://www.town.chiran.kagoshima.jp/touristinfo/heiwakaikan/
【写真K16:知覧特攻平和会館】
まずは特攻平和館の中に入り、遺影・遺品・記録等を見て、さらには
歴史的背景を見たりとしばしお勉強モード。さらに当時の映像や
特攻隊員を送り出したトメさんの話(録画)などを見て特攻作戦の
もたらしたものをいろいろと知ることとなる。
さらに館内には全国の各団体から寄せられた寄せ書きや千羽鶴など
がところ狭しとかざられており平和を願う心はみんな同じなんだな
と感じる。
会館を出て、隊員たちが寝泊りしたという三角兵舎を見てさらに
特攻観音への参拝と1,036名の英霊が眠る慰霊燈への参拝を
行う。
用意されていた花と線香を買い祈りを捧げる。
【写真K17:三角兵舎】
【写真K18:花と線香無人販売所】
【写真K19:慰霊燈】
【写真K20:特攻銅像】
私事ではあるが、この1,036名の中に自分の大叔父がいてその
慰霊燈さがしをしたりしてしばし会ったことのない大叔父との
時間を共有してみる。
(48年後にこんな形で自分がやってきたことを大叔父はどう思う
のだろうな…と思いを馳せつつ)
この特攻平和記念館で約3時間をついやして再び鹿児島への帰路
につくことにする。
【3】温泉ホテル中原別荘
帰りは、指宿スカイラインを通って鹿児島市内へと帰るルートを
取る。この道路は山深い薩摩半島南部を縦断するもので、時折
見られる展望台より下界の様子が見れるというなかなかの
観光ルート。
主な目玉は新日本石油(エネオス)の石油コンビナートなどが威容を
見せているというところか?!(笑)
ここで余談だが今回レンタルした車について…。
今回レンタルしたのはマツダレンタリースよりデミオ1300。
なかなか小回りのきく走りと車内もけっこうゆったりとしていて
快適で燃費も良い。結局ガソリン代は鹿児島と知覧の往復で約800
円という安さであった。
【写真K21:取材に使った車デミオ1300】
さて走ること約1時間ほどで鹿児島市内に到着!
無事天文館までたどりついて16時30分には車を無事返却。
宿へ入るまでの30分ほどは再び市内を散策。
西郷隆盛銅像を発見し「おおっ!」やっぱり西田敏行に似ている
よな…。と我ながらおかしくなってしまう。
【写真K22:西郷隆盛銅像】
さて本日の宿は、「温泉ホテル中原別荘」
ホームページ → http://www.nakahara-bessou.co.jp/
【写真K23:温泉ホテル中原別荘】
【写真K24:温泉ホテル中原別荘から見た中央公園】
この宿の売りは地下800メートルから湧き出すミョウバン温泉。
さすが桜島という火山がすぐ近くあるだけに温泉にはことかかない
のかなと感じる。
昨日の城山観光ホテルとは対照的にフロント係が「浴衣で館内を自由にお歩き
下さい。」とわざわざ言うあたり格式高いホテルを意識しているのだな
と実感。最も日本人には日本人のスタイルがあるのだから自分としては
中原別荘の方があっているのかも?!
まずは温泉にて1日の疲れを癒すが、お湯の質が良い♪きらきら輝くという
イメージですーっと疲れが抜けていくよう。
さてお楽しみの食事は1階の御食事処『花のれん』にて。
メニューは、
1.おつまみ一式(枝豆等)
2.お刺身
3.ゴーヤー漬け
4.エビのクリームソース
5.茶碗蒸し
6.酢の物
7.天ぷら
8.薩摩名物豚骨
9.もずく
10.手作り豆腐
11.おすいもの
12.プリン
13.すいか
ということで、質・量ともに大変なもの。全部食べたら苦しい(-_-;)
しかしおいしい(^_^)ということですべて御馳走様♪
あとは和室の広い部屋でゆっくりと休み明日に備えることとする。
と満足のうちに鹿児島2日目は終了!
*** 鹿児島旅行記3・桜島編へ 続く ***
☆☆☆☆☆ 鹿児島旅行記3 ☆☆★★★ 2003.7.27
*** 桜島編 ***
【1】桜島へ
温泉宿の特典として朝風呂で寝汗を流してさっぱりした後、朝食。
これまた宿の朝食は楽しみの1つでメニューは
1.ひじき
2.海苔
3.さつま揚げ
4.海苔佃煮
5.明太子
6.湯豆腐
7.おそば
8.生野菜サラダ
9.お漬物
10.お味噌汁
11.100%オレンジジューズ
昨日の夕食につづきこれでもか!という気合の入ったメニューで
またまたお腹一杯♪
特に食後のオレンジジュースが甘酸っぱくてGOOD。
さて、鹿児島最終日は、鹿児島だけでなく世界的に有名な活火山桜島へ
と歩みを進めることにする。
宿から歩いて天文館バス停へ、そこから鹿児島駅前まで乗りそこから
歩いて桜島桟橋へ。
鹿児島と桜島の連絡フェリーは24時間運航しているが、昼間は
なんと10分間隔! 乗り損ねても次でいいや・・という便利な乗り物。
さらに運賃は150円とバスより安い(^_^;)
そんな訳で、大隈半島への海上バイパスがわりに使う車も多いらしい。
フェリーに乗り込み出航すると思いのほか速度が速くて潮風のせせらぎ
を楽しむ暇もなく約15分ほどで桜島到着!
【写真K25:桜島フェリー】
【写真K26:フェリーより桜島】
【2】桜島定期観光バス
さて、桜島では右も左もわからないので桜島町町営の「定期観光バス」に
乗ることにする。料金は1700円で島内の主要なスポットをまわって
ガイドもつくためかなりお得なバスと言える。
バスが出発するとまずは桜島のあらましについてガイドさんより説明が
ある。
それによると桜島は3つの山(北岳・中岳・南岳)からなり、現在
南岳のみ活動しているとのこと。大正3年の大噴火ではその火山灰が
遠くカムチャツカ半島まで降ったのを始め、それまで桜島は文字通り
島であったのが溶岩によって大隈半島との海峡が埋まってしまい
今では大隈半島に連なる半島になってしまったこと…。
そんな大自然の脅威を感じつつ桜島周遊の旅へと出発となる。
まず最初にやってきたのは、湯之平展望所(373m)。
ここは現在桜島の中で行ける最も高い所。これより高い所は立入り禁止
になっているのだそう。
【写真K27:湯之平展望所より鹿児島中心街方面】
【写真K28:湯之平展望所より桜島山頂方面】
ここで15分ほど散策し、次の目的地へ。途中ガイドさんおすすめの
桜島三山(北岳・中岳・南岳)が一番良く見えるポイントで停車し
車窓からの見学。
【写真K29:桜島三山(北岳・中岳・南岳)】
その後、バスは黒神地区へと入りおみやげ屋さんで休憩。
おみやげ屋の店主が桜島の噴火の歴史について写真を見ながら
解説してくれ、御自慢の薩摩焼酎や桜島大根のお漬物の試食など
が行われる。
ここで一番おいしかったしそ漬けの桜島大根を買い周囲を散策して
みると、おおっ埋没鳥居! ということで、溶岩でうまってしまった
鳥居を発見。その溶岩流の多さと危うさを感じる。
【写真K30:埋没鳥居】
さらにバスは進み、大隈半島との接続地点へ。ここが大正の大噴火で
うまって海峡から地峡になったところなんだな…と思うと改めて噴火
のおそろしさを感じてしまう。
【写真K31:大隈半島と桜島半島の地峡】
次にやってきたのは「有村展望所」。ここは溶岩の中にいくつもの
遊歩道が伸びておりなかなかの展望を誇る展望所。
ちょうど島の南側に位置しているので南岳が見えるという訳。
【写真K32:有村展望所より南岳1】
【写真K33:有村展望所より南岳2】
やがてバスは島をほぼ1周して桜島港へと向かいはじめる。
途中桜島の火山灰を使った焼き物を作っている工場兼販売所(溶岩焼窯元)
へ寄り、お茶と漬物をいただきしばし休憩。
さらに最後の見学地である「桜島ビジターセンター」にて、
ハイビジョンによる桜島の映像と桜島の生い立ち・火山活動状況など
を学ぶ。
その後、バスは桜島港へ。3時間という短時間ではあるが桜島の主要な見所を
網羅する定期観光バスの終点となる。
【3】帰路
さて、再びフェリーにて鹿児島港へと戻り路面電車で中心街へと戻ることに
する。
【写真K34:フェリー展望デッキ】
【写真K35:フェリーより鹿児島中心街】
路面電車にて加治屋町まで乗り、そこで昼食!時間の都合で鹿児島でさぬき
うどんを食べてしまう…。
その後、鹿児島における最後の見学地としてやってきたのは
「維新ふるさと館」。
この地は明治維新の中心人物である西郷隆盛と大久保利通の生まれ育った
地として有名であり、そこに建てられたゆえ「維新ふるさと館」と命名
されたと思われる。
中に入ると島津氏の活躍を始め様々な資料やビデオが自由に見れるように
なっていて時間のたつのも忘れてしまう程。さらにメインは機械人形を
使ったショーで幕末〜明治維新にかけての歴史をわかりやすく見ることが
できる。
しかし悔しいかな…時間がないため館内を全部見切れずに維新館を後に
することになる。
歩いて西鹿児島駅向かいの空港シャトルバス乗り場に行き、15時ちょうど
のバスに乗って空港へ向けて出発!
途中天文館のバス停でしばらくとまり、あとは郊外へ。鹿児島での思い出
を振り返りつつ九州自動車道を経て空港へは16時頃に到着となる。
【写真K36:鹿児島市の中心街天文館と路面電車】
【写真K36:九州自動車道】
【写真K37:九州の山】
空港に到着後、保安検査を抜け搭乗口へ。
17時10分すぎに搭乗開始となり、離島からの乗り継ぎ客待ちのため若干
出発が遅れたものの無事JAS580便は鹿児島空港を出発し快適な空の旅
の始まり〜。(^_^)
機材はボーイング777で全座席テレビ付。そのテレビでいまどこを飛んで
いるかという表示が出るのだが、これがなかなかおもしろい。さらに退屈し
たら表示を切り替えて航空機外のカメラの映像を見ることやゲームなども
できるすぐれものである。
最も国際線のように十数時間のフライトではなく1時間程度なので退屈する
ことはないが…。もしかするとJALとJASの統合によるダイヤ改正により
もともと国際線で使っていた機材が国内線にまわってきたという可能性も
あるというところか。
とそんなこんなでスカイタイムにて喉をうるおしたり、うとうと寝ていたり
して約1時間半ほどで無事羽田に到着。
あとは、モノレールにて浜松町へさらに山手線で東京駅へ。ここで安い
そば屋を発見!東京にしてはマック並の値段で夕食がすんでしまったので
ラッキーかも?!
そして新幹線に乗り込むと「ふ〜終わったな…」と旅の疲れが出て
眠りにつく。
【4】鹿児島の旅を終えて
2泊3日で、かなり時間があったはずなのに鹿児島という観光都市を見切る
には時間が足りなかった感じがしました。
まず第一目。右も左もわからずに鹿児島市内を散策。
第二日目は、郊外へ出て知覧で慰霊参拝。第三日目は桜島を駆け足で観光。
ようやく地理感もつかめたところで旅が終わってしまってしまったかな…
というところです。
またいつか再訪して今回見切れなかったところを補完したいところです。
【5】旅の決算
今回は、ちょっと宿にこだわったツアーを組んで旅行してみました。
その会計報告は以下のようになりました。
航空券代(東京→鹿児島の往復) \ 0(特典無料航空券10000マイル使用)
新幹線代 \ 12,370(えきネットで100円引き)
宿泊代(2泊3日おみやげ代含) \ 32,298
モノレール代
\ 940
レンタカー代(ガス代含む) \ 9,597
桜島定期観光バス代 \ 1,700
有料道路代(指宿スカイライン) \ 620
バス・路面電車代 \ 1,140
桜島フェリー代 \ 300
食事代(昼食1、夕食2) \ 2,100
入場料代(特攻記念館、維新館など)\ 2,100
慰霊費用(花・線香・特攻慰霊碑) \ 200
傘代 \ 300
おみやげ代(桜島大根等) \ 2,595
合計 \66,260
*** 鹿児島旅行記 完 ***
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