沖縄旅行記2003
☆☆☆☆☆ 沖縄旅行記1 ☆☆☆☆★ 2003.1.11
*** 那覇国際通り編 ***
【序章】
今回沖縄を取材地として選んだのは、冬期ゆえに暖かいところに
行きたかったのと、昨年北海道を重点的にまわったので今度は南の
果てをめざすというお約束的な面もあったかと思います。
さて、東京を起点にして考えた沖縄までの距離は984マイル。
参考までに東京→札幌までが511マイルであることを考えると
その遠さがわかると思います。
※沖縄のあらまし
県庁所在地のある沖縄島の那覇市を中心に、南部に糸満市、豊見城市、
中部に沖縄市、宜野湾市、浦添市、具志川市、北部に名護市、本部町
があり、さらに石垣島など大小多くの島が点在し総人口は130万人
であり、気候の温暖さも手伝ってか日本一の長寿県でもある。
【1】13年ぶりの沖縄
じつは、沖縄へは13年前に修学旅行で訪れており2度目の来訪となる。
最も10年一昔の時代なのでどのように変わっているかが楽しみでもあった。
さて、おきまりの新幹線→モノレールと乗り継いで羽田空港へ到着。
JASのチェックインカウンターで搭乗券をもらいバスラウンジにて
立ち食い山菜そば(なかなかいけるかも?!)を食べて90番ゲートより
バスにて航空機に向かう。
かくして13:15分発の日本エアシステム※JAS557便にて沖縄へ
出発!
※日本エアシステム(JAS)
もと東亜国内航空。国際線進出をきっかけに日本エアシステムに社名変更
する。国内第三位の航空会社であるが、4月に日本航空と合併し新JAL
グループの一員となる。バースデー割引や近道キャンペーシなどユニーク
な企画が多いことが特徴。
さて、じつはいままでいろいろな所に旅するもJAS便を利用するのは
今回が初めてなのでどんなサービスがあるのかしっかりとチェックすること
にする。
まず離陸後にバスケットに入れたお菓子やキャンディーのサービス。
そして、次はお飲み物。種類はあたたかいコンソメスープとコーヒー。
冷たいジャワティーとりんごジュース。この他にオプションとして
500円でビールとおつまみセット。
ここはJALと比較するためにもコンソメスープを飲む。
「むむっ薄味・・・。」という訳でJALのコンソメスープよりも薄味で
自分的には飲みやすいと感じる。
さらに、フライト時間が2時間半と長いためかおかわりをもらえるのが
うれしいところ。2杯目りんごジュースをもらい「冷や〜。」。
また新聞などのサービスもなかなかで、だいたいにおいてあぶれることはない
行き届いたサービスで満足する。
【写真OK01:機内窓より】
そして今回の機材はエアバスA300B2/B4(どちらか?!)で
スーパーシートなしの全席普通席仕様の298人乗り。規模的にはB767
クラスの中型機で国内線では最も活躍している部類。またJAS特有の
女性向けに作られたフローラルルームという化粧室があり、女性にとって
はうれしいことだろう。
とそんなこんなの空の旅約2時間半を経て、16:10についに到着!
着陸してまず目につくのが海上自衛隊の施設。那覇空港は民間空港と
軍用空港供用なのだろうか?と思ったりする。
さて、航空機を降りて・・・「あれ?!」なんか13年前と感じが違い
すごくきれいになっていてびっくり。どうやら最近国内線のターミナルビル
ができたらしくそのきれいさは関西国際空港のターミナルに匹敵する
ものである。
感心しつつもバス乗り場へ移動。この間沖縄の空気に意識して触れてみる。
南国らしいやさしい空気・・・。ここには北国の身を刻むような寒さはないのだ
なと実感する。
ターミナルを出ると、グットタイミング!ちょうどホテル近くまで行く
99番の路線バスが入ってきてよろこんで搭乗する
(いま思うとここで運を使い果たしたのだろう・・・苦笑)
国内線ターミナルを出たバスはすぐ隣の国際線ターミナルに停車。
おっと!この建物は〜!13年前に見覚えがある四角い建物。
どうやら昔のターミナルビルは今は国際線専用になってしまった
ことが判明。なぜか妙にうれしかった・・・。(変かな・・?)
そして那覇中心部へ。
フリーゾーン、県庁前などを経て農林中金前で降りる。
ここでホテルに電話して詳細の場所きき、まずはホテルへチェックイン
することにする。
さて今回沖縄滞在中あたたかい寝床を提供してくれるホテルは
「ホテルタイラ」。なんと一泊四千円というリーズナブルさにとび
ついて予約したのだが、思っていたよりもきれいで落ち着ける
とても良いホテル。客室にはさりげなく花があったりと癒し度も
グット。
【写真OK02:おちついた雰囲気の部屋】
【2】国際通りへ
ホテルへ荷物を置いてまずは街へ出ることにする。
有名な国際通りへ向かう。着くとそれとすぐにわかるにぎやかさで
【写真OK03:ホテル沿いのビジネス街】
なので吸い込まれるように国際通りへ入る。
【写真OK04:国際通り入り口】
この雰囲気は台湾の夜市に良く似ているように感じるが、中は
沖縄カラーそのもの。
【写真OK05:国際通りのおみやげ屋さん】
しばらく歩いてUターンして戻り夕食!せっかく沖縄に来たのだから
ということで「沖縄そば」と「オリオンビール」のセットを頼む。
沖縄そばは、うどんによく似た麺にチャーシュー(?)が入った
もので、薄味のタレがポイント。そして南国らしくあっさりと
食べやすい。という訳で流れるように食べてしまった。
そしてオリオンビールは、ドライ系?!普段ほとんどビールを
飲まない自分としては味をうんぬんすることはできないが、
キラッとさわやかなのみ応えでこれも最後まで飽きずに飲めたので
グット。
【写真OK06:沖縄そば】
気分良くなったところで、帰途につく。途中名物のブルーシール
アイスクリームを食べる。やっぱり沖縄だからゴーヤー味だろう!
ということで試してみると・・・・うーむ?!ほろ甘い感じで
健康的。
そしてさらに泡盛の試飲があったので試してみると・・・あまりの
強烈さにひっくり返りそうになってしまう。なんと45度・・・
ピリピリとかなり辛いお酒で舌が焼け付く感触がある。
その後、夜風に吹かれながらホテルへの帰途につく。
「あたたかい」南国の風というか、こんなところに住んでいれば
寿命も延びるよな〜・・・などと思いつつ夜風に吹かれつつホテルに到着。
という訳で1日目から大いに収穫のある旅となりました。
*** 沖縄旅行記2 中部・北部編へ続く ***
☆☆☆☆☆ 沖縄旅行記2 ☆☆☆★★ 2003.1.12
*** 中部・北部編 ***
【1】万座毛
沖縄の夜明けは遅い。というのも沖縄が日本の中では西の果てに
位置するからである。
つい先日東の果てである北海道・納沙布岬を訪れたばかりでもあり、
わずか4ヵ月後に西の果てにいることは日本は狭いようでいて
広いなあと実感させられるところである。
沖縄第2日目は、レンタカーを借りて沖縄島を広い範囲で取材する
ことにする。
ホテルから歩いて5分の日産レンタカー那覇営業所へ行き手続きを
する。インターネットで予約しておいたのですぐに手続きが完了。
また今回は1人ということもあり最も小さくて安いSクラスのマーチを
選択していたが、こちらも快適。
まずはナビの目的地設定を海洋博公園にして出発!
朝日が眩しい中、国道58号線を北上していき、那覇市を出て浦添市→
宜野湾市→嘉手納市と移動。米軍基地を横目にさらに北上すると
民家がとだえてリゾートホテルやビーチが顔を見せ始め、美しい
海岸線通りへ。
時折雲で太陽が隠れてしまうのだが、雲が切れると眩しいばかりの
日差し。取材している時にこうだといいな〜と思いつつ車を走らせる。
そうこうしているうちに本日第一の目的地である恩納(おんな)村の
万座毛※に到着。
※万座毛
18世紀前半、この地を訪れた琉球王の尚敬王が「万人を座するに足る」
と言ったのがこの名前の由来と言われている。琉球石灰岩の断崖絶壁と
天然芝の広場が沖縄有数の景勝地として有名である。
さすがに景勝地だけあって観光バスも何台かいて、最初は「まずい!車
停めるところないかも。」とあせったものの奥に行ったらあいていて
ほっと胸をなでおろす。しかし駐車場の手前がおみやげ屋さんになっていて
なんか買わないと気まずいかも・・・。と思いつつもまずは取材!
タイミング良く雲が切れて太陽の恵みがふりそそいでいたので、この機を
逃すかとばかりに小走りに移動。
一番の景勝ポイントでは入れ替わり立ち代り団体客が記念撮影を行って
いたが、その団体客が途切れたところを見計らってこちらも取材。
さすがに大迫力!
万座毛の岸壁。そして万座ビーチ方面。その後は柵のないゾーンへ移動
してちょっとだけ絶壁の縁に近づいてみる。
かなり風が強いためあまりそばまではよらないようにしておく。
【写真OK07:万座毛】
【写真OK08:万座毛より万座ビーチ方面】
【写真OK09:絶壁を覗く・・・後ろから押されたらおしまい(-_-;)】
【写真OK10:柵なしゾーンより万座毛】
と、命がけの取材の後次の目的地へ向けて出発!
【2】今帰仁城跡(なきじんぐすくあと)
次の目的地である海洋博公園へ向かう途中、コンビニで朝食を買う。
今日は車のある12時間という時間の中でできるだけ多くの取材をしなく
てはならないので強行軍だが、それもまたよしというところか。
ところが、海洋博公園へ近づくと交通規制がかかる。なんと今日は
海洋博公園を起点としたマラソン大会が開催されていて、そのため渋滞
となってしまう。さらにいざ海洋博公園に到着すると、今度はマラソン
大会に出場するランナーの車で海洋博公園のPはすべて満車・・・。
という訳で、ここは後の予定も考えて涙を飲んでパスすることにする。
気持ちを切り替えて到着した次の目的地は、「今帰仁城跡※」
※今帰仁城跡
かつて沖縄が3つに分かれていた頃は、北の王の城として栄華を極め、
統一後も北部の監視役の城として使用されていたが、1609年の
薩摩藩の侵攻により落城し廃城となった。現在は石垣のみが残っている。
まずは、入り口の世界遺産登録証を見て感心する。そしてわらぶき屋根の
ちょっとしゃれた感じの入場券売り場で券を買い入場。
石造りの門をくぐると、本丸跡までは階段状の参道が続いていて左右から
木々がおおう。
きっと花の季節にはさぞ美しいことだろうな想像しながら歩いていくと
本丸跡に到着。ここには小さな社があるだけで他は何もないが、周囲では
復元か発掘かはわからないが作業が進められていてちょっと気になるところ。
【写真OK11:世界遺産登録の記念碑】
【写真OK12:入場券売り場】
【写真OK13:本丸への参道】
おまけ→【写真OK14:レンタカー】
【2】嵐山展望台
今帰仁城跡を後にして訪れたのは海抜零bの海岸線からかなり
急な坂道をあがること数分で到着の嵐山展望台※。
※嵐山展望台
美しい羽地内海と、周りののどかな風景が一望できる風光明媚な場所
ここには、小さな展望台がありそこから見る景色は格別。また展望台
の下はちょっとした休憩所になっていてもぎたてのパインとお茶の
サービスとおみやげを売っている。なかなかに味のあるところと言える。
また大駐車場も完備していることからハイシーズンにはさぞや賑わうのだろう
というところだが、今は人影もまばらでほんとうに静か。
【写真OK15:嵐山展望台より羽地内海1】
【写真OK16:嵐山展望台より羽地内海2】
【3】ソーキソバ
嵐山展望台を後にして、今度は沖縄島北部より南部への大返しを決行!
名護パイナップルパークの横を通り、国道58号に出てそのまま
沖縄自動車道※(許田IC)に入り、いっきに南下を始める。
※沖縄自動車道
1975年に開催された海洋博覧会にあわせて開通した高速道路。
さらに2000年に那覇空港自動車道(南風原道路)が接続し南部への
アクセスが飛躍的に便利になった。さらに那覇空港までを現在建設中。
小さいマーチと言えどかなり快適な走行で走っているとねむくなって
きてしまったので、中城PAにて休憩をとることにする。
ここで遅い昼食。ソーキソバを食べる。豪快な豚のあばら肉をのせたそば
はボリュームまんてんで大満足。
【写真OK17:ソーキソバ】
その後さらに南下を続け南風原南ICにて降りるとそこはもう沖縄島南部
であり、往路に約2時間かけたものがわずか1時間足らずで大返しをして
しまったのである。
*** 沖縄旅行記3 南部戦跡編へ続く ***
☆☆☆☆☆ 沖縄旅行記3 ☆☆★★★ 2003.1.12
*** 南部戦跡編 ***
【1】おきなわワールド(文化王国・玉泉洞)
那覇空港自動車道(南風原道路)の南風原南ICより降りて、すぐに次の
目的地であるおきなわワールド(文化王国・玉泉洞)※の看板を発見。
※おきなわワールド(文化王国・玉泉洞)
2002年11月に玉泉洞王国村より名称変更。琉球を今に伝える
沖縄県最大のテーマパーク。
ホームページ→ http://www.gyokusendo.co.jp/
駐車場に車を止め、入場券を買いさっそく目的の玉泉洞へ。
※玉泉洞
サンゴ礁から生まれた鍾乳洞で全長5kmと日本第2位の長さを誇り、
そのうち890bが観光洞として公開されている。
階段を下りると鍾乳洞入り口で記念撮影・・・。「買っても買わなくても
けっこうですので。」とのことだが、これって意外と記念だからなっ!
ということで買ってしまうもの。
(なかなかどうしてたいした商法だ・・・)
まずは入るとむっとした感じでとても蒸し暑い・・・。
しかし階段を下りて奥へ奥へと進むに従ってひんやりとしてくる。
そして内部はまさに芸術!
思わず見とれてしまい他の人が20分で見るところ自分は40分は
かけたかも?!
【写真OK18〜21:玉泉洞内部】
また取材のために新調した新しいデジカメの威力もこういった暗い
シーンで大いに発揮され、シャッタースピードを最大10秒まで落として
フラッシュなしの肉眼でみたままに近い雰囲気の写真を撮ることもでき
それにも夢中になってしまう。
鍾乳洞から出ると、順路に従って売店やガラス工房などを通って出口へ。
最後に16時からのエイサー群舞を見ることにする。
エイサー群舞は沖縄の代表的な伝統芸能のひとつで、太鼓を用いて
スピード感あふれる踊りを行うもので、威勢の良い掛け声が小気良く
若さあふれる舞い。
まさに南国沖縄らしいおどりと言えるだろう。
【写真OK22:エイサー群舞】
こうして大鍾乳洞と沖縄の文化にふれた後は、いよいよ南部戦跡への
慰霊の旅のはじまりである。
【2】平和祈念公園
日もかなり傾きかけた頃、南部戦跡に到着。
今回の旅の目的として遺跡や琉球文化の取材もさることながら
もう1つ一番大切なこととして沖縄戦※で犠牲になった人々へ祈りを捧げる
こと。それゆえ襟を正し厳粛な気持ちで戦跡入りを行う。
※沖縄戦
沖縄戦は日本にとって「本土決戦」の前哨戦にすぎなかったが、
日本国土内で展開された最初にして最後の激烈な戦闘であった。
1945年3月26日米軍の慶良間諸島上陸にはじまり、4月1日
沖縄本島に米軍上陸、6月22日日本軍の組織的抵抗の終結後も戦闘が
続き9月7日日本の南西諸島守備軍の正式降伏によってようやく終戦を
迎えた。
犠牲者数 日本 244,136人 アメリカ
正規軍 65,908人 陸軍 4,675人
防衛隊 28,228人 海軍 4,907人
戦闘協力者 55,246人 海兵隊 2,938人
一般住民 94,754人
そして最初に訪れたのが、沖縄戦最後の激戦地であった摩文仁につくられた
国定公園である「平和祈念公園※」。
※平和祈念公園
広大な敷地内に慰霊塔、平和祈念堂、資料館などがあり、激戦地跡地に建つ
戦没者の慰霊公園として沖縄戦を後世に伝える役割を担っている。
一歩足を踏み入れると、そこは慰霊の地。しばらく歩いて犠牲者の氏名が
彫られたおびただしい数の石板を見つけ思わず手をあわせる。
【写真OK23:平和祈念公園より海を臨む・・・】
【写真OK24:平和の礎・・・後方にある石板には今日の平和の礎となって散った
多くの人々の名前が刻まれている】
【写真OK25:50年前に死闘が繰り広げられたこの場所も今は沖縄県民の
憩いの場となっている】
50年前の惨劇を思い浮かべると心が痛むが、慰霊の祈りをささげつつ
公園内を散策を行う。
【3】ひめゆりの塔
平和祈念公園を後にして向かったのは「ひめゆりの塔※」
※ひめゆりの塔
沖縄戦で従軍看護婦として犠牲になった「ひめゆり学徒隊」の遺骨を
祀った慰霊塔。防空壕の上にたてられている。
まず、入り口で献花を買い塔の前にある祭壇に捧げる。そして祈り。
周辺には千羽鶴などが奉納されていて厳かな雰囲気。残念ながら併設された
資料館は閉館していて見れなかったが、とにかく戦没者への慰霊のための
祈りを捧げるという大切な目的を果たすことはできたと思う。
【写真OK26:献花販売所】
【写真OK27:ひめゆりの塔】
【4】沖縄最後の夜
ひめゆりの塔を後にして、最後に喜屋武岬※へ。
※喜屋武岬
沖縄島最南端。険しい断崖絶壁と海が広がる景勝地。眺望の良いこの岬は、
沖縄戦で逃げ場を失った人々が次々と身を投げた悲劇の地でもある。
ところがナビがあるのに道に迷ってしまう。しかも道は車1台がやっとこ
通れる道・・・。事実かちあってしまいうろうろ。そんなこんなで暗くなって
きてしまったので心残りながらおきらめて帰ることにする。
渋滞の糸満市内を抜けて那覇市内へと向かう。19時すぎに到着!
ここでガソリンスタンドに寄り燃料を満タンにして車を無事返す。
沖縄のガソリンの相場はやく85円。ところが高速道路入り口付近にある
ような値段非表示のお店で入れたため101円・・・。なんか足もと見られて
くやしくてじたんだをふんでしまう。
これにて強行スケジュールの2日目は終了!とにかくホテルでゆっくり
くつろぎたいので、途中でどん亭によって牛丼セットを食べて足早に
ホテルへ戻りくつろぐ。
*** 沖縄旅行記4 那覇首里城・那覇空港編へ続く ***
☆☆☆☆☆ 沖縄旅行記4 ☆★★★★ 2003.1.13
*** 那覇首里城・空港編 ***
【1】首里城
沖縄最終日。ホテルをチェックアウト後、またまた近くのどん亭にて
モーニングカレーで朝食。みそしるに漬物付で290円というのは
ほんとうに安くてびっくり。味もまあまあである。
その後、市内線1番のバスにて首里城へ向かう・・・はずがなんと
間違えて首里城から戻る便に乗ってしまい終点のバスの営業所で
降ろされてしまう。
いやはや・・・ということで、そこからまた1番のバスに乗って首里城へ
向かうことにする。
今度は乗ってから「首里城に行きたい。」と伝えたら運転手さんにきくと
降りるバス停を教えてくれた上、降りる時にも「信号渡って坂道を上がって
下さい」と詳しく親切に教えてもらえ大助かり。
今思うと最初に乗った時にきいとけば良かったな・・・というところ。
(これも社会勉強か)
首里城公園のページ → http://www.shurijo-park.go.jp/
まず首里城公園への入り口へ、そこには守礼の門※。
新二千円札でも話題の沖縄きっての名所なので観光客がごったがえして
いる上、沖縄の民族衣装を着た記念撮影の勧誘も多い。
ひとまず団体客がいなくなった隙をねらって取材を行うが、ここはきっと
誰もいなくなることはないのだろうなと感じる。
※守礼の門
守礼門はかって中山門に続く首里城第二の訪問で、琉球王国
時代の尚清王(1527〜1555)に創建されたと伝えられている。
当初、「侍賢」、ついで「首里」の扁額が掲げられたことで「侍賢門」
「首里門」と呼ばれていたが、尚永王の時代(1573〜1588)に
「守禮之邦」が扁額が作られ、冊封使の滞在中だけ掲げていたが、
尚質王の時代(1648〜1668)から常時掲げるようになり、「守禮門」
と呼ばれるようになった。昭和8年に国宝に指定されたが、
沖縄戦で破壊された。
現在の守禮門は昭和33年に復元されたものである
【写真OK28:守礼の門】
さて守礼の門をくぐると、いよいよ首里城内部へ。石造りの門をくぐり
階段を登ると那覇市街が見渡せいかにも「城」といった趣になってくる。
【写真OK29:首里城入り口】
800円の入場料を払い正殿※へ。
※首里城正殿
第2次沖縄振興開発計画の中心的事業として復元される。1989年より
約3年の月日をかけ1992年に完成。その復元作業は古来の伝統技術と
最先端の技術の融合である。
眩いばかりの朱に包まれた正殿はまさに絢爛豪華。内部は3階まであり順路に
従って見学となる。各所に宮廷衣装を着た係員がおり異国情緒にあふれた
演出も素晴らしい。
【写真OK30:首里城正殿】
【写真OK31:首里城正殿内の玉座】
ひととおり見終わったら最後に北殿へ。ここでビデオで首里城正殿のお勉強。
けっこう夢中になって見てしまった次第・・・。
こうして首里城見学は終了!次の目的地の玉陵へと向かう。
【2】玉陵
※玉陵(たまうどぅん)
尚真王(しょうしんおう)が父・尚円王(しょうえんおう)の遺骨を
改葬するために文亀元年(1501)に建立。以後第二尚氏歴代の墓。
岩壁に3基の墓室を掘った壮大な石造建築。
首里城から玉陵までは歩いて10分ほど。まず入り口の入場券売り場に
併設された資料館で勉強してからの見学となる。混み合っていた首里城に
比べるとこちらはとても静かでおちついて取材を行う。
内部ではテープレコーダーによる案内が流れており琉球王国歴代の王が
たくさん眠っているのだなと感じる。
【写真OK32:玉陵】
だいぶ日も高くなってきて、そろそろ空港へ行きおみやげタイムかなと
思いバス停に行くと、なんと空港行きのバスが目の前で出てしまい、次は
1時間後・・・(;_;)
ということで、もうしばらく首里城近辺を散策することに。近くに県立の
博物館を発見するがこちらは本日休館・・・ということであきらめ、もう一度
守礼の門あたりを散策。
【写真OK33:遠方から見た首里城、真冬なのに青々とした木々はさすが沖縄】
かなり暑くなってきたところで、11時に無事空港行きの17番のバスに
乗り那覇空港へ。
【3】那覇空港
路線バスにて空港に到着。なんと乗客の全員が降りてしまう。
【写真OK34:那覇空港出発ゲート前】
さて、那覇空港の国内線ターミナルビルはとにかく巨大。規模としては
北海道の千歳空港と同じくらいか?!というところ。
まずは最初にチェックイン、ここはJALの自動チェックイン機が使えるか
と思いきやNG(;_;)
係員にきくと、「確かに経営統合予定ですが、まだ統合していませんので
あちらのJASカウンターでお願いします。」とのこと。という訳で
しばらく並んでカウンターにてチェックインを行う。
【写真OK35:那覇空港内部】
その後、空港内を散策すると見学デッキ(100円)を発見!取材ネタ
にはもってこいなので100円を投資して見学。この見学デッキは
屋外で直接飛行機が見れるのがGoodだが、飛行機の排気ガスで
気持ち悪くなってきたので写真をささっと撮って撤退・・・。
【写真OK36:見学デッキより】
【写真OK37:ジャンボ機】
その後は、おみやげタイム。
おみやげについては国際通りでもさかんに売り子さんにすすめられたものの
最初から「おみやげは空港で。」と決めていたので早速物色!
空港のおみやげスペースはとにかく広大。三越やその他たくさんのテナントが
入っていてどこで買うか迷ってしまうほど。
結局シーサーキティの売っている那覇空港ビルディングのテナントで
全部揃えることにする。
時間もなくなってきたため、ちんすこうショコラ、泡盛、シーサーキティ、
シークワサー&パインジュース、沖縄そば、ソーキそばなどを買い込み
大急ぎでセキュリティーチェック。そのまま搭乗ゲートへ向かう。
行くとすぐに搭乗開始。最後に自販機でシークワサーの缶ジュースを
買い込み沖縄の地を後にする。
【4】快適な空の旅
那覇空港よりの帰路は14時15分発のJAS552便。
機材はエアバスA300−600R。
※エアバスA300−600R
292人乗り(スーパーシート12席、レギュラーシート280席)。
JASがA300B2/B4の増強用として1991年に導入した
中型双発機であり、現在22機が国際線からローカル線まで各地を
縦横無尽に飛び回っており、JASの主力機種となっている。
遅れた乗客がいたため少し出発が遅れてしまったものの、離陸後さっそく
ドリンクのサービス。ちょっと欲張ってコンソメスープとりんごジュースを
両方もらってしまう。
あとはうとうとしたり外を見たりしながらの約2時間強の空の旅。
国内線というと、すぐに着く!というイメージがあるだけにこれだけ長時間
のフライトだと機内食が出ない以外はもう国際線の気分。
【写真OK38:富士山】
とそうこうしているに無事羽田に到着!
あとは、真っ直ぐ帰るだけ・・・いつものようにモノレールと新幹線を乗り継ぎ
家路へ。車内販売でおぎのやの峠の釜飯を買って食べる。
久々に食べてみたが、「おいしい♪」。
鶏肉にちょっと苦手な椎茸。さらにあんず、くり・・最後の米一粒まで食べ
尽くし漬物もポリポリ。この漬物もたまらなくおいしい。(^_^)
ということで、旅は終焉。無事帰着となる。
【5】沖縄旅行を終えて
今回真冬の旅に選んだ沖縄は、日本とはいえ琉球王国という文化、そして
近代においては沖縄戦という悲劇。多くの日本人において学ぶべきところ
がある島であると改めて感じました。
また13年前に訪れた時に比べると都市化されより本土の文化が入り込んで
いるかなとも感じました。しかし変わらないところ・・・変わってはならない
ところも依然としてしっかり存在していたことはとてもうれしかったなと
思いました。
いずれにしても、いろいろな意味で勉強になった3日間だったと思います。
【6】旅の決算
今回は、エコツアーを念頭において旅行してみました。
その会計報告は以下のようになりました。
航空券代(東京→沖縄の往復) \
0(特典無料航空券10000マイル使用)
新幹線代
\12,370(えきネットで100円引き)
宿泊代(2泊3日) \ 8,400
モノレール代 \ 940
レンタカー代(ガス代含む) \ 8,509
有料道路代(沖縄自動車道) \ 1,050
バス代 \
800
食事代(朝食2、昼食3、夕食3) \ 4,879
入場料代(遺跡、鍾乳洞など) \ 2,450
慰霊費用(献花・ひめゆりの塔) \ 200
おみやげ代 \ 8,013
合計
\47,611
かなり節約したつもりだったのに、けっこうな金額・・・(-_-;)
こう考えるとパッケージツアーがいかにお得かということが改めてわかった
次第です。
長い間読んでいただきありがとうございました。m(__)m
*** 沖縄旅行記 完 ***