台湾旅行記

☆☆☆☆☆ 台湾旅行記1 ☆☆☆☆★ 2001.11.29〜11.30

【序章】
 さて、今回台湾を旅行先に選んだのは3日間という限られた時間で最大限に楽
 しめるところはどこか? という希望を実現する国だったからです。
 また、今回は海外旅行が初めての同志が一緒のため「海外旅行入門!」という
 意味合いもこめて近くて親日的で食べ物のおいしい台湾となりました。
 
 ※中華民国(台湾)のあらまし
  人口約2,220万人の中華民族の国であり、日本とはマイナス1時間の時
  差がある。亜熱帯気候に属するため夏は暑いが冬は10度を切ることはない。
  中華人民共和国との複雑な関係から国交を持つ国は少ないが、外貨保有高の
  多さや特に半導体における工業製品で世界に覇をとなえている。
  また文化は独自の中華文化を持ちつつも特に日本の影響が多大で、日本にあ
  るものはすべてあると考えてもよいでしょう。
  
【1】新東京国際空港へ

 11月29日、夕方の新幹線にて東京へ向かい出発。上野にて京成線に乗り換
 え。京成線普通にて上野を出発し青砥で成田行き特急に、佐倉で成田空港行き
 普通に乗り換え。それにしても空港行きというせいものあるのか乗客が他に乗
 っておらず回送電車にでも乗っているような気分・・。
 そうして22時すぎにようやく空港第2ターミナルに到着。

 入港検査を通過してホテルのシャトルバス乗り場へ。平日のせいもあり閑散と
 した雰囲気なものの客待ちのタクシーが列をなしており9月のテロ事件の影響
 を感じるところ。

 程なくシャトルバスが到着し、前泊する「ホテル日航ウインズ成田」へ。シャ
 トルバスも我々と他に1名だけが乗車するという状況で貸切り状態。
 ホテルにチェックイン時に明日の出発便名をきかれてホテル出発7:30のシ
 ャトルバスに乗るようにすすめられ部屋へ移動し就寝。

 11月30日、6:30起床。予定通り7:30の空港行きシャトルバスにて
 空港へ。
 また入港検査でパスポートを点検。無事通過して空港第2ターミナルの3階
 出発フロアに到着。
 そのままJTBのカウンターで航空券を受け取りJAA(日本アジア航空※)
 のチェックインカウンターへ。手荷物を預けてから中二階のショッピングモー
 ルにて朝食。
 搭乗開始まで時間があるので展望台に行ったりしつつ、9:00頃に出国ゲー
 トを通過しコンコースC88へ。

【写真:TAIWAN01 出国ゲート前にて】


 ※日本アジア航空(JAA)
   JALグループで台湾航路を担当している航空会社。中華人民共和国への
   政治的な配慮から別会社で運営していると思われる。マイレージ等は
   日本航空と共通。金城武と志村けんがCMを行っている。

【2】朝一番の便にて台北へ 
 
 今回台北に行くのに乗る便は10:00発のEG−201便で、9:30に搭
 乗開始。無事搭乗してあたりをみまわすと空席がかなり多くまたしてもテロの
 影響を実感させられる。

 いつものように離陸する旅客機が列をなして滑走路へ。10:00すぎ、無事
 離陸。台北まで約4時間の空の旅となる。機体はジャンボ機(B747型)で
 国際線の定番機。さすがに中型機・小型機と比べるとジャンボさを実感できる
 ところ。

 離陸後、しばらくしてドリンクサービス。そして間もなく空の旅で最も楽しみ
 な機内食が配られる。

 今回のメニューはメインに

「ポークロースの味噌カツ 丼またはシーフードドリア、ペンネパスタバジル風、
 鶏唐揚げ、揚げポテト、カレーポテトサラダ、ミルクプリン」

 というところで、自分はシーフードドリアを選択。この機内食、メインディッ
 シュは加熱されていて見た目よりもおいしいことが多いが、シーフードドリア
 もなかなかの味。

 【写真:TAIWAN02 機内食】

 そうこうしているうちに、13時すぎに台北、中正国際空港※に到着。

 ※中正国際空港
   台北の国際線用空港で、日本で言えば新東京国際空港にあたる。
   2000年7月に第2ターミナルがオープンした。

【3】8年ぶりの台湾

 我々の乗った日本アジア航空は第1ターミナルに到着。独特の内装を見て7年
 前に訪れた時のことを思い出す。前回訪れたのが93年なので、それから台湾
 もだいぶ変わったかな? と思いつつの入国となる。
 
 いくつかの便の到着が重なったせいか入国の列が長くなっていて通過に30分
 ほどかかる。最も1人にかける時間が日本より長いような気もするのだが・・。
 預け入れ荷物をターンテーブルからとって、やっと外に出たのが14時近く。
 いわゆるお迎えの人たちが待っているところに出て、JTBの札を持っている
 ガイドさんと無事合流。そのまま空港を出て一路台北市内へ。

 今回我々の担当となるガイドさんは頼喬松(ライキョウショウ)さんで、現地
 の東南旅行社の外人旅行事業本部のガイドさん。本人いわく「頼という名前は
 台湾では少ないです。要するに信頼できる人は少ないということですね。」
 とのことでこれ以後こういったジョークが所々入っておもしろいガイドさんと
 台湾での楽しいひとときが始まることに・・・。

 台北へ道のりの車窓から見て思うのは、なぜか高級車が多いこと。これは
 台湾の豊かさを証明するものなのか?! 車種ではベンツはもちろんや日本車
 ではセフィーロのようなセダン系の車が特に多かったように思われる。
 このあたりはワンボックスが流行中の日本とは違った趣。

 やがて台北市内に入るとバイク(いわゆる原動機付自転車)の多さにおどろく。
 台湾では自転車はレジャーの道具として見られ、主にバイクが足になって
 いるそうで、日本では認められていない2人乗りもOK!
 我々から見るといかにも危なっかしいのだが・・・・それはそれ、台湾人は実
 に巧妙にバイクを操って車の間をすりぬけたりしている。

 【写真:TAIWAN03 台北市内 バイクの多さに注目!】

【4】選挙戦、真っ只中の台湾

 ホテルに到着し荷物を置いて一休み。
 今回泊まるホテルは「国連大飯店(ユナイテッドホテル)」で市内の中心部
 からは少しはずれた所にある。ガラス張りのバスルームが特徴的なのだが
 カップルでもない限り利用価値はないように思われる・・・・。

 さて早速台北への街へと出発! 最初にMRT
 (台北の地下鉄)に乗るべくホテルもよりの駅である「国父記念館駅」に
 へ向かう。
 しかし5つある入り口のすべてが閉まっていて入れず・・・。MRT※を利用
 して街を歩こうとしていた我々にとっては痛恨の出来事でまさに出鼻をくじか
 れてがっかり・・・。

 ※MRT(Mass Rapid Transit)
  1996年に最初の路線が開通してから6つの路線まで完成し、現在も建 
  設中の台北市の便利な交通手段。運賃は20元〜60元。
   
 じつはこのMRT・・・1ヶ月前の大雨で浸水し不通になってしまったとのこ
 と・・。現在ほとんどの路線は復旧しているものの、運悪く自分たちのホテル
 近辺の路線(南港線)の一部が不通とのこと。

 というわけで、気を取り直してまずは徒歩で行ける近場から見ていくことにす
 る。
 最初に訪れたのは「国父記念館※」。

 ※国父記念館
  中華民国を建国した孫文の生誕100年を記念して1972年に建てられた、
  中国風建築の外観を持つ建物。中山公園の中心にあり文化センター的な
  役割と記念館の双方を備えている。

 国父記念館は中山公園の中にあるということもあり、台北市民憩いの場と 
 いう雰囲気で、スケボーをする子供たちやタコを上げる(なぜか流行している)
 大人たちなどさまざま。とくに公園内の花壇はコントラストゆたかな花が咲き
 乱れていて南国台湾を象徴するかのよう。

 【写真 TAIWAN04 中山公園入り口、奥に国父記念館】

 国父記念館を後にして、あとは地図を見ながらの散策。台湾の文化を庶民の
 生活の中から探し出そうと試みる。途中、書店やコンビニに入って見たものは
 日本の影響を強く受けた中国文化・・・。
 「言葉は違えども台湾は日本と非常に近い文化を持っている」
 というのはまぎれもない事実でそれが親日的という感情になって現れるのか
 と思ったりもする。

 あと街を歩いていて目についたのは派手なノボリやポスター郡。
 じつはこれらのものは明日12/1が台湾の国会議員の選挙日になっていて
 そのための宣伝用。
 とにかく台湾の選挙戦は派手であるというイメージがあるが、それをたまたま
 偶然とはいえ見ることができるのはラッキーと言えよう。
 とにかくこれらの宣伝物は道路のいたるところに隙間のないほど設置され
 ていてこういうところに台湾人の活気あふれる気質をかいま見た感じ。

 【写真 TAIWAN05 歩道橋の選挙用ノボリ】

【5】臨江街観光夜市

 さらに歩いて臨江街観光夜市へ到着。ここはいわゆる台湾の風物詩といえる
 夜市の1つ。
 ざっと通りを歩くと左右に食べ物屋、服屋、レコード屋・・・・なんでもあり
 という感じで店が開かれている。特に驚いたのはやはりレコード屋。こちらも
 日本の影響がかなり強く、「日本コーナー」が別途できていて「浜崎あゆみ」
 や「深田恭子」などが人気あるような感じ。特にあゆのポスターなんかは
 日本同様街中に貼られていて、あゆは台湾女性のファッションリーダーでも
 あるのだなとそのビックさを痛感したところ。

 夜市をひととおり歩き、しだいに暗くなる中で地図を頼りに繁華街へと歩く。
 途中選挙カー(こちらも超派手)に出くわすが日本とはちょっと違った感じで
 音楽を流しながらの活動。
 やがて太平洋そごうのわきを通って繁華街のMRT忠孝敦化駅付近へ到着。
 さすがに歩き疲れた感じで空腹になってきたので、夕食の場所を見繕うこと
 に。
 
【6】台湾料理と台湾ビール

 と思って探すと意外にないものでやがてホテルに到着。
 結局ホテル2Fの台湾料理レストラン「北馥桜」でゆっくり食べようというこ
 とに・・・・・。残念ながらここは日本語が通じないため、適当にメニューか
 ら選んだところ、「牛肉のバーベキューむしやき」「白菜の餡かけ」「エビの
 ニンニク蒸し」が出てくる。「牛肉の〜」はかなりおいしくアタリ! 「白菜
 の〜」はまずまず、「エビの〜」はちょっとはずした感じ。さらに台湾ビール
 にチャレンジしてみたがなんか酸味があって日本の地ビールのような感じ。ド
 ライや一番絞りを飲みつけている我々としては好みがわかれるところだろう。

 と、MRTが動かずに予定が大幅にくるってしまったものの、まず満足のいく
 台湾初日となりました。

                 *** 台湾旅行記2 *** へ続く
☆☆☆☆☆ 台湾旅行記2 ☆☆☆★★ 2001.12.1〜12.2

【1】忠烈祠

 台湾旅行第2日目。
 
 ホテルでのバイキング形式の朝食の後、8時30分にホテルに頼さんが迎えに
 来てくれて台北市内観光に出発!

 途中、ライライシェラトンホテルに寄って銀婚式の記念で旅行に来たという
 初老の御夫妻と合流。今日1日旅をともにするということでごあいさつ。

 その後、頼さんのガイドのもと本日第一の目的地である忠烈祠※へ。

 ※忠烈祠
  抗日戦争や中国共産党軍との内戦によって死亡した約33万人の将兵など
  の霊を祀った廟。日本で例えると靖国神社にあたる

 ここは軍の管理下にある廟で、常に衛兵が守備している。一糸乱れぬその
 動きを行っているのは軍のエリート中のエリートである将兵たち。
 
 まず最初に驚くのは門前に立つ2名の守衛。微動だにせず遠くから見ると
 人形と見まちがうほど。さらにしばらくして守衛交代の儀式が始まる。
 これは守衛が最深部の境内まで移動。交代の後に別の守衛が再び門に戻ると
 いうもの。

 【写真 TAIWAN06 守衛交代中の行進】

【2】龍山寺

郊外の忠烈祠を後にして再び台北中心街へ。次にやってきたのは「龍山寺※」。
 
 ※龍山寺
  台湾で最も有名な寺院の1つ。260年の歴史がある。
  特徴は神も仏も御利益のあるものはすべてまつるというもの。これは台湾の
  宗教観をよく表しており、内部には本殿以外に多数の神仏が祭られている。

 【写真 TAIWAN07 龍山寺の入り口】

 門から入って奥へ進むと所狭しと神仏の廟が並んでいてそれぞれ「○○の神仏」
 と表示されている。頼さんより1つづつ「これは○○の神様の廟」と説明を
 受けたもののそれぞれ特徴があるのもさることながら多すぎて覚えられない程。

 印象的だったのは商業の神様の関羽様か(三国時代蜀の重鎮)。

【3】中山紀念堂

 龍山寺の次にやってきたのは台湾の象徴ともいえる「中山紀念堂※」

 ※中山記念堂
  台湾を支配した中国国民党政府の蒋介石総統を記念し、1980年に建てら
  れた高さ70bの青い八角形瓦屋根をもつ建物。内部は蒋介石の記念館に
  なっている他、敷地内に国家音楽庁、国家戯劇院、中国風庭園などがある

 一目みて圧倒されるその建物は「これぞ台湾!」というもの。
 頼さんの説明によると北京にある天壇をモデルにしているとか・・・。

 講堂の下からまず蒋介石の記念館へ。生前乗っていた車(黒塗りのいかにも
 公用車という感じのもの)、執務室などがある。ここで頼さんから蒋介石の
 奥方についての話がある。奥方は「宋美齢」というのだが、まだ米国にて
 健在で104歳になるという。

 そこで思い出したのが「宋家の三姉妹」という映画。宋家はいわゆる大富豪
 の家でそこに生まれた三姉妹はそれぞれ、長女の宋靄齢(あいれい)が大財閥
 の御曹司・孔祥煕と、次女の宋慶齢(けいれい)は革命家・孫文と、三女の
 宋美齢(びれい)は若き軍司令官・蒋介石と結婚しそれぞれの道を歩むという
 話なのだが、近代中国の歴史を女性の立場から見ることができる作品でかなり
 おもしろい。

 ということで映画の美齢と蒋介石のシーンを思い出しつつ、記念館をあとに
 する。

 記念館内部より上に上がると、大きな講堂に出る。ここに巨大な蒋介石の像と
 衛兵。やはり忠烈祠と同じように衛兵交代の儀式がここでも行われている。

 【写真 TAIWAN08 中正紀念堂内部 蒋介石の像】
 
 あとは、蒋介石が亡くなった年と同じ89段の石段をおりて、中正記念堂を
 後にすることになる。
 
 【写真 TAIWAN09 中正紀念堂全景】

【4】免税店にてショッピング後、飲茶のランチ

 パッケージツアー観光には必ずといってよい程免税店でのショッピングが
 組み込まれているが、ここは極めつけ。
 お店の名前はふせておくが、中正紀念堂のすぐ近くの店でとにかく店員が
 押し売り的なのにはまいってしまう。という訳でゆっくり店の中の品物を
 見ることもできずに(見るとすぐ店員につかまる)そそくさと通り過ぎる
 だけ。
 それでも結局何か買わされてしまうのは日本人というところかも?!

 免税店を後にして三徳大飯店へ。ここはJTBのパンフによるとBグレード
 の代表格と言えるホテルなのだが、なんかロビーが豪華で自分たちの泊まって
 いる国連大飯店(じつはAグレード)よりいい感じにショック・・。

 頼さんの案内で2階のレストランへ。ここでコースに含まれる飲茶料理。
 出てきたものは「前菜、シューマイ一式、野菜スープ、揚げ団子、チャーハン」
 4人でけっこう満腹になったので量はまずまずだが味はそこそこというところ。
 どうも日本でおいしいものを食べすぎて舌が肥えてしまったのかもしれない。

【5】故宮博物院

 昼食後、郊外の故宮博物院※へ。

 ※故宮博物院
  中国歴代皇帝が収蔵したコレクションをもとに、約62万点もの収蔵を誇る
  中華文化の殿堂。あまりにも多すぎるため展示されていないものもあり、
  それらをすべて見るには8年間かかると言われている。
  中国の至宝の数々がここ台北にあるのは、国民党政府が台湾に逃れる際に
  特に貴重なものだけを選んで軍艦へ積み運び込んだからである。

 さて台湾に来てここを見ずして帰ったら何しにきたのかわからないと言われる
 ほど観光コースの目玉がこの博物院。それもそのはずで、中国文化の最も濃い
 エキスがここにある。

 そんな訳で、頼さんとともに約90分という短い時間とはいえ中国4千年の
 歴史と文化にふれることになる。

 まずエレベーターで3階へ。照度の抑えられた展示室で至宝の数々にふれる。
 とにかく驚くべきは「どうやって作ったのだろう??」と思うものばかりで
 頼さんの説明では「このようなものは親子孫3代で完成された考えられていま
 す。」だとか気の遠くなるような作業の末のものが多い。

 としばし中国4千年の神秘にふれた90分となる。
                 
 【写真 TAIWAN10 故宮博物院 雕象牙九層塔(ちょうぞうげきゅうそうとう)
      と雕象牙透花人物套球(ちょうぞうげとうかじんぶつがいきゅう)】
 
  ・塔は1本の象牙を彫りこんだもので、全て形の違う菩薩が鎮座している
  ・球は13層になっていて、それぞれ回転する、どこにも継ぎ目がないこと
   から1本の象牙から削り出されたことはわかっているが作り方がわからな
   い逸品である

 故宮博物院を後にして、もう1件免税店によってからホテルへ。これで
 2日間ガイドしてくれた頼さんとはお別れとなる。

 頼さんにお礼を言うとともに、朝から一緒に観光した初老の御夫妻とも
 「お元気で。」と握手にて解散。
 
 こういった新たな人との出会いも旅の楽しみの大きな要素かもしれない。
  
【6】鼎泰豐(ていたいほう)で小籠包(ショウロンポウ)

 ホテルにて一休みした後、台北最後の夜は、ナイトツアー
 「鼎泰豐の夕食と夜市観光」へ参加。

 今度は小柄で初老のちょっと上品なガイドさんが迎えに来て、車へ。
 2人の参加に対して1人のガイドさんと運転手・・・ということで、なんか
 VIPな気分に。(車もセダンだし?!)

 夜の台北の街を走ること約15分。まず最初に鼎泰豐へ到着。
 ここは開店と同時に行列ができるほど人気のお店で、予約しておいても待たさ
 れるほど。

 そんな訳で、しばらく隣の書店にて時間待ち。約10分ほどで店内へ。
 入り口は狭いものの3階まで来るとけっこう大きい。驚くのはトランシーバー
 を持った学生アルバイトらしき店員がたくさんいること。ノリ的にはマクドナ
 ルドという感じではきはきしていて非常に小気味よい感じ。

 そして待つこと30秒。前菜が運ばれてきてあとは途切れぬよう続々と料理が
 「小籠包」「エビ蒸し餃子」などの人気メニューをメインにスープ、チャーハ
 ンとひととおり。
 
 特に「小籠包」「エビ蒸し餃子」は最高に美味で食べると肉汁が広がって
 夢見心地。いままで「台湾はグルメの国なのにいまいちかも?!」と感じてい
 た価値観が180度変わったと言える。
 またスープも逸品で絶妙な塩加減とコクが素晴らしい。

 【写真 TAIWAN11 鼎泰豐のエビ蒸し餃子→中身はとてもジューシー】
 【写真 TAIWAN12 鼎泰豐のスープ→うまいものをすべて混合させた感じ】

 食べ終わって正直な感想としては「これだけのために台湾に来てもいいかも。」
 というくらいの満足度100%。

【7】饒河街観光夜市(じょうかがいかんこうよいち)

 夕食後、ナイトツアーの次なる目的地は「夜市観光」。
 今回訪れたのは台北にはあるいくつも夜市のうち特に規模の大きいものの1つ
 である饒河街観光夜市。

【写真 TAIWAN13 饒河街観光夜市の入り口】

 
 この夜市は1本道でわかりやすいのが特徴で片道400bほど。まずはガイド
 さんについて歩きあとは集合時間を決めて解散。散策に入る。

 まず目に入るのは食料品、衣料品、アクセサリー、他さまざまなものがあり
 見ているだけで楽しめる。また活気にあふれていて人も多くはぐれないよう
 に歩くのも大変なほど。

 とひととおり夜市の雰囲気を楽しんでからガイドさんと合流。すると
 「今日は普段の半分くらいの人手ですね。」とのこと・・・。すると普段は
 歩くのも大変なほど込み合っているのかと思い驚き。

 と台湾最後の夜を楽しみつつ車に乗り、ホテルへ到着。
 ガイドさんは運転手さんと分かれて夜の街に消えた・・・・ということだが
 どうも運転手とガイドさんは違う会社の人ような気がする。

【8】台湾のテレビ

 ホテルの部屋にて荷物をまとめつつ地元の放送を見ていると、番組やCMが
 あまりにも日本と似ているのでなんだか楽しい。トレンディドラマの類も
 やっているしバラエティのノリも日本とそっくり(ツッコミが字幕で出る
 ところなど)。あとはモー娘のようなグループも登場したりして、
 まさに言葉は違えども文化は日本と酷似しているのだなと、改めて感じる。

 とそんなこんなで台北最後の夜は終わった。

【9】さらば台湾、再び来る日まで・・・・

 12月2日。ホテルにて朝食。今日はスクランブルエッグを作ってもらう
 ことに成功。けっこう日本語が通じるといってもだいたいフロントだけの
 ことが多く末端のシェフ(といってもアルバイト風の女の子だが)は
 カタコトの英語の方が通じる気がする。

 と、あとは最後に近くのコンビニでジャスミン茶、ウーロン茶などを買い込む。
 正直なところ免税店よりかなり安いためおトク感はある。
 また他にどこかで見たような「台北ウォーカー」という情報誌も買い込む。
 この本には「サイバーアイボ」などけっこうおもしろい情報がのっている。

 それらをスーツケースにぎっしりつめて部屋で待機。

 10時50分にまた別のガイドさんが迎えにきて空港へ向けて出発。
 行きは頼さんがいろいろ話してくれたが、帰りのガイドさんはは無言・・・・。
 ということで車窓から台湾の風景を楽しむことに。

 そして無事空港でチェックイン。またガイドさんはひとり空港の人ごみへと
 消えていってしまったのだが、きっと次は誰かを迎えに行くのだろうなと思う。

 【写真 TAIWAN14 中正国際空港出発ロビー】


 あとは空港内のお店をひととおり見て、13時50分発の日本アジア航空
 EG−204便にて日本へ向けて出発。

【10】寒い日本へ到着

 定刻通り中正国際空港を出発し、あとは約3時間の空の旅。ほどなく再び機内
 食タイムに。

 帰国便では、メインにホキの塩焼きまたはマーボナス、あとはグリーンサラダ、
 きしめん、巻き寿司。
 ただどういう訳が圧倒的にホキの塩焼きが人気のため在庫切れに・・・・・。
 自分はホキの塩焼きを選択し食べれたものの後ろの人たちは強制的にマーボナ
 スに。ちょっと申し訳ないと思いつつ楽しい食事のひととき。

 あとは帰りということもあってJAAオリジナルミニボトル白ワインを
 もらう。

 ちなみに帰りの便はけっこう満席に近いくらい混んでいたので、実際機内食
 を食べる時はそれぞれの置き場を確保するのが大変・・・。一度はビジネス
 クラスに乗って見たいところ。

 17:50分に無事新東京国際空港に到着。
 そして入国ゲートの長い列にびっくり! ちょうどいくつかの便が重なった
 せいなのだろうが、無事帰国を果たし税関へ。

 そういえば今回は免税品を何も買わなかったなと思いつつ、難なく通過。
 あとは、京成線乗り場へ行き帰途につく。

 新幹線を乗り継いで帰宅。
 台湾の旅は終わった。

【11】台湾の旅 まとめ

 8年ぶりの台湾の印象は相変わらずの活気の中により洗練された文化を感じる
 ことができたと思います。さらに3日という短い時間の中で異国情緒を十二分
 に楽しめたことも大いなる満足でした。
 心残りはMRTに乗れなかったことですが、それはそれ次回の旅の楽しみに
 とっておくと考えることにします。

 ☆☆☆ 台湾旅行記 完 ☆☆☆
 
 ※参考

   今回の台湾旅行は以下の基本ツアーを利用しました。

   ★基本ツアー
    ルックJTB台湾
    おまかせ台北3 Aグレードホテル(成田午前発)

            長い間読んでいただきありがとうございました! 

 今後の皆様の旅の資料としてご活用いただければ幸いであります。


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